昨日は二十四節季の一つ「穀雨」でした。
穀雨は百穀を育てる慈雨の事を言うそうです。日本では菜種梅雨とも言います。しとしとと降る雨で大地が潤い、播種にもってこいの時期となり、苗を育てる上でもってこいの季節と言えます。
しかし、穀雨の翌日は南相馬市でも朝から雪になり9時頃の積雪が2cm位になりました。気温は0℃。桜の季節にこんなに雪が降ったことがあるだろうか?思い出せないですね。今日は馬事公苑へ桜の様子を確認しに行こうと思いましたがこれではダメですね。せっかく花芽が開き始めた八重桜は大丈夫か心配です。
写真は8時頃の降り始めです。
例年だと先週の日曜日あたりに播種した稲の苗がハウスの中で青々と芽を出している頃でした。我が家では今年も稲の作付を自粛しましたのでこの天候はあまり気になりませんが、播種や苗の植え付けを行った農家にとっては深刻な状況ですね。せっかく復興に向けて頑張ろうととしているのに大きな障害とならなければよいのですが?
南相馬市では平成25年産米の稲の作付を自粛するように決定しましたが、平成26年産米作付け再開に向けて今年は除染に取り組んでいくようです。試験栽培についても希望者は作付が可能になるようで、私の地域でも準備を進めている方が多くいます。収穫した米も全袋検査で販売が可能になるようです。
米の作付を自粛してから3年。来年再開に向けて動かしていない機械や道具類を準備していかなければならないですね。
これからシーズンを迎える山菜についても検査の結果が出たようです。やはり南相馬産のわらびやタラの芽はダメなようですね。その他の物もやはりだめでしょう。我が家の裏山にあったタラの芽の木も全て伐採してしまいました。毎年楽しみにしていたのに残念です。あれほど山菜をおいしく食べていたのに、あまり食べたくなくなったのはなぜでしょうね。やはり放射能の影響が心にも出ているのかもしれません。
この辺りでは強い季節風から家を守るために「いぐね」という屋敷林がありますが、その木々の放射線量が高いために自宅の放射線量が下がらないことから木を切り始めています。大切に育てていた木を切っても何の補償もありません。切った木は廃棄されるだけです。みんな木を切りながらぼやきます。「なんでこんなことしねっかなんねぇーんだ」。
放射能との戦いはいつになったら終わるんでしょうかね。