整列機とは?

部品供給方法、部品供給装置のいろいろ

これで日本でもキャッシュレス化が進む?

2018-02-28 13:04:26 | 効率アップ
コーヒータイム(与太話)

この与太話は、本来であれば先週投稿するはずだった
内容です。

実は今、ウエステックは改築工事中でして、
電気工事の都合上、一時的に部分停電したり、
解体工事の都合上、自分の席に長く座って
いられなかったりしますので、投稿する時間が
有りませんでした。申し訳ありません。

さて、本題の(?)与太話です。

昨日、三菱UFJ,三井住友,みずほの3大メガバンクが、
QRコードを使った決済の規格統一化に動き出した、
というニュースが流れました。

これで日本でもキャッシュレス化が進むきっかけに
なりそうです、という報道でした。それだけ。

扱い小さいな、というのが実感です。今だに現金での
支払いが多い日本の消費事情では、そのメリットが
あまり感じられないからでしょうか?

数週間前は春節でした。中国や韓国や東南アジアは、
一斉に正月休みです。台湾の代理店の人も、
春節休みはよく日本に遊びに来ます。

その時見せてくれたのが、スマホを使った
「アリペイ」というシステムです。

スマホにQRコードを表示させ、それをかざすと
店頭で買い物が出来、ネットショッピングの
支払いにも使えますし、ユーザーどうしが
お互いのスマホに送る事もできます。

日本でいう電子マネーの一種ですが、
SuicaやEdyは、そのサービスを受けられる
場所が限られ、分かれています。

一方のアリペイは、中国や台湾では、
ほとんど使えない所はないというくらい、
広範囲かつ急速に普及しているそうです。
現時点で5~6億人が登録しているという話です。

とにかく、スマホさえ有れば、現金が無くても
外出先で困らないそうです。

使い方は、例えばレジに行って、「アリペイで」
と言うか、もしくはスマホに表示させたQRコードを
見せれば、店員がリーダーにかざすように
指示しますので、かざして支払い完了です。
決済が終われば、QRコードは消えます。

日本国内では取り扱っている店が無いため、
その台湾代理店の人が見せてくれたのは、
メール感覚でユーザーどうしが電子マネーを
やり取りできるところです。

100台湾ドル、奥さんにQRコードを送って
スマホ上で認証すると、アリペイの残高が
当人から奥さんに移動します。簡単です。

例えば、皆で飲み会に行き、割り勘で
会計する時、取り敢えず代表者が
お店にアリペイで全額支払います。

あとで、割り勘の分を、代表者のスマホに
各人がアリペイで送れば良いわけです。

使えない所がほとんど無いため、
正にお金と同じです。

中国の物乞いは、今やアリペイを要求して来る
人もいる、と言っていました。

一方、日本の電子マネーは、SuicaやEdyと
いった代表的かつ登録者が多いサービスでも、
どちらか片方しか使えない所がほとんどです。

これでは、必ず現金を用意しておく必要が有り、
それが電子マネーが現金に取って代わる事が
出来ないハードルになっています。

ICカードをかざすにしても、QRコードを使うにしても、
サービスを提供している自社のシステム内で
決済ができれば良いという設計になっているため、
互換性が有りませんでした。

そこで、3大メガバンクが統一規格での運営に
乗り出したというわけです。

本格的なキャッシュレス社会になると、
ATMで現金を引き出す、という行為が
無くせるかも知れません。

ATMは装置自体も高価で、管理・運営にも多大な
コストが掛かります。夜中でも、現金が必要な
人がいる限り、銀行のATMコーナーを動かさなく
てはなりませんし、当然警備費用も掛かります。

コンビニATMも、金融機関が委託するコストを
払って運営しています。当然セキュリティー
費用も掛かります。

ATMを無くすか、もしくは大量に減らせれば、
大幅なコスト削減に繋がります。

ユーザーにしても、実生活の中で、キャッシュレスが
便利すぎる、と、今の中国や台湾の人達が感じて
いるような状況に近付きます。日本が遅れて
いるのです。

キャッシュレス化が進むと、それにまつわる
技術の普及も一気に進みます。スーパーやレジでの
精算の行列が、駅の自動改札を通るのと同じくらいの
スピードになるかも知れません。

