私の大切なあなたに想いが届くように

2013年02月13日 21時47分44秒 | Weblog

この前の日曜日、自宅に引き篭って書類を作り上げたのは
給料日直後でメンズ&レディースデーでもって休みだった今日、これを観に行きたいがためだった。
当初この作品はスルーするつもりだった。
それ以前に公開後暫くは大都市圏でしか上映されていなかったので、スルーせざるを得なかったというのが本音か。
それが1月に入って岡山で、先週末から福山で上映が始まったのである。
最初の公開から日にちが経ってるから当然ネット上にはネタバレ含めて感想がどれも概ね高評価だったのである。
元々この作品の原作者であり監督でありその他諸々である永野護氏はカミさんもファンであり、
作品の元ネタであるFSS物語は二人共全巻所有だったりするので行けるなら行ってしまおうホトトギス。

家を出たのはAM9:00だった
上映開始は9:30、一人でbuellだったら免取りスピードで15分の距離だがMRワゴンで二人だとちょっときつい。
案の定間に合わなかった無念。
次回上映時刻は13:10、久々にドライブと決め込む。
尾道まで出て世羅町を目指しつつ時間を見ながら福山に戻ろうという計画。
三桁国道から三桁県道へのコンボは凄かった…
カミさんと何度「引き返そうか?」と話したことか、GoogleMaps先生ありがとう(笑)
丸亀製麺で早めの昼食を済ませ今度こそ間に合うように劇場入り。
ほぼ貸切状態でど真ん中!
ビバ平日!ビバ田舎!ビバマイナー作品!!

さて肝心の作品の出来だが
正直良かった、期待以上に良かった。
製作期間7年、家内制手工業的本作品は永野護が妻川村万梨阿と共にただひたすら自分の思い描いた世界を
寸分違わず映像化したオナニー否SEX作品だった。
他人夫婦のSEXを70分間延々見せられてしまったのである。
映像の全てが完全に永野護の世界でこれは例えば宮崎駿や押井守、富野由悠季が同じ原作を映像化しても
全く違う作品になるように完全に独自の世界を作り出している。
そしてこの独自の世界は氏が描くFSS物語の表現と完全に一致する。
最小単位のスタッフだからこそ出来た表現かもしれないが、漫画(コミック)とアニメーションの表現は普通は一致しない。
当然どちらかが妥協をしなければいけない。
それを永野護はただひたすら自分が見たい映像というだけでこれを成し遂げてしまった。
そして川村万梨阿は誰にも邪魔をされること無く作品の中で唄い上げた。
さぞかし気持の良い事だろう。
物語終盤私たち夫婦は気がついたら身を乗り出して見入っていた。
拍手である。
拍手喝采である。
DVDだかBDだか出たら速攻欲しいレベルである。
あぁスルーしなくて良かった。
そして劇場を出てカミさんが放った言葉に完全同意した。



「こんな物作ってる暇があったらとっととFSSの続きを描きやがれ!」