ウエステックの整列治具で部品を並べる際、
治具の共通化や、次工程への部品の受け渡しなどで、
あらかじめ治具サイズが決まっている事が多いものです。
その一方で、出来るだけ多数の部品を並べたい、
というご要望も当然あります。
整列ピッチ(整列間隔)を詰めれば、同じ整列エリアの
面積でも、並べられる数は増えます。
しかし、以前のブログでも何度か書いていますが、
部品を並べるのに適した整列ピッチというものが有り、
それを越えて狭くしてしまうと、整列率が落ちたり、
整列時間が長くなったり、という現象が起きます。
実際、或るお客様向けの治具で、整列ピッチを
詰めても、どこまでなら整列状況を維持できるか、
試した事もあります。
その結果、やはり狭過ぎると並び難くなる事が
わかりました。整列ピッチを狭める事で、
例えば整列数を10%多く出来ても、
整列時間が20%長くなっては、能力ダウンに
他なりません。
では、整列ピッチを変えないまま、出来るだけ
整列数を稼ぐようにするには、どうするか?
整列治具の余白部分(整列穴が無いエリア)を
減らせば良いのでは?という考えが浮かびます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/b7/4b2bc2539cb1ac0af11d3b4dc5bc301e.png)
ところが、これはあまり現実的ではありません。
通常、整列治具には、他の治具との位置合わせを
行うための、ピンもしくはブッシュが圧入されて
いる場合が多いです。
ピンやブッシュを配置するスペースを確保するために、
端の方には整列穴を加工しないのが普通です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/5e/fa58de595c18f548d894848cb4dc494d.png)
え?ピンやブッシュの周りだけならまだしも、
その列の整列穴を丸ごと割愛する必要はないのでは?
とお感じになるかも知れません。
こういうイメージで作れば良いのでは?
という事ですよね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/9b/1a32873b34cb9d6bcc611c1121f5ae97.png)
ところが、圧入されているのがブッシュの時は
良いのですが、ピンの場合は、それが部品の
流れを妨げる障害物になります。
障害物の後ろ側には、部品が流れ難いのです。
また、整列機は常に振動していますので、
部品はピンにぶつかった時に、弾かれて
少し飛ばされます。よって、実際のピン径より
広い範囲で、障害物となるのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/3e/a9445d74448fa7a35ef186319b71b801.png)
また、仮に、ピンやブッシュが不要でも、
端をあけておく必要があります。
それは、整列機が振動しているからです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/cb/f0045642d91e02d00ac8d7f2d7463e34.png)
整列治具の左右両側には、サイドステー(仕切板)
が有ります。整列機が振幅の分、高速に左右に
移動します。その際、流れる部品はその移動に
付いて行けない場合が多いです。
すると、サイドステーに弾かれた部品の流れは、
自然と整列治具の両端を避けて通るかのような
動きになります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/a8/342bd98a221413c1ebd18470049ee43e.png)
実際に動画で部品の流れを見て戴いた方が
分かりやすいかと思います。
整列治具の端の方には、整列穴を加工しても、
そこを流れる部品が少ないため、その部分だけ
整列率が悪くなります。
それでもサイズが小さい部品だと、
端の方にも流れ着きますが、サイドステーに
弾かれる事で、流れのスピードが必要以上に
速くなりますので、やはり端の方は並びにくい
という状況に変わりはありません。
治具の共通化や、次工程への部品の受け渡しなどで、
あらかじめ治具サイズが決まっている事が多いものです。
その一方で、出来るだけ多数の部品を並べたい、
というご要望も当然あります。
整列ピッチ(整列間隔)を詰めれば、同じ整列エリアの
面積でも、並べられる数は増えます。
しかし、以前のブログでも何度か書いていますが、
部品を並べるのに適した整列ピッチというものが有り、
それを越えて狭くしてしまうと、整列率が落ちたり、
整列時間が長くなったり、という現象が起きます。
実際、或るお客様向けの治具で、整列ピッチを
詰めても、どこまでなら整列状況を維持できるか、
試した事もあります。
その結果、やはり狭過ぎると並び難くなる事が
わかりました。整列ピッチを狭める事で、
例えば整列数を10%多く出来ても、
整列時間が20%長くなっては、能力ダウンに
他なりません。
では、整列ピッチを変えないまま、出来るだけ
整列数を稼ぐようにするには、どうするか?
整列治具の余白部分(整列穴が無いエリア)を
減らせば良いのでは?という考えが浮かびます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/b7/4b2bc2539cb1ac0af11d3b4dc5bc301e.png)
ところが、これはあまり現実的ではありません。
通常、整列治具には、他の治具との位置合わせを
行うための、ピンもしくはブッシュが圧入されて
いる場合が多いです。
ピンやブッシュを配置するスペースを確保するために、
端の方には整列穴を加工しないのが普通です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/5e/fa58de595c18f548d894848cb4dc494d.png)
え?ピンやブッシュの周りだけならまだしも、
その列の整列穴を丸ごと割愛する必要はないのでは?
とお感じになるかも知れません。
こういうイメージで作れば良いのでは?
という事ですよね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/9b/1a32873b34cb9d6bcc611c1121f5ae97.png)
ところが、圧入されているのがブッシュの時は
良いのですが、ピンの場合は、それが部品の
流れを妨げる障害物になります。
障害物の後ろ側には、部品が流れ難いのです。
また、整列機は常に振動していますので、
部品はピンにぶつかった時に、弾かれて
少し飛ばされます。よって、実際のピン径より
広い範囲で、障害物となるのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/3e/a9445d74448fa7a35ef186319b71b801.png)
また、仮に、ピンやブッシュが不要でも、
端をあけておく必要があります。
それは、整列機が振動しているからです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/cb/f0045642d91e02d00ac8d7f2d7463e34.png)
整列治具の左右両側には、サイドステー(仕切板)
が有ります。整列機が振幅の分、高速に左右に
移動します。その際、流れる部品はその移動に
付いて行けない場合が多いです。
すると、サイドステーに弾かれた部品の流れは、
自然と整列治具の両端を避けて通るかのような
動きになります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/a8/342bd98a221413c1ebd18470049ee43e.png)
実際に動画で部品の流れを見て戴いた方が
分かりやすいかと思います。
整列治具の端の方には、整列穴を加工しても、
そこを流れる部品が少ないため、その部分だけ
整列率が悪くなります。
それでもサイズが小さい部品だと、
端の方にも流れ着きますが、サイドステーに
弾かれる事で、流れのスピードが必要以上に
速くなりますので、やはり端の方は並びにくい
という状況に変わりはありません。