植物生態学者の見た「自然と山の幸」

刻々と自然は移り変わり,人工の景観が,自然の植生を破壊する。さあ!大変。せめて食べられる野生植物のすべてを次世代へ残そう

海浜の食草「ミルスベリヒユ」

2008-12-20 18:10:46 | ワイルド・フードなどの料理,その他利用法
〔ツルナ科・ミルスベリヒユ属〕

□ミルスベリヒユ (ハマスベリヒユ) Sesuvium portulacastrum (L.)L.

琉球の海岸では, 潮が入りこむ岩場の砂溜まり, 川口近くの砂泥地などにはえ, 小笠原では,父島の南島で, 潮風の吹きつける石灰岩上にはえる好塩性の多年草。
茎は分枝して這い, 長さ20~50cm。葉は長楕円状線形~線形,緑色,多肉質で,長さ 2~4cm。
花は4~9月,葉腋に 1個つき, 小さく,萼は内面が淡紅か紅色,または白色,裂片は長さ 5~6mm。
台湾,その他,亜熱帯~熱帯に広く分布する。

ο若葉をゆで,おひたし,コンソメなどを味わう。ナチュラルな塩味がいい。

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