整列機とは?

部品供給方法、部品供給装置のいろいろ

海外で日本のテレビ番組を見る

2017-12-08 09:35:27 | 効率アップ
コーヒータイム(与太話)

半年ほど前の話ですが、私の知人の娘さん夫婦が、
東南アジアの或る国に3年ばかり赴任する事になり、
親子3人で現地暮らしを始めたそうです。

日本を出発する直前、実家であるこの知人の家に、
或る機器を置いてセットアップして行き、
娘さんから「電源切らないでね」とだけ言われて
いたそうです。

それから何ヶ月が経った或る日、娘さんから
国際電話が掛かって来て、置いて行った機器を
再起動してくれ、と頼まれたそうです。
電話の指示通り、やり方を教わりながら、
再起動したそうです。

その時受けた説明で、その機器が何であるか、
初めて知ったそうです。

この機器は、インターネット回線を使って
テレビ放送を別の場所に送る装置だったそうです。

例えばAという場所でテレビ番組を受信し、
リアルタイムに録画する場合、受信した信号を
録画装置に送りますが、その信号をインターネット
回線に流せるような動画ファイルに変換し、
別の場所Bに送るのです。

その際、B側で受信する機器は、
テレビではなくパソコンになりますが、
大画面モニタに表示させれば、テレビ番組を
遠隔地で普通に見られるというわけです。

B側から、A側のチャンネル操作も可能です。
A側に有るAV機器がインターネット回線経由で
LANケーブルでB側につながっていますので、
B側からの遠隔操作も技術的には容易です。

実際の使用方法としては、A側で実際にAV機器を
操作するのに使うリモコンが、そのままB側の
パソコン画面上に現れます。そのボタンを
マウスで操作すれば良いわけです。

もちろんB側はスマートフォンやタブレットでもOKです。
画面は小さくなりますが。

この製品の良いところは、有線・無線にかかわらず、
インターネットにさえつながっていれば、
A地点とB地点がどんなに離れていても大丈夫、
という点です。

つまり、1つの家のリビングルームと寝室でも良いですが、
隣の町だろうが、北海道と九州だろうが、日本国内と
海外だろうが、もちろん大丈夫なのです。

つまり、海外でも日本のテレビ放送を見たければ、
その海外での居場所にインターネット環境さえ
整っていれば、この機器を日本のどこかに
セットアップしておけば良い事になります。

パソコン用機器の一種ですので、たまにですが、
フリーズする事も有ります。それで、再起動して欲しい、
という国際電話が有った、というわけです。

当然、現地では現地のテレビ放送を普通に見ている
はずですが、日本語が恋しいのでしょう。

実はこの機器、市場に登場したのは5年以上前です。
他のメーカーも似たような機器を売っていました。
ご存知の方もいらしゃるかと思います。

その当時は、外出先で自宅のテレビやビデオを見る、
といった位置付けの製品でした。

動画ファイルを送りますので、そこそこ速いインターネット
回線が必要ですが、最近は、東南アジアなどでも、
都市部であれば、充分に高速なインターネット環境が
整備されて来ていますので、赴任地が僻地でもなければ、
日本のテレビがストレス無く見られるというわけです。

実際、国内ですが、1年だけ離島に単身赴任していた友人も、
自宅にこの機器をセットし、その離島でパソコン画面で
テレビを見ていたそうです。

しかし、子供の頃、ネットで動画を見られなかった時代に
育った人達は、どうしてもテレビが主要メディアの
筆頭に来てしまいますが、物心ついた時からネットで
動画が見られる時代に生まれた人達が大人になったら、
今のようなテレビ放送は成り立たなくなるような
気がします。

そういう世代の人達が海外に赴任したら、テレビを一切
見られなくても平気かも知れません。

実際、多くの人が、同じ時間に同じ番組を見る、
というのは、それこそオリンピックなどのスポーツ
中継のように、その時リアルタイムで見なければ
ワクワクできない、といったもの以外、
無くなるかも知れません。

追伸 :

余談ですが、上述の離島に単身赴任していた友人は、
現地ではNHKの受信料を払っていなかったそうです。

自宅の方ではもちろん払っているそうですが、
現地では確かにテレビは持って行っておらず、
スマートフォンにもワンセグが付いていません。

テレビ放送は一切受信していないのは事実です。
この機器を使ってインターネット回線で流れて来る
映像は、パソコンで普通に扱われる動画ファイルに
変換されています。

確かに、短期間赴任している間、受信料をダブルで
支払いたくないというのも、分かる気がします。