今回は某業界関係者の皆さん以外は興味ないと思いますので、ギックリさん以外は無視して下さ〜い。(^O^)/
さてロンドンの金融街シティー。
今でも世界の金融業界の中心ですが、プレーヤーの顔触れは大きく変化しています。
かつては日本勢も大きな勢力となった時期もありましたが今は昔。
シティーの変遷を示す大きな出来事の一つにマーチャントバンクの退場というのがあります。
かつてはSG・ウォーバーグ、・ベアリング・ブラザーズ、クラインウォート・ベンソン、等等100年-200年の歴史を誇るマーチャントバンクが債券、株の引き受け、M&Aなどの分野で活躍していましたが、次第に大手の金融機関に買われて何時しか名前も消えてしまいました。
そんな中でラザールと共に生き残ってきたのが、ロスチャイルドです。
フランクフルト?のゲットーから身を起こしたマイヤー・アムシェルが、5人の息子達をヨーロッパ各地に配して一大金融勢力にのし上がって行きます。
一時は裏から世界の歴史を動かしていたとも言われ、ワーテルローの時の伝書鳩の話やフランスからの隠密裏に金塊を搬出した話等は有名です。
ロスチャイルド家のビジネスのトップになれるのは代々直系の男子のみで、今でもこの原則は貫かれています。
そのオフィスはBankのすぐ近くにあり、ロートシルト(赤い盾)と5人の息子を示す5本の矢の紋章が掛かっています。
此処には、小さなアーカイブがあり、今回30分程見せて頂く機会が有りました。
マイヤー・アムシェルと5人の息子達で交わされた契約書。
日露戦争前戦費調達の為ロンドンで起債された日本国債。
何故かフランス語ですね。
裏側は利札です。
この時の引き受けは御承知の様にユダヤ勢ですが、幹事は確かベアリング・ブラザーズ。 昔同社に行った時、この時の起債への協力への感謝ということで明治天皇からのご下賜の大きな金杯が飾って有りました。
これで調達した外貨が無かったら日本は戦争さえ出来ていなかった訳です。
ロシアに住むユダヤ人をツァーの迫害から救うためとは言え、よくもまあ極東の新興国に巨額の資金を張ったものです。
高橋是清との交流の証拠も。
新年の挨拶? from Baron & Broness Takahashi となっています。
しかし凄いのはそのずっと前に日本にも旅行と称して調査に来ていたらしいこと。
世界一周旅行を纏めた写真集です。1867年となっています。日露戦争の勃発は1904年です。
恐ろしい程の洞察力と分析力です。 爪の垢でも煎じて飲みたいものです。(⌒-⌒; )
然も直系男子のみ相続という旧態依然とした経営体制なのに未だに営々と繁栄しているって凄くね?
金融だけではありません。 ボルドーの最高峰ワイン、ラフィット・ロチルドとムトン・ロチルドは御承知の通りロスチャイルド家です。
(ロスチャイルドのフランス語読みがロチルド)
是非お友達になりたいものです。 ワインの1本位くれないでしょうか? (⌒-⌒; )