植物生態学者の見た「自然と山の幸」

刻々と自然は移り変わり,人工の景観が,自然の植生を破壊する。さあ!大変。せめて食べられる野生植物のすべてを次世代へ残そう

体調すぐれず、代わりに写真を掲載します

2009-03-28 20:45:36 | ワイルド・フードなどの料理,その他利用法
今頃(早春)の「ヤブコウジの名残りの実」


ヤブコウジ Ardisia japonica (Thunb.)Blume:

北海道の南部,本州,四国, 九州の丘陵地林内にふつうにはえ,朝鮮南部~中国に分布する常緑小潅木。北海道では,道北の焼尻(やぎしり)島にも見られる。
  
11~12月に赤く熟れ, 足元に注意しながら, 12月に伊豆半島など, 暖地の林内をあるくと, 寒さに震えている真っ赤な実に出会うだろう。
  
高さ10~20cm,葉は茎の上部に(輪生状に)あつまって互生,長楕円形,長さ5~13cm,上面濃緑色, 光沢があり, 低鋸歯がある。
花は7~8月,花冠は白色,下垂し,径約 7mm。 液果状の核果は球形, 径約 6mm。

◎果実をポテト・サラダ,パスタ・サラダなどに散らし入れて味わう。完熟した果実は,すこし甘みがあり,ごく稀に,サリチルサン・メチールの香りを,エキゾチックにたのしめるものもある。

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