整列機とは?

部品供給方法、部品供給装置のいろいろ

熱中症になりかけて幻覚を見た?

2018-08-23 09:49:21 | 効率アップ
コーヒータイム(与太話)

関東地方は盆明け頃から比較的涼しい日が
続いていたのですが、ここに来て猛暑が
ぶり返して来ました。西日本はずっと
猛暑のようです。

そこで、怪談の第4弾をお届けします。
つい2週間ほど前に、友人が経験した話です。
関東でも猛暑真っ盛りの頃です。

この友人は単身赴任中で、JRのとある
駅から徒歩20分くらいの距離の所に、
アパートを借りて住んでいます。

駅から歩いて2分くらいで住宅街になっており、
通勤の時は住宅街の中の道をひたすら歩いて、
駅とアパートを往復します。

或る夜の事でした。いつものように仕事から
帰って来て、駅を出て自宅アパートに向かって
歩いていました。

夜も30℃を越える暑さ。湿度も高く、
20分も歩くと毎日汗だくになってしまいます。

もう少し駅に近い所に住めば良かったかな~。
しかし家賃が高くなるしな~。
と言うか、この暑さは想定外だからな~。
と思いながら歩いて行きます。

住宅街の中に入ると、所々街灯が有るだけで、
薄暗い道です。静かな住宅街で、夜9時を
回る頃には、人通りもあまり有りません。

駅から出て来たばかりの時点では、
自分と同じ方向に歩いている人が十数人
いますが、暫く歩くと、ほとんど自分1人に
なってしまいます。その日もそうでした。

駅から10分ほど歩くと県道に突き当たり、
そこを横断します。県道の両脇には飲食店や
飲み屋がポツポツ有りますが、横断すると
またすぐ住宅街に入り、そこから更に
10分ほど歩いて我が家です。

その日もいつも通り県道を横切って、
再び薄暗い住宅街の道に入って行きました。

すると、自分の10mくらい先をアベックが
歩いています。服装や歩き方から、
かなり若そうな2人でした。

とは言え、別にその2人をじっと見ていた
わけではありません。自分とちょうど
同じくらいのペースで同じ方向に
歩いていますので、自然と視界の
中央あたりにい続けるだけで、
この友人は特に気にするでもなく、
ボーッと前を見ながら歩いていました。

すると、右側を歩いている女性の頭が、
時折変な見え方をする事に気付きました。

ショートカットの黒髪なのですが、
それがチラチラと金髪(白髪?)の
ようになって見えます。

街灯の光が当たって、部分的に白く
見えるのなら分かりますが、明らかに
髪全体が白くなったり黒くなったり
するのです。

え?と思いながら、今度は凝視しながら
歩き続けます。確かに髪の色が
変わり続けている!どういう事?

その内、女性は自宅と思われる家の前で
別れを告げて、男性と別れました。
男性はそのまま道を先へと進みます。

その時は女性の髪は白い状態でしたが、
下半身が透けた金髪(白髪?)の女性が、
スーッと空に昇って行ったそうです。

友人はその時わかりました。
金髪の女性が、この黒髪の女性の背中に
貼り付いていて、その上半身が見えたり
消えたりしていた事に。

たまたま上半身の服装が似ており、
髪型も色以外はほぼ同じだった事から、
まるで髪の色が変化するように
見えていたのだと。

友人は声を上げそうになりましたが、
このアベックに聞こえてしまうので、
グッとこらえました。

そこから2分ほどで我が家でしたが、
その金髪の上半身が空に昇って行った
正にその場所を通りたくなかったですし、
1人で部屋の中にいるのも嫌だったので、
県道の所まで引き返し、空腹でもないのに
飲食店に入ってラーメンを食べたそうです。

