村爺のなんでもいいべ

南相馬市の馬事公苑を中心に活動しているディスクゴルフの話題や南相馬の出来事や思いついたことを書いていきます。

女川温泉 華夕美で忘年会やりました

2012年12月30日 11時58分29秒 | 日記

今年最後の忘年会より無事に帰還しました。

今年も無事に飲みきりましたね。

今回訪れたのは、宮城県女川町にある「南三陸 女川温泉 華夕美」さんです。女川町も津波の被害が甚大でしたが、華夕美さんは万石浦の奥に位置しているため1階部分の浸水だけで済んだようです。

震災以降、おかみさんが中心となって女川町の復興に協力してきたようです。これまでは復興支援団体や企業の宿泊施設として協力してきたようです。それも徐々に落ち着いてきたので一般のお客さんも徐々に受け入れるようにしました。とおかみさんが言ってました。この日の一般客は我々のグルーブと2家族。それと復興工事の作業員の方々でした。

華夕美さんは料理を重視したホテルですので、南相馬では食べられなくなった新鮮でおいしい魚が食べらるのを期待して行きましたが、期待以上のものでした。

到着したらまずは温泉。温泉の泉質は確認するのを忘れましたが、大きな内湯と万石浦を一望にできる露天風呂があります。時間帯が早かったせいか貸切で入浴させていただきました。曇りだったので万石浦の眺めはいまいちでしたが、晴れていればとても津波の被害があったとは思えないきれいな景色が望めるでしょうね。

湯上りの一杯はおいしいですよね。部屋で宴会までの予行演習を繰り返し、再度入浴して宴会突入。料理は期待以上のものでしたね。久しぶりに豪華な料理を堪能しました。おいしい魚は最高ですよ!!

出来立ての温かいものが次々と運ばれてきます。

おいしい刺身。マグロ、イカ、えび、うに、そして珍しいタラの刺身。これで結構ボリュームありますよ。新鮮でおいしかったですね~!!久しぶりにおいしい刺身を食べた~!!って感じで大満足です。そして、珍しいクジラの刺身。以前、牡鹿半島の先端にあるホテルでクジラのフルコースを食べたことがありますけど、クジラもおいしいんですよね。

アワビの踊り焼き。このアワビ意外と大きかった。今まで食べたアワビの踊り焼きは小さいアワビで期待外れだったけと。これは満足ですね。踊り焼きを目で楽しんでその後カットしてくれます。その大きさのアワビを直売所でみたら1500円以上していましたよ。煮魚はカサゴ。カサゴってカジカみたいな姿をしているのかと思ったが?これも脂がのっていておいしかった。きれいに骨だけ残して食べたので「本当に魚が好きなんですね、食べ方を見ればわかります。」とほめていただきました。そして、華夕美名物かき揚げ。これ写真では小さいけど実際は大きいんです。直径10cm以上、高さも10cm以上あり岩塩をすって振り掛けてたべます。料理の最後の方で出てくるので、すでに満腹状態では食べきれませんでした。こっそり部屋に持ち込んでこれで2次会してましたよ。

その他にもボリュームのあるおいしく珍しい料理が多くありました。酒もビールから始まり地元の銘酒まで堪能しましたので大大大満足でしたね。

そして、仲居さんの対応は素晴らしかった。料理の事やいろいろなことを優しく話してくれました。本当に家族的な雰囲気で宴会ができましたね。そして、おかみさんもあいさつに訪れて、震災のこととか今頑張っている様子も聞かせてくれました。我々も津波の被害を受けて、その後の原発事故での避難の様子を話すと、「同じ被災者として頑張りましょう!!」と激励してくれました。お母さん的なおかみさんの雰囲気が従業員にも浸透しているんでしょうね。

料理をゆっくり食べながら、おかみさんや仲居さんと語り合いながら、みんなで会社の事を考えながらの時間は2時間を超えていました。仲居さんも長い宴会に付き合って大変だったと思いますが、嫌な顔一つしないで対応してくれました。仲居さんありがとうございました。

売店の一角を女川町の被害の様子と復興の様子を写真で紹介するコーナーにしてありました。壊滅的な被災をした女川町ですが、少しずつ復興に向けて頑張っている姿が多く見受けられます。

昨年は期待外れの忘年会になってしまいみんながっかりしていましたが、今年は「華夕美」さんのおかげで大満足な忘年会でした。みんな「来年もここに来ようか」と言ってましたので満足だったのでしょう。

