植物生態学者の見た「自然と山の幸」

刻々と自然は移り変わり,人工の景観が,自然の植生を破壊する。さあ!大変。せめて食べられる野生植物のすべてを次世代へ残そう

ハナイカダも,7月下旬に黒く実る

2008-08-03 14:41:33 | ワイルド・フードなどの料理,その他利用法
ハナイカダHelwingia japonica(Thunb.)F. G. Dietrich(ハナイカダ属)
北海道(南部)本州,四国,九州の山地林下にはえる落葉潅木。
奄美大島以南,琉球のものは亜種 リュウキュウハナイカダ subsp. liukiuensis(Hatusima)Hara とされ,葉幅が狭く,披針状長楕円形,長鋭尖頭,長さ5─18cm。
花は5-6月,雌雄異株。葉の上面,中脈に,淡緑色の小花がつき,花弁は(3-)4(-5)個,3角状卵形,
雄花は数個が束生,花径4-6mm,雌花は,ふつう1個がつき,花柱はごく短く,柱頭は3-4裂。液果は
扁球形,径7-11mm,8-9月に黒熟。わずかに甘い。
◎開きはじめた若芽を摘み,天ぷらにする。さっと塩ゆでし,冷水にとり,白あえ,だし汁などで,鮮やかな緑色を,さわやかに味わう。
黒く熟した液果を,生食したり,リキュールの材料とするのは,好ましくない,と考える。

最新の画像もっと見る