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日本共産党・宇田たか子です

ひたちなか市議会議員、現在3期目 奮闘中。
武力で平和は守れない、東海第二原発廃炉
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12月議会 一般質問 「学童保育の充実は子どもたちの最善の利益のために」  12月7日

2017年12月28日 | 日記

 みなさま、こんにちは。

私の12月議会一般質問の最後は、学童クラブについてです。

放課後学童クラブをもっと豊かに、というのは多くの保護者の願いです。

しかし、そのためには、「受益者負担」の壁。

ひたちなか市が、子どもを生み育て、安心して働き続けられる市となることを願い、質問しました。

 

公設学童クラブの充実は子どもたちの利益第一に

 

本市の公設学童クラブは、すべての小学校に併設され、無料で実施されています。しかし、保育時間は夕方6時まで、対象年齢は4年生までです。。

 

有料化ではなく、「時間延長」「おやつ提供」こそ保護者・子どもの願い

宇田議員は、有料化と充実の中身について、質問しました。

市は、「学童クラブの充実のためにも、『受益者負担』の観点でH30年度から有料化の予定。減免制度により低所得世帯に新たな負担とならないよう対応する。」と答弁。しかし減免の範囲は明らかにされません。

保護者や子どもたちにとって切実な要求である保育時間の延長やおやつの提供は「検討する」に留まりました。

 

保護者の不安に寄り添った施策を

保護者からは「負担が増えるのに有料化のメリットが感じられない」「兄弟2人分など払いきれない」などの声が寄せられ、現状では多くの問題を含んでいます。


以下、質問と答弁の全文を掲載します。


大項目3 公設学童クラブの充実は子どもたちの最善の利益のために

この4年間、安倍政権による経済政策により、格差と貧困の広がりが止まりません。低賃金・不安定雇用の非正規雇用労働者は増え続け、全体の4割に迫っています。しかも結婚や子育ての中心的な時期となる世代で、3割が非正規雇用という報告もあります。このような中、子どもの7人に1人、母子家庭においては2人に1人の子どもが相対的に貧困な状態にあることが社会問題となり、貧困の連鎖を断ち切る様々な施策が、自治体に課せられる状況となっています。

 学童クラブは、働く保護者が、安心して働き続けられ、子どもたちにとっては、放課後の時間を友達と豊かに、安心して過ごすことができる、大切な居場所です。経済的な理由で辞めなければならない、そんなことがあってはなりません。

 

(1)真の子育て支援を

今回有料化を検討している公設学童クラブについて、市は減免制度なども取り入れるとしていますが、減免制度の線引きをすることで、その対象にならないけれども、有料化になったら学童を続けられない、そういう家庭を切り捨てることにならないでしょうか。 

その点について、市としてどうお考えか伺います。

 

(2)保育時間の延長は保護者の切実な願い

本市の公設学童クラブについて、その充実は、多くの保護者の望むところです。

その1つ、保育時間の延長は保護者の切実な願いとなっています。 

子どもが就学前、働く両親が預ける保育所は公立で645分まで、民間で夜7時、8時まで延長保育をおこなっています。働く保護者にとって、その時間までの保育は当然必要なのです。

ところが、子どもが小学校に上がったとき預ける場所である学童クラブは、公設で6時までの保育です。7時、8時まで保育を必要としたら、月に1万円から2万円保育料がかかる民間の学童クラブということになります。それだけの保育料を払えなければ、どうするか。小学校に上がったら、家でお留守番させる、そうせざるを得なくなるのです。

公設学童クラブで、7時まで保育をおこなってほしい、それは保護者の切実な願いです。1人で親の帰りを待つしかない子どもたちに安心・安全で豊かな放課後を保障するためには、7時までの保育時間の延長が必要です。このことについてどうお考えか伺います。。

 

(3) おやつの提供は不可欠

 本市の公設学童クラブでは、おやつを提供していません。しかし、育ち盛りの小学生にとって、放課後の時間帯のおやつは欠かせないものです。子どもは学校から帰ると、もうお腹がすいていて、すぐにおやつを食べたがる、そういうものではないでしょうか。

放課後児童クラブ運営指針には、「子どもにとって放課後の時間帯に、栄養面や活力面から必要とされるおやつを、適切に提供する」とおやつの必要性について明記しています。

今では全国ほとんどの学童クラブでは、おやつが提供されている、これが普通です。学童クラブの充実という点で、おやつの提供は、必要不可欠と考えますが、いかがでしょうか。

 

答弁 教育次長

(1)有料化について

公設学童クラブの有料化はH30年度の実施を予定しており、現在条例等の案を策定しているところです。保育料については、備品の整備や従前の有料ボランティアから嘱託職員とした放課後児童支援員の増員など学童クラブをより充実させるためにも、運営に係る経費について受益者負担の観点から、料金を設定してまいりたいと考えています。条例案については、来年の市議会3月定例会に提案する予定です。また条例には減免制度を設け、低所得世帯に新たな負担とならないよう対応していきます。

 

