植物生態学者の見た「自然と山の幸」

刻々と自然は移り変わり,人工の景観が,自然の植生を破壊する。さあ!大変。せめて食べられる野生植物のすべてを次世代へ残そう

常緑の葉をつけて越冬するエゾムラサキツツジの知恵

2008-12-03 18:28:21 | ワイルド・フードなどの料理,その他利用法
シャクナゲの仲間は,ほとんどが常緑の葉をつけている。
今は別属に入っているイソツツジも常緑の葉をつけて越冬する。
エゾムラサキツツジは,葉の形質では,シャクナゲ類や,イソツツジに近い
もので,葉の上面は革質,写真をよく見ていただくと,葉の上面が左右から
巻き込み,くるりと下面を包みこんでいる。そこに湿気を蓄え,呼吸作用など
も営んでいると考えられる。
大切なその部分を守っているのが,革質の丈夫な上面だ,と理解しておこう。