少し落ち着いたので、遠回りして反対側から
自宅に帰ったそうです。そして、1人では
晩酌をしない友人が、平日の夜なのに
缶ビールを4本も空けて寝たそうです。

引っ越したいと言っていましたが、
来年3月で単身赴任が終わるらしいので、
それまで我慢するそうです。

効果の検証が必要です

2018-08-21 10:08:31 | 効率アップ
ウエステックの整列機は、面単位で部品を
供給する装置です。

これは整列機に限った話ではありませんが、
その装置を使っていて、どの程度の効果が
現れているか、定期的な検証を行なった方が
良い場合があります。

特に整列機の場合、並べる部品によって、
またその整列治具によって、効果の現れ方が
大きく変わります。

例えば、整列機を導入した当初、
Aという部品を1枚の整列治具に500個
並べていた、整列時間は3分だった、
とします。

数年後、Aの部品を使う製品は生産中止に
なったため、Bという部品を並べる事に
したところ、1枚の整列治具に並べる
部品数は100個、整列時間は5分になった、
とします。

さて、Bの部品を手並べすると、
3分で100個並べられる、とします。

手の方が早い、という事になります。

それでも、Bの部品を整列機で並べ続ける
意義は他にも有るかも知れません。

手並べすると、3分間は作業者がその場所に
拘束されてしまいます。整列機が部品を
並べている間、他の作業をするのであれば、
整列機のメリットは残ります。

しかし、例えばマーキング装置が
部品全てに印字するのが3分間で、
作業者がその間は手持ち無沙汰に
なるとすると、その3分間で部品を
手並べした方が良い事になります。

むしろ、整列機で部品を並べるのに
5分かかるのだとしたら、3分で終わる
マーキング装置の印字の方に、
逆に2分の待ち時間が発生してしまいます。

整列機の導入当初から、並べる対象品が
部品Bだったとしたら、整列機の購入は
見送っていただろう、というレベルです。

また、同じ部品であっても、整列数が少なく
なっている場合も有ります。

例えば、部品が1から10までの10個、
下図のようなパターンで並んだ状態が
1ユニットで、製品によって、
4ユニット必要だとします。



しかし、製品によっては、下図の配置で、
2ユニットだけ有れば良いとします。



片や整列数は40個、少ない方は半分の20個ですが、
この整列パターンだと、40個並べる時と、
20個並べる時で、整列時間がほとんど
変わりません。

すると、40個並べる時は整列機の方が速いが、
20個並べる時は手の方が速い、という事にも
なりかねません。

整列機導入当時は、4ユニットを必要とする
製品の方が生産量が多かったが、
今は2ユニットだけ使う製品の方が主流になった、
といった場合は、整列時間が短くなるように、
もしくは製品に部品を組み込む時間が短くなるように、
整列治具や移し替え装置などの見直しを行なった方が
良い事になります。

作業方法が同じで楽だからと言って、
そのまま整列数が少ないまま使い続けると、
知らず知らずの内に時間を無駄にしている事を
見落としてしまう可能性があります。

並び終わったら自動で止まるのかね?

2018-08-16 11:03:11 | 効率アップ
ウエステックの整列機は、部品を面単位で並べる装置です。
並べる部品にもよりますが、整列に要する時間は
概ね1~6分程度になります。

整列機の動きというのは、並べる部品ごとに、
あらかじめプログラムされている振動条件で動作し、
並び終わったらテーブル部が水平に戻って停止します。

では、並び終わったという検知はどうするのか?

通常は人間が行います。

センサーやカメラ等を用い、並び終わった事を
検知する事も可能かとは思いますが、弊社では
それを標準装備として用意していません。

理由は幾つか有りますが、並べる部品が、整列ピッチ、
整列のパターンが多種多様過ぎて、標準化できない
というのが大きいです。

並べる部品は金属・プラスチック・セラミック・
ガラス・ゴム等の材質で、大きさも形も色も
多種多様。金属とプラスチックとゴムが
サブアセンブリーされた部品も有ります。

並び方も、規則正しく縦横それぞれ等間隔に
並んでいれば良いですが、並べた後の次工程に
合わせた並び方ですと、基板上にマウントされる
電子部品のパターンになっていたりですとか、
並べる位置によって部品が左右逆になって
いたりする場合もあります。

