議案第17号 令和5年度ひたちなか市一般会計補正予算(第8号)
について、反対の立場から討論します。
反対する理由の1つ目は、長引く物価高による国民の生活を下支えするためにと、昨年の暮れの臨時国会で予算化された「物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金」の使い方として、一日フリー券2,800万円、プレミアム商品券に1億5632万9千円計上されていることです。利用するためには市民がお金を支出しなければならないということ、恩恵にあずかれるのはそのような支出のできる一部の市民に限られるということ、実施時期が遅いという点で、まさに今現在物価高騰で苦しむ市民生活を下支えする事業とは言えないということです。
特にプレミアム商品券については、予算審議のなかで、令和5年度の実績で、7万千セットの販売予定に対して購入申込者多数により抽選、当選者は申込者の75%、一人3セットまで購入可能なため、実人数は24087人に過ぎず、今回の国の交付金を使う事業としてふさわしいのかが厳しく問われなければなりません。
もう一点は、常陸那珂港湾建設事業負担金650万5千円が計上されていますが、不要不急の港湾建設費をわざわざ補正で計上し、市民の借金を増やしているということです。
もう一点は、繰越金20億8205万4千円を増額補正し31億2386万2千円も繰越しているということです。物価高騰に苦しむ市民に対する市独自の施策をもっと充実することができたと考えます。
本議案には、他に必要かつ重要な予算も含まれていますが、先に述べた問題点は容認できないとして、本議案には反対します。