娼家:
娼家の構造;
建築---江戸の吉原では二階造りまでしか許されなかったし、外観は規定を守って比較的派手にはしなかったが、内部は追々に華美となり、風流な洒落た造りとなっていった。
妓楼の部屋;
娼家の内部の部屋割りなども、種類格式等級で違う。階下には、張見世、髪部屋、女部屋、男部屋、夜具部屋、帳場、内証、縁起棚、料理場、食事場、湯殿、便所、(客室)。階上は、引付座敷、やりて部屋、娼妓の座敷部屋、名代部屋、行燈部屋。
「帳場」---楼主或はその代理人が控えていて、帳簿や計算を司っている。書記と呼ばれる楼主の代理を勤めている。
「内証」---内証と書く理由は判らないが、内所というべきと思われる。ここは楼主とその家族者のいる室の称呼で、一般からは御内証、或は御部屋と唱えられ小間使い以外の雇人は許しなしにその室内に入ることはできない。
「髪部屋」---俗に「かん部屋」または「寄場」といわれ、多くは娼妓の共同室や寝室にあてられ、髪部屋とは有名無実となって昼間などはこの部屋に一同が集まって寝る。
「かん部屋」は雑居室であり、閑部屋の空室といった意にも用いられていた。隠語には寝ることをオカンといい、浮浪者の野宿者をカンタロウというので、「かん部屋」は寝部屋の意ともなる。
廻し部屋;
廻し制度の妓楼には、本部屋、廻し部屋、大部屋などがあり、これは客室ともいえる妓の稼業部屋になる。「本部屋」は妓の自室。「廻し部屋」はまた「割部屋」ともいわれ、殺風景な部屋が隣りあって並んだり、分けられたりしていた。そこへ次々と遊客を通して待たせ、妓が順次廻して床をつけたのである。「大部屋」割部屋以上に広間を屏風などで仕切って、込みで客を入れた。“割床の地震隣へゆり返し”
♪♪米汁呑忘憂♪♪
娼家の構造;
建築---江戸の吉原では二階造りまでしか許されなかったし、外観は規定を守って比較的派手にはしなかったが、内部は追々に華美となり、風流な洒落た造りとなっていった。
妓楼の部屋;
娼家の内部の部屋割りなども、種類格式等級で違う。階下には、張見世、髪部屋、女部屋、男部屋、夜具部屋、帳場、内証、縁起棚、料理場、食事場、湯殿、便所、(客室)。階上は、引付座敷、やりて部屋、娼妓の座敷部屋、名代部屋、行燈部屋。
「帳場」---楼主或はその代理人が控えていて、帳簿や計算を司っている。書記と呼ばれる楼主の代理を勤めている。
「内証」---内証と書く理由は判らないが、内所というべきと思われる。ここは楼主とその家族者のいる室の称呼で、一般からは御内証、或は御部屋と唱えられ小間使い以外の雇人は許しなしにその室内に入ることはできない。
「髪部屋」---俗に「かん部屋」または「寄場」といわれ、多くは娼妓の共同室や寝室にあてられ、髪部屋とは有名無実となって昼間などはこの部屋に一同が集まって寝る。
「かん部屋」は雑居室であり、閑部屋の空室といった意にも用いられていた。隠語には寝ることをオカンといい、浮浪者の野宿者をカンタロウというので、「かん部屋」は寝部屋の意ともなる。
廻し部屋;
廻し制度の妓楼には、本部屋、廻し部屋、大部屋などがあり、これは客室ともいえる妓の稼業部屋になる。「本部屋」は妓の自室。「廻し部屋」はまた「割部屋」ともいわれ、殺風景な部屋が隣りあって並んだり、分けられたりしていた。そこへ次々と遊客を通して待たせ、妓が順次廻して床をつけたのである。「大部屋」割部屋以上に広間を屏風などで仕切って、込みで客を入れた。“割床の地震隣へゆり返し”
♪♪米汁呑忘憂♪♪