並べる部品の種類と同じだけ、整列パターンが
違って来ると言っても過言ではありません。

しかし、それはあらゆる業種の部品を
全て並べようとする、ウエステック社内の話です。
ユーザーであるお客様の方では、整列パターンは
数えるくらいしか無いかも知れません。

すると、自動検出が必要との事であれば、
お客様サイドの方で、検出する装置を
ご用意戴いた方が効率的という事になります。

その方が、並べた後の工程の事も考慮に入れて、
検出装置を設計できるというメリットも
有ります。

また、整列率が毎回必ず100%、というわけでは
ない事も、検出装置の標準化を難しくしています。

ただ並んでいない整列穴が点在する、
という現象ばかりではありません。
整列穴に入ってはいるものの、
向きがおかしいですとか、2個の部品が絡んで
入ってしまっている場合もあります。

更には、部品そのものが変形したり
欠けたりしている場合も有ります。

それらを含めて、全て検出するのは困難です。

ところが、人の目だと意外と簡単です。

全部で1万個並んでいる部品の内、1個だけ少し斜めに
なっている部品が有ると、すぐに分かります。
整列治具を真上から見ても分からない場合でも、
少し斜めから見るとすぐに分かったりします。

実際、部品の外観検査という目的の為に、
整列機で部品を並べる、という需要も多いです。
外観上の不良品は、多数個を同じ方向に並べると、
簡単に見付ける事ができます。

その場合、製品の上下左右を見なければなりませんので、
整列機で或る向きに整列治具上に部品を並べ、その後は、
反転治具に移し替えたり、90°姿勢変換治具に
移し替えたりして、多数個同時に部品の向きを
変えます。

その向きごとに、整列機で並べ直す様な事はしません。

さて、話が脇にそれましたが、並んだどうかを検知して
整列機が止まっているのではないとしたら、
どうやって止めているのか、という疑問が湧く方も
いらっしゃるかも知れません。

実は、整列プログラムを、整列率の良い状態になるまで
長く設定しているだけです。

例えば、4往復で整列率がほぼ99%以上になるものの、
4~5回に1回くらいの頻度で、98%を切ってしまう
場合が有るとします。

この様な場合は、整列プログラムを5往復にします。
すると、コンスタントに99%以上の整列率で安定します。

但し、この辺は考え方次第です。整列プログラムを
5往復にする事によって、整列時間が30秒長くなる
としたら、敢えて4往復で止めてしまい、未整列の箇所は
手修正する、という方法も有ります。手修正が数秒で
終わってしまうのであれば、その方が効率的です。

しかし、手修正に何十秒も要する部品もあります。
拡大しないと部品の向きがハッキリしない、
もしくは手作業では整列穴に非常に入りにくい、
といった場合です。

こういう時は、整列の往復回数を増やしてでも、
平均の整列率を上げた方が良い事になります。

ウエステックの整列機は、作業者が勝手に
整列プログラムを変更しないように、
プログラムをロックする機能があります。

しかし、実際には、作業者に創意工夫させ、
やりやすいように作業してもらった方が、
結果的に作業効率が上がる事も少なくありません。

作業者が慣れて来ると、どんどん処理速度が
上がる場合もあります。

例えば、ウエステック社内で整列データを
取る時は、未整列の部品を回収パレットの上に
投入します。しかし、部品が回収パレットから
整列パレットの上に流れ着くまで、
時間が掛かるようでしたら、いきなり
整列パレットの上に部品を投入しても
良いわけです。

また、部品の補充も、通常は整列が終わって
整列機が水平に停止した時にやりますが、
これも整列機が動いている最中にやっても
良い場合があります。

ただ、整列機が振動中に、部品を補充すると、
その部品が飛び跳ねやすいので、途中補充に
適した部品でしかやらないようにした方が
無難です。