帰りはみんなそれぞれ向かう先が違うので別々になってしまうが、おかみさんがみんなそれぞれに声をかけて最後まで送ってくれました。「お母さん行ってきます」みたいな感じがしたのは俺だけだろうか?来年みんなに会った時に聞いてみようと思います。

「女川温泉 華夕美」さんありがとうございました。そして、従業員の皆様お世話になりました。楽しいひと時を過ごせたことに感謝申し上げます。

俺は別行動で以前行ったことのある女川町と雄勝町の様子を見に行きました。

女川町の中心部に行きましたが何も無くなっています。高台にある病院から眺めるとその光景が一望できました。牡鹿半島の帰りに女川町のマリンパル女川でカキを堪能した物でしたが、今ではその建物も取り壊され更地になっています。南相馬市も広範囲に津波の被災を受けましたが、女川町のように町の中心部が全滅する様な事態にはなっていません。この地形を見ると津波が襲い掛かった時の光景が思い浮かぶようでした。おかみさんも多くの人が亡くなり何も無くなってしまいました。と言ってましたが、あの密集した港町を見ていたのでこの壊滅的な状態はやはり想像以上のものでした。

湾を望む高台には津波被災者の慰霊碑が立ってました。何もできない俺は黙って冥福を祈るしかありません。そして、その後方の斜面には「We Love 女川」と芝桜で書かれています。女川を愛する気持ちが伝わってきますね。

そこから雄勝町へ。

雄勝町の中心部に入るといまだに取り壊されない大きな建物が点在します。

写真左は雄勝硯伝統産業会館、右は雄勝小学校。

雄勝病院。

この地に立つと津波の威力や高さが甚大なものだったことが実感します。建物の3階、4階部分が全て飲みこまれるような津波ではどうしようもありません。そして、避難するために山へ登ろうとしても切り立った斜面では困難を極めるでしょう。

こんな状況にあっても、漁業は復興へ向けて頑張っているようでした。

そこからは最近再オープンを果たした「石ノ森漫画館」へ。

この日も多くのお客さんが訪れていました。

ここへは震災の1年前にきていました。石巻市の中心街を抜けた旧北上川の中州に建てられていますので、津波の被害は大きかったでしょう。ボランティアや住民の協力により11月17日に再開を果たしたようです。この漫画館の周辺には建物が多くありましたが、多くの建物が姿を消していました。写真で被災状況や津波が押し寄せている様子を見ましたが、助かったのが奇跡的ではないでしょうか。

館内は以前の姿を取り戻していました。多くの漫画家からの支援があったようですね。館内は撮影禁止なので写真はありませんが、昔懐かしい石ノ森章太郎の漫画を見ることができます。懐かしいのでじっくり見てしまいますよね。

そして、昼食とお土産は漫画館の向かいにある「石巻まちなか復興マルシェ」へ。

今年の6月にオープンした仮設の商店街です。鮮魚や魚介製品、生鮮野菜、特産品の販売の店舗やフードコートがあります。石巻餃子の店もありましたがすでに売り切れでした。売店ではかきを加工したいろいろな物を正月用のつまみに購入しました。試食しましたがおいしいですね。楽しみです。

昼食は「石巻うまいもん屋」で「豪快海鮮丼」1500円を食べることに。この店は比較的若い女性3人で切り盛りしているようでした。いろんなところで海鮮丼を食べているので、出てきた海鮮丼は決して豪快ではありませんが、海鮮は種類が多くおいしいものでした。

そこから松島を通りかまぼこを購入して帰途につきました。

飲んで、食べて、買って被災地への支援になったかわかりませんが、微量でも支援の役に立ったと思えればありがたいです。

年が明けると震災から早2年を迎えます。南相馬市は原発事故の影響で復興が進んでいないような気がしましたが、今回女川町や雄勝町、石巻を見て、町の中心部が壊滅的な被害を受けたところの復興の大変さが南相馬市以上のものであることを実感しました。俺たちも会社や地区の復興が大変なものと思っていましたが、それ以上に大変な思いをしている方が多くいるんだと思い知らされました。津波被災地へは規制があるため住宅建築はできないと聞きます。それができなければあの繁栄していた町はどうなってしまうんでしょうね。本当にこれからが大変だと思います。

新しい年が復興へ向けて加速されることを期待したいと思います。



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