(2)保育時間の延長について

本市学童クラブの開設時間については現在平日は学校の終業時から午後6時まで、夏休みなどの長期休業日は午前8時から午後6時まで開設しています。学童クラブは働く親の就労支援の事業でもありますが、その終了時間の設定については、親の帰りを心待ちにし、夕飯を一緒にとることを楽しみにしている子どもの心情にも配慮しなければならないと考えています。こうしたことから現在本市の学童クラブにおいては平日、長期休業日共に終了時間を午後6時までとしています。開設時間の延長については、支援員の勤務状況なども考慮しなければなりませんので、引き続き検討しているところです。

 

(3)おやつについて 夏休みなど長期休業日に開設する学童クラブを利用する児童は、昼食とおやつを持参しています。平日におやつをすべての学童クラブで一斉に支給することについては、アレルギーを持つ児童への対応や食品の安全衛生面に考慮するなどの課題に対応することが難しいことから、現在のところ実施はしていません。おやつの支給を導入するためにはこうした課題の解決に加え、児童にとっての適切な食べ物の選定とその調達方法並びに保護者が負担する金額や集金方法等を定めなければなりません。また現場で対応する支援員を始め、各学童クラブの運営体制をさらに充実する必要があります。このようなことから、おやつの支給を実施している他市町村の事例を参考にしながら、今後検討を進めていきます。

 

 

 再質問 宇田

(1)公設公営で無料で学童クラブを運営しているのは、県内44市町村中、本市のみという状況であり、これは、実際誇れることだと私は思っています。さらなる充実に向けていろいろ課題はありますが、すべての小学校に併設されて、無料でおこなわれている本市の公設学童クラブは、誰もが自ら安全に通える場所であり、働く保護者とこどもたちにとって大切なセーフティーネットの役割りを果たしていると、考えます。

有料化にあたっての減免制度を取り入れることによって、低所得者に対する配慮をおこなうというご答弁でしたけれども、経済的な理由でやめざるを得なくなる、そんなことがあってはならないと強く訴えたいと思います。

有料化によって学童クラブをやめざるを得なくなったら、その受け皿がない状態では、一人で親の帰りを待つ子どもが、また増えることになりかねないからです。

ここで、あらためて、本市の公設学童クラブの果たす役割りについて、市としてはどのようにお考えか伺います。

 

答弁 教育次長

本市学童クラブが果たす役割りということですが、児童福祉法第6条の3第2項、あるいは、本市の現行の放課後児童健全育成事業に関する条例等でも、その中でも一般原則としてお示しをしているところではありますが、授業の終了後に適切な遊び場及び生活の場を与える場所であり、学校と地域と連携を図りながら保護者と連携して育成をおこなうといったことです。

再度の答弁になりますけれども、この度の有料化にあたりましては、あくまでも利用している方に対する、いわゆる受益者負担の観点から導入しようとするものですので、さらに低所得世帯に対しましても減免制度を設けて新たな負担とならないように対応していきます。

 

 

質問 宇田

(2) 時間の延長についてですけれども、検討はしていくというご答弁でしたけれども、明確に時間の延長をするということではないということでした。

つくば市ではですね、公設学童クラブと民間学童クラブを利用する家庭の公平性の観点から、公設学童クラブで、減免の対象としている範囲において、民間学童クラブを利用している家庭に対しても、同様の金額を助成しています。本市においては、公設学童クラブで減免制度を設けるとすれば、利用時間の関係で、民間を選ばざるを得ない家庭に対して、同様の助成が必要ではないかと考えますけれども、この点はいかがお考えでしょうか。

 

答弁 教育次長

本市におきましては、第2種社会福祉事業経営開始届のあった、いわゆる民間学童クラブに対して運営費等に対する補助金を現在交付しているところです。そうした中で民間学童クラブ利用者に対しても助成を行うということについては、現時点では考えておりません。

 

再質問 宇田

(3) おやつについてなんですけれども、他市町村の事例なども検討していくというご答弁でしたけれども、有料化をしますといっておきながら、時間の延長も検討するだけで、おやつについても検討するだけで、低所得者に対する減免制度は設けるといっていますけれども、多くの保護者にとっては、じゃ、なんで有料化するのかと、非常に理解に苦しむのではないかと思います。

おやつは、先ほども言いましたけれども、保育の一環としておやつは必要であると、いう

立場にぜひ立っていただきたい、で、責任を持って市としておやつを提供していただきたい。多くの市町村の学童クラブでは、全国的にですね、おやつはもう出しておりますので、先ほど答弁の中でありました、アレルギー児の問題とか衛生面の問題とか、いろいろな問題はすべてクリヤーしたうえで、多くのところではおやつを出していますので、ぜひそういうところに学んでおやつを出すという立場に立っていただきたいというふうに思っています。

本市の学童クラブについてですね、受益者負担ということで言っておりますけれども、わたしのところには、「有料化されたら、学童をやめさせ上の子と留守番させようと思っている」「兄弟2人分などとても払えない」というような、不安の声が寄せられています。

「負担の公平性」とか「受益者負担」という名で、本当に必要な子どもを切り捨てることにならないように、有料化に向けては慎重な検討をお願いしたいと思います。

 


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