新造出し・突出し:
新造出しは禿が新造になる披露目の行事のこと。禿が13~4歳になると新造の姉女郎(花魁)が楼主と相談して行う。
まず十日ほど前に、七所の心安いから鉄漿(おはぐろ)を貰い、つけ初(ぞ)めし、蕎麦切り、赤飯を知り合いの茶屋、船宿に贈る。
当日は、妓楼の格子の前に蒸籠(せいろ)を積み重ね、その上に白木の台をのせ、縮緬、緞子(どんす)、綿類を積む。同じように、姉女郎の馴染客の行く茶屋、船宿の表にも蒸籠を積み重ねる。また、姉女郎の座敷には、座敷積みといって白木の大台に反物、煙草入、袱紗(ふくさ)、染手拭、扇子、楊枝さし等を所せましとのせ、出入りの者に贈る。
突出しは新造がその器量によって呼出し、昼三、附廻し、座敷持、部屋持になる披露目の式である。見世張突出しと道中突出しがあるが、普通突出しといえば道中の突出しをさす。道中の突出しは最上級の呼出し、昼三になる新造がするものである。姉女郎、突出しをする妹女郎、新造、禿が、七日間のあいだ定められた衣装を美しく着飾り、昼頃から五丁町をひろめ廻る。
♪♪米汁呑忘憂♪♪
新造出しは禿が新造になる披露目の行事のこと。禿が13~4歳になると新造の姉女郎(花魁)が楼主と相談して行う。
まず十日ほど前に、七所の心安いから鉄漿(おはぐろ)を貰い、つけ初(ぞ)めし、蕎麦切り、赤飯を知り合いの茶屋、船宿に贈る。
当日は、妓楼の格子の前に蒸籠(せいろ)を積み重ね、その上に白木の台をのせ、縮緬、緞子(どんす)、綿類を積む。同じように、姉女郎の馴染客の行く茶屋、船宿の表にも蒸籠を積み重ねる。また、姉女郎の座敷には、座敷積みといって白木の大台に反物、煙草入、袱紗(ふくさ)、染手拭、扇子、楊枝さし等を所せましとのせ、出入りの者に贈る。
突出しは新造がその器量によって呼出し、昼三、附廻し、座敷持、部屋持になる披露目の式である。見世張突出しと道中突出しがあるが、普通突出しといえば道中の突出しをさす。道中の突出しは最上級の呼出し、昼三になる新造がするものである。姉女郎、突出しをする妹女郎、新造、禿が、七日間のあいだ定められた衣装を美しく着飾り、昼頃から五丁町をひろめ廻る。
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