植物生態学者の見た「自然と山の幸」

刻々と自然は移り変わり,人工の景観が,自然の植生を破壊する。さあ!大変。せめて食べられる野生植物のすべてを次世代へ残そう

12月5日,つよい雨,風が吹き荒れた

2008-12-05 19:04:53 | 自然・季節
温帯上部の草木,亜寒帯の草木は,このような気象状況のときに,大いに生長する。
その一方,温帯下部から暖帯の草木は,一気に,葉をふるい落として,寒さに耐えられるよう,半休眠状態に移る。
体液を濃縮させ,凍結を防いで,越冬するのが,この地域に生きる草木の知恵だ。

莫大な数のポジフィルム(スライド・フィルム)を,スキャナーでPCに取り込んで,お見せすれば・・・
と考えるのですが,体調不良がつづき,それも煩わしい。

「食べられる野生植物大事典新装版」の 増補完全資料は,我ながら,素晴らしいと評価できる。有用なCD-Rの
画像を見るだけでも,すごい価値がある。

間もなく,予約終了です。



常緑の葉をつけて越冬するエゾムラサキツツジの知恵

2008-12-03 18:28:21 | ワイルド・フードなどの料理,その他利用法
シャクナゲの仲間は,ほとんどが常緑の葉をつけている。
今は別属に入っているイソツツジも常緑の葉をつけて越冬する。
エゾムラサキツツジは,葉の形質では,シャクナゲ類や,イソツツジに近い
もので,葉の上面は革質,写真をよく見ていただくと,葉の上面が左右から
巻き込み,くるりと下面を包みこんでいる。そこに湿気を蓄え,呼吸作用など
も営んでいると考えられる。
大切なその部分を守っているのが,革質の丈夫な上面だ,と理解しておこう。

黒く完熟したシマヤマヒハツの核果

2008-12-02 11:42:50 | ワイルド・フードなどの料理,その他利用法
炭酸飲料を味わうような舌ざわりに魅力がある。
前掲の写真から2-3週間で,このように,黒く完熟する。まだ温暖な南の島々
にも,低温期の足音が,ひたひたと聞こえてくる季節だ。寒さも,また愉しい。

「食べられる野生植物大事典新装版」の 増補完全資料は,限定30部で,
頒布を終了します。申し込み受付は明日(12月3日)からです。

「食べられる野生植物大事典新装版」の 増補完全資料のこと

2008-12-01 18:56:45 | ワイルド・フードなどの料理,その他利用法
増補完全資料は,12月10日ないし20日に完成します。
内容は,新装版の387ページから424ページを全面対象とするもの。文字部分をA4紙に印刷予定。
さらに「新装版」には掲載できなかった写真,新しく加える写真を,新画像として,CDにコピイし,そのCDを添付の予定。

手間と費用の都合で,30部限定とし,12月3日から,予約を受付けます。
資料代金は3000円。現金書留または,りそな銀行松本支店普通預金,口座番号1126840,橋本郁三あてに,ご送金を。

なお「食べられる野生植物大事典新装版」(本体価格3400円プラス消費税)は,こちらには在庫がありません。
同時購入ご希望の方には,消費税共,3000円の特別価格で提供したい予定。
出版社に連絡して,直接発送してもらうことを検討中です。