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ドイツと私

ドイツ生活3回目、ドイツ初上陸は30年前。
今まで知らなかったことや考えても見なかったこと、再発見することはまだまだ!

ドイツの歯医者

2016-07-21 | ドイツの日常

ああ、今でも思い出す。

手を抜いていたなあ、子供の頃の歯磨き。

うちの子供達が小さかった頃は、『しまじろう』にどれだけ歯磨きが大切か、なんてことを教えてもらっていたけれども。。。そんなものは当時はないし。

時々保健室の先生がビッグサイズの歯ブラシで『こうやって磨くんですよ』的なことをやってくれていたくらい。

 

しかしながら、そんな過去のことを悔やんでいても仕方がない。

今を生きているのだから。。。なんて。

 

というのも、先日奥歯の詰め物がポロリとはずれてしまったのだ。

慌ててすぐに歯医者に行くと、

『あー、これは王冠にしないとダメですねー』とのこと。

若い女性の歯科医である。

マスクをしているからその目しか見えないんだけど、その目の中に確かに見えた、、、ような気がした、

お金のマーク

自己負担となる治療は相当儲かるらしいのだ。

 

それでも弱気ながらいちおう抗ってみた。

『王冠は健康な歯を削るんですよね? できればやりたくないんですけど。。。』

『ですからね、神経を抜かれた歯はもろくなっているんです。これに詰め物をしてもムダなわけです。』

『あ、そ、そうですか。。。じゃあ見積もりだしてください。。。』

すると若い女性歯医者の目がさらにキラリと光った、、、ような気がした。

 

そして治療の見積もりが送られてきた。

金額は、保険が負担する金額を差し引いても700ユーロを超えている。 ほほ〜。

それを健康保険に連絡する。保険が負担する金額の確認書がいるのだ。

電話の向こうの健康保険の事務員は

『これは少々ボラれている気がしますので、できれば別の歯医者でセカンドオピニオンをもらうことをお勧めします』という。

ちょうど近所に友達で歯医者がいるので聞いてみると『王冠のタイプは三つあって、タイプ1なら高すぎ、2と3なら妥当でしょう。だからどのタイプの王冠を予定しているのか歯医者に聞いてみたら?』と。

私は言われた通りに歯医者に掛け合ってみた。するとひとことで

『うちはこれしかやってませんよ』と、なんとタイプ1を指すではないか。。。やっぱりね。

いい金づるなんですな。

それはもう、『いやなら他の歯医者探したら?』とでも言いそうな感じである。

しかし歯医者の友達が言うには、今は患者が多すぎてどの歯医者でも予約は簡単に取れない状況とのこと。

足元見られてる、ってことですわな。

 

そんな感じで、結局は歯医者の請求する通りの金額を払うことなった。

まあね、歯を大事にしなかった私のせいでもあるわけだし。。。

 

そして、第1回目の治療に行ってきたわけ。

もう、失神でもしてしまうのじゃないか、とまで思ってしまった。

こんなひどい仕打ちを受けたのは初めてだと思う。

 

担当する歯科医は若い女性。これはどう見ても見習い。

助手を務める女性は言葉の訛りからして東の方の国から来たらしい若い女性。

しかしその二人、それほど年は変わらないみたいなのにドイツ語の敬称で話している。

歯科医の女性が『私が医者なのよ!あなたは単なるアシスタント!』というあらわれなのか?

それとも単純にどちらかがこの歯科医院に来たばかりなのか? ま、どうでもいいんだけども。。。

 

いや、もっとびっくりしたのは、この若い二人が私の大事な歯を治療している最中にこんな会話をしていたことだ。

助手『ヘアスタイル素敵ですね!どちらの美容院に行かれたんですか?』

歯科医『ホント?ありがとう!シュツットガルトの○○××っていうところに行ったのよ♪』

助手 『素敵だわ〜!』

 

とか

 

助手『あと1週間仕事すれば休暇なんです〜♪』

歯科医『いいわね〜、どこに行くの〜?』

助手『クレタ島に行ってきます。今から楽しみ〜♪』

 

私はそんな会話を聞きながら苦痛に耐えるべく体を硬直しているという信じられない状況

こんなことは日本では絶対に考えられないでしょ

 

その見習い歯医者がまたデリカシーのない手荒な仕事で。。。まず麻酔注射が痛い。

今までな何回か麻酔注射は経験したけれども、こんなに痛いのは初めて。

だいたい、歯の根元から1センチくらい離れたところに針が刺さってたし。

『え、そっち〜??』と頭の中でもがく私。

 

さてそれから1時間以上にも及ぶ戦いが始まった。

『何かあったら左手で教えてください』ですと。

でも注射の件はもう終わっちゃったから今から言っても意味ない。。。しょうがない。

それから1時間以上も、私の口は開かれたまんま。

ドリルからほとばしる水が顔や私のTシャツにまで飛び散ってたし。

いや、そんなことよりも、ドリルの金属と、さらに水分を吸引する金属のホース。

これが歯の上に置いた状態で作業されて、そこに時々唇の端