小径ボール(球体)の整列

2018-02-23 09:02:15 | 効率アップ
小径ボールの整列は簡単なので、わざわざブログで
説明するほどのものか?と思われるかも知れません。

整列治具に丸穴を加工しておいて流せば良いので、
基本的には簡単なのですが、実はいろいろと
細かいワザが必要な場合が有ります。

小径ボールと言えば、ポピュラーなのは鋼球です。
鋼球だと玉軸受け、つまりベアリングを思い浮かべる方が
多いかと思いますが、それ以外にも結構使い道があります。

鋼球はJIS規格でも決められていますし、
或る程度の精度が求められる物が多い事から、
整列も容易です。

φ1~2mm程度の鋼球ならば、整列機を使うまでもない
場合すらあります。

整列治具の整列穴の底面に吸着穴をあけておき、
吸引を掛けながら、その治具を鋼球の山に
押し付けるのです。

すると、整列穴1個1個に、鋼球が1つずつ吸着され、
整列完了となります。

但し、鋼球自体に径のバラツキが無い事と、
真球度が出ている事が前提条件になります。

例えば、径のバラツキが大きい場合、
整列穴は最大の鋼球も入るような穴径で
加工されますので、径が小さめの鋼球は、
整列穴とのガタが大きく、片側によりやすい
状態になります。

片側に寄ると、吸着穴と密着しませんので、
エア漏れが発生し、鋼球が落ちてしまいます。



鋼球は質量が大きいため、サイズの割には重く、
エアが漏れると簡単に落下します。

これが軽い球体ですと、エアの流れに従い、
自然に整列穴の中央に戻って、吸着穴をふさぐため、
エア漏れせずに落ちません。

整列穴の底面を平坦でなく、すり鉢状にすれば
鋼球でも落ちないんじゃないの?と思われるかも
知れませんが、今度は真球度が問題になって来ます。

真球に近くないと、吸着穴をふさぎきれませんので、
やはり落ちやすいです。何個かが落ち始めると、
その穴からは漏れるエア量が一気に増えますので、
吸引力が徐々に低下して行きます。

五月雨式に落ちる鋼球が増え、最終的には
全て落ちてしまいます。

また、逆に、軽い材質の球体である場合は、
吸着穴の脇から漏れたエアに吸い付けられ、
1つの整列穴に2個の球体がつながってしまう
現象も起きます。

よって、径のバラツキが大きい場合と、
真球度がそれほど要求されていない
球体の場合は、普通に整列機の上を流して
並べる事になります。

さて、ウエステックではφ0.2からφ2.5ぐらいまでの
球体を整列した実績が有ります。

材質は金属,金鈴,ハンダ,シリコンと様々です。

また、太陽光発電のパネルが、よく見るとパネルではなく、
小径の球を敷き詰めた物でできている場合があります。
その球を並べた事もあります。

(太陽光パネルは、できるだけ垂直に太陽光を受けた方が
発電量が多いですが、太陽は時間とともに動きますので、
平面よりも球体の方が、より効率的に太陽光を受けられる
のでは?という発想から製品化された物です。)

さて、球体を整列機で並べる場合、難しい事が2つ有ります。

1つは転がり過ぎるため、整列穴を飛び越えたり、
整列穴の脇を素通りしてしまう事。

もう1つは、径が小さく重量が少ないために、静電気の影響が
出ることです。静電気はハンダボールでよく発生します。

また、整列治具に小径の微細加工を施す場合が多いため、
その治具の材質の選定や加工技術も重要です
(材質の選定は静電気の発生にも影響を及ぼします)。

整列方法としては振動と吸引を組み合わせた方法が
多く用いられます。

また、球体は整列だけでなく、移し替えも難しい事が有ります。

その主な原因は、やはり静電気です。整列パレットに貼り付いて、
移し替え治具の方に移動してくれない、更には、移し替え治具から
最終治具へも移動してくれない場合が有ります。

移動しないとは言っても、パーセンテージ的には僅かなのですが、
小さい球体は特に、整列数が膨大(数千個~数万個単位)である事も
珍しくありませんので、数量的には結構な数になってしまいます。

よって修正(補充)も大変で、自動化ラインでは尚更です。

この場合、整列の時のように、振動やバキューム等を使うと、
移し替えを補助してやる事が出来ます。

ホームページリニューアル(予定)

2018-02-16 10:39:57 | 効率アップ
実は、ウエステックは、ホームページからの
問い合わせが結構多いです。

ウエステックの製品は全てオーダーメイドなため、
カタログ販売のような事はできません。

リピートオーダー以外は、必ず打ち合わせが
要ります。打ち合わせも、電話や数回のメールで
済むものもあれば、実際に打ち合わせに行ったり、
もしくは来社して戴いて打ち合わせを行わないと、
話が進まないような件もあります。

