実に久しぶりに真剣にボクシングを見た。
どうでも良いようなWBOインターナショナル・ウェルター級王座決定戦と位置付けられたマニー・パッキャオの引退試合
元6階級制覇王者マニー・パッキャオ(比)vs 前WBO世界ウェルター級王者ティモシー・ブラッドリー(米)
超人ユージさんは日本時間9日に【ブラッドリー勝利】と予想を済ませて、翌 日本時間10日、米・ラスべガス、MGMグランド・ガーデンアリーナで試合は行われた!
過去に2度の対戦で1勝1敗でむかえた この決着戦となる第3戦目
元々、パッキャオとブラッドリーは基本的にはお互い噛み合わない感じ。
メイウェザーに負けてから肩の手術を受けてのブランクからの復帰となるパッキャオ
メイウェザーによる見事なパッキャオ崩しを見た自信満々なブラッドリー
やはり、試合はお互いを研究しつくした感じで緊張感抜群の展開。
プレッシャーをかけながら得意の左ストレートを打ち込むパッキャオ
その左ストレートに右カウンターを狙うブラッドリー
なかなか両者クリーンヒットを許さない。
超人ユージさんは、ボクシングに興味のない人には塩試合に見えるような このヒリつく感じがたまらない。
第7R
パッキャオの右フックが当たると、スリップ気味に両手をキャンバスへ付いてしまったブラッドリーは、ダウンを宣告されカウントを取られる。
ダウン1回でマイナス2ポイントだ。
明らかに効いていないダウン、たかが2ポイントなんだが、そのまま流れを持って行かれる可能性もある。
第8R
ダウンの失点を挽回しようと、ブラッドリーは反撃の連打。
ブラッドリーは本当にパッキャオの戦い方を知り尽くしているね。
~と感心してたところで
第9R
パッキャオのアッパー気味の左で、ブラッドリーは背中からでんぐり返しのように1回転するダウン。
これは完璧なダウンだ。
その後は狙い過ぎで手数の減るパッキャオ
ポイント劣勢を挽回したいブラッドリー
12Rで決着はつかずに勝敗は判定へと…
勝者はパッキャオ。
スコアはジャッジ3者揃って【116-110】
この超人ユージさんの予想は大ハズレとなったわけだが、妥当な判定だと思う。
まさに有終の美を飾ったパッキャオ(37歳) 戦績58勝(38KO)6敗2分
アジアから世界の英雄へと のし上がった男は、数々の有り得ないような伝説を残しリングを去る事となる。
何よりも6階級制覇!
飛び級もあるためフライ級からスーパーウェルター級まで実質10階級である。
その差は実に、約21キロ。
階級別での競技では有り得ない事であり、その中身も対戦相手も時代を彩るスーパースターばかりだ。
もしかしたら
この先 ボクシング界に、マイク・タイソンやオスカー・デラホーヤやフロイド・メイウェザーのようなスーパースター選手は出て来るかもしれない。
しかし、マニー・パッキャオのようなボクサーは2度と現れないだろう。
あ~、やはり
メイウェザーとパッキャオの再戦が見たい。