この天才ユージが近所の高校のPTA会長になって、ほぼ半年がたった。
東三河PTA連盟の集まりに始まり
東海地区の集まりやら、山口県まで行った全国PTA連盟の集まりやら…
なんだかんだで、アホながら天才っぷりを発揮してこなしてきた。
今朝、学校から電話があった。
教頭先生…『忙しいとこ、いきなり電話してすみません、実は、昨夜の事なんですが…』
当然、この天才ユージは
うちのハイパーな娘が何かやらかしたのかとビビったんだが…
『~実は
昨夜の事なんですが…
野球部の生徒が練習後に倒れまして
顧問の先生が
迅速で懸命な処置をしたが
病院に運ばれ
死亡しました。』
はい!? 死亡…!?
何、それは!?
『学校とPTA会長と緊急で話し合いをしたいので、忙しいとは思いますがお時間を作っていただき学校に来ていただけませんか?』
はい!? 死亡…!?
何、それは!?
~と、思いながら学校に行って来た。
野球部の練習後、片付けをして帰りの準備中に倒れたらしい。
心肺停止、まだ高校1年生の少年だ。
我が西区青年団なら初年功の年だ。
青年団に所属する彼らの顔が浮かんだ。
あんなガキんちょなのに『死亡』
なんとも言えない気分になった。
まさかの生徒の死という事態
山口県に集まっていた全国の背広着た立派なPTA会長さん達は、どんな対応をするのだろう?
この天才ユージは、先生や周りの親に助けて貰わなければ何も出来ないアホ会長だから、こんな緊急事態が起こるとパニックだ。
まさかの生徒の死…
普通に考えたら、あり得んら?
でも、野球部の彼は死んでしまった。
PTA会長になってなかったら噂を聞く程度で、気にも止めないよーな出来事だと思う。
ここに来て
責任のあるPTA会長という大役を受けた実感をドカンと感じる。
まさか、こんな形で感じるとは思わなかった。
こんな事態が起こらなければ
それに気付かない程の
アホ会長だとは
自分でも思わなかった。