雑学

前回に続いて雑学を紹介します。

2007-10-05 09:49:10 | Weblog
夜具の敷初め:
遊女が客にねだって夜具を作ってもらったときには、それを披露する。まず積夜具といって見世先へ飾り、のち吉日を選んで敷初めをする。

心中・心中立:
心中のあと男だけが生き残ったときは死罪、女だけが生き残ったときは“”に落とされる。男女ともに生き残ったときは、日本橋南の制札場で三日間さらし者にしたのち別々に小屋者に渡され、やはり“”にされる。“”にされた女は、正月に来る鳥追いになる。
客と遊女が互いに心がわりしないことを誓い合う心中立という約束事がある。これにはいろいろな手段がある。日文、時文、血文、血さけ、血きしやう、牛王きしやう、入れほくろ、ほりもの、かみ切り、ゆび切り、つめをはなす、又きやくの心中にぬす人証文など。

相対死:
相対死(あいたいしに)は情死、心中のこと。吉原では遊女が情死すると、死体の手足を縛り、荒菰(あらごも)で巻いて、投込寺に葬った。こうすれば地獄で畜生道に落ちないなどと言い伝えがあったためである。

身売り:
身売りは貧困のためで、女の親、兄、伯父が直接楼主に売るのと、女衒(ぜげん)と称する非公許の人売仲介業の手にかかる場合とがある。契約の表面は年季奉公だが、実際は人身売買で、身代金は奉公の前渡しの給金である。年季は寛政七年(1795)の規定では二十年以下となっているが、普通は十年間のようだった。
この他に勾引(かどわかし――誘拐)によって廓に売られる者もいた。女衒が迷子などを遠国に連れて行って売ったものである。
女衒は人の子の売買の仲介をして利を得るので、その性非道残忍なものだといわれていた。

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