場合によっては試作を行い、本番用の治具を
作ってもうまく行くか、もしくは期待できる
効果が見込めるか、等々を打ち合わせして
決めます。

また、全品オーダーメイド製品なので、
飛び込みの営業のような事をやっても、
全くと言って良いほど効果が出ません。
そのお客様が整列機を使う需要が
有るかどうかは、外からはわからない
ためです。

ウエステックの整列機は、広い意味での
部品供給装置ではありますが、
過去のブログでも何度か述べました通り、
その効果を発揮できるかどうかは、
お客様の生産体制や、既存のライン組みに
或る程度左右される場合が多い事が
否めません。

整列機よりも古くから有るパーツフィーダ
などで既に部品供給ラインから下流の
生産システムが出来上がっていますと、
部品の供給方法が違うため、整列機の
入り込む余地が無い場合も多いです。

そこに仮にでも、整列機に入れ替えられれば、
生産能力がUPする事が目に見えていても、
部品供給後のラインも全て見直さなくては
ならなくなった場合は、費用が掛かり過ぎる、
という事にもなりかねません。

すると、営業活動の取っ掛かりとしては、
「部品供給装置が欲しい」、もしくは
「多数個同時組立を検討している」
というお客様の側から、問い合わせを
戴ける形になっているホームページが
窓口になっていると、受注に結び付き
やすくなります。

何も、足で稼ぐ営業を怠けているわけでは
ありません。

そこで、開設してからかなりの年数が経っている
ホームページをリニューアルしようという事に
なったわけです。

巷に溢れている、最近のホームページは、
とにかく洗練されていて、見やすくなって
いるものが多いです。

製造業、それも産業機械のホームページは、
取り扱っている製品自体の性格から、
あまりオシャレにはできませんが、
昔に比べると、明らかに見やすく調べやすく
なっています。

特に、製品自体が分かりにくい物だったら、
できるだけ分かりやすくするような解説・
動画などを取り入れたりしています。

これも、有線・無線を含め、通信インフラの
充実と高速度化のおかげです。

また、ネット端末の高性能化・高品質化も
後押ししています。

産業機械関連では、メーカーサイトを
見る端末はまだまだパソコンが主流だと
思われますが、一般的な検索対象だと、
既にスマホやタブレットでの検索件数の方が、
パソコンを上回っているそうです。

また、Googleなどで検索する場合、
検索結果が上位に表示されるのは、
如何に検索対象語句に関わるコンテンツが
充実しているか、という事に変わって
来ています。

昔は、検索した語句がたくさん含まれていると、
上位に表示されたりしたようですが、
それだと、薄っぺらな内容でも、検索対象語句を
連呼するようなホームページが上位に表示されて
しまった事から、それじゃあ意味が無い、
というわけで、検索エンジンを変えたようです。

検索エンジンは実際にはロボット(プログラム)
ですが、ネットの中を巡り巡って、コンテンツの
充実度次第で上位に表示されるようにしているようです。

また、ウエステックの整列機は、部品供給装置
である一方で、省力化機器でもあります。
省力化は、特に世界の工場と呼ばれる国々で、
需要が高まって来ています。自国の発展に伴い、
人件費も上がって来ているので、省力化に対する
期待も、それに比例して膨らんで来ています。

自国の言葉でネット検索する事になりますので、
日本語だけでなく、英語・中国語・韓国語だけでも、
最低限対応できていなければなりません。

オンエア予定

2018-02-13 10:43:08 | 効率アップ
先月の東京ビッグサイトの展示会(インターネプコン)で、
ウエステックは NHK WORLD の取材を受けました。

ご存知の方もいらっしゃるかも知れませんが、
NHK WORLD は海外向けのテレビ番組です。

海外のビジネスマンに日本の新製品や最新のビジネス情報を伝えるという
主旨の番組で、英語での放送になるはずです。

その放送日が決まったとの連絡が有りましたので、
お知らせしておきます。

●海外での放映日(NHK WORLD)

2月15日(木) 日本時間(JST)

0:30-0:58, 6:30-6:58, 12:30-12:58, 18:30-18:58(すべて日本時間)

※NHK WORLDは地域によってはケーブルテレビでもご覧いただけます。
NHK WORLDが観られるケーブル局はこちらになります。

http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/ja/world/howto/

※上記の時間(海外での放映時間)にNHK WORLDホームページに
アクセスいただくと動画をご覧いただけます。

http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/live/

またオンエア後は、オンデマンドで2週間程度視聴可能です。

http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/vod/greatgear/

●国内での放映日(BS-1) 2月17日(土)03:30-03
:58

時期によっては、大リーグ・テニス中継などのスポーツ中継が優先される為、
時間が変更されたり休止されることがあります。

直前のBS番組表にて御確認お願い致します。

P.S.番組ホームページは、以下の通りです。
http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/english/tv/greatgear/index.html

逆ツララ

2018-02-09 09:58:41 | 効率アップ
コーヒータイム(与太話)

ウエステックの整列機は、お客様が並べたいと
思われた部品は、基本的には全てトライしますが、
以前のブログにも書きました通り、不得意分野の
部品があります。

詳しくは、"整列機で並べるのに適さない部品"
を御参照下さい。

逆に、整列機で並べるのに適している部品、
効果が現れやすい部品は、やはり電子部品関連が
多くなります。

そして、電子部品関連のお客様の事業所・工場は、
東北・北陸に集まっている場合が多いです。

もちろん西日本にも数多く有りますが、
相対的に東日本の方が多いです。

例えば、北海道にはお客様がいますが、
四国にはいません。東北・北陸には、
全県お客様がいますが、九州だと
お客様がいない県が有ります。

さて、今年の冬はかなり寒く、ウエステックの
有る埼玉も、例年よりも最低気温が3~8℃ほど
低いです。毎日-4℃くらいまで下がります。

先日、東京は48年振りに最低気温-4℃を
観測したとニュースになりましたが、
埼玉は毎日です。

やはり東京は人口が多いから、
相対的に暖かくなるんでしょうか?

同じ頃、埼玉県さいたま市は、-9.8℃を
記録しました。

ここまで寒いと、流水も凍りますね。
会社の屋内にある水道は、朝出社すると
全て凍っていました。

で、翌日は凍らないようにと、チョロチョロと
水を出しながら帰ったのですが、屋内の水道は
それで何とか凍らなかったものの、
屋外に有る水道は、そのまま凍っていました。

蛇口の真下の流しの所から、ツララが上に伸びて
いました。



まず、蛇口から流しに達した水が、
排水溝に移動する前に凍り、蛇口の真下あたりに
水溜まりではなく、氷溜まりができます。

そのあとから蛇口から出て来た水が、
氷溜まりに触れると、氷溜まりの側面を
流れ落ちる前に凍ります。

それを繰り返すと、どんどん氷が積み重なり、
蛇口に向かって上に伸びて行きます。

その内に、蛇口から出て来る流水も凍り、
蛇口から水が出なくなり、この写真のように
なるわけです。

この最低気温の日の少し前には、
関東地方にも大雪が降りました。

大雪とは言っても、たかだか20cm程度の
積雪です。

それでも、都心は雪対策がほとんどされて
いないに等しく、特に交通機関は
麻痺しっぱなしでした。

鉄道は結構頑張ってくれたのですが、
道路が悲惨でした。

また、埼玉の私の自宅近所のスーパーでは、
パン類がほとんど無くなっていました。
皆できるだけ外出したくないのでしょう。

その後、積雪が重なる事はなかったのですが、
昼間に表面だけ溶けた雪が、夜にはまた
そのまま凍り付き、道路は氷に覆われて
いました。

これはとてつもなく滑りますね。
しかも固い氷の上に打ち付けられるわけですから、
滑ったら超痛そうです。

実際、自宅の近くで滑って転んだ人を
2人ほど見掛けましたが、その内の1人は、
スーパーのレジ袋の中身をあたり一面に
ぶちまけ、しかも暫く立てませんでした。
近くを歩いていた通行人も、滑りそうに
なりながら駆け寄っていました。

一方、北陸は正真正銘の大雪で、
しかも記録的な積雪です。

ウエステックのお得意様も、雪で埋もれて、
臨時休業したり、トラックが動けないので、
納品や運送を中止している会社が有ります。

宅配便も、福井県での配送をやめたり
していました。

山陰のお客様からも、臨時休業しますという
通知メールが届きました。

ニュースでも、コンビニの配送車が来られないため、
日持ちのしない食品関連(弁当やパン)などが
品薄状態のようです。

埼玉の友人ですが、週末に自宅で飲み会を開き、
自宅の脇の残雪に缶ビールを何本か差して
冷やしていたそうですが、1本だけ抜き忘れて
朝になったら、カチンコチンに凍っていた
そうです。

今まで、部分的にシャーベット状になった
ビールを飲んだ事は有ったそうですが、
カチンコチンは初めてだと言っていました。
冷蔵庫の中の方が暖かいという事ですね。

寒さのピークは過ぎた感じがしますが、
それはあくまでも日中の話で、夜や明け方の
最低気温は、ー3~-4℃あたりで変わりません。

この状態、いつまで続くのでしょうか?