雑学

前回に続いて雑学を紹介します。

2007-10-08 08:48:40 | Weblog
脱廓:
吉原の出入口には監視人がいたし、廓の周囲と黒塀と鉄漿溝(おはぐろどぶ)で囲まれていたので、簡単には脱廓はできなかった。


病気・妊娠・出産:
全盛の呼出し、昼三の花魁が病気にかかると、楼主は寮に入れて保養させた。これを出養生というが、この保養の期間の費用一切は遊女の負担なので、借金の負担がかかった。下級の遊女は休養のとれず悲惨だった。
    とやに付く女郎は客をかえす也
とやに付く、は遊女が瘡毒(そうどく。梅毒のこと)を煩って髪の毛が抜け、病床につくこと。身売りのとき、とやに付いたか付かなかったかによって、代金の上下ができた。
    身揚りの部屋にさしこむ月と癪(しゃく)
身揚りは遊女自身が金を払って自分を買うこと。癪は胸腹のさしこみ。遊女には癪持ちが多かった。
    傾城の灸は錦にしがみつき
避妊は臍下に灸をすえる。
    詰め紙をせぬが地者の馳走なり
避妊の道具に詰め紙というものがあった。それでも懐妊してしまうと、堕胎専門の中条医者にかかったり、寮でひそかに出産させたりした。
    おいらんが産みなんしたと抱いてくる
遊女の産んだ子を禿として育てたり、里子にだしたりした。
 
          ♪♪米汁呑忘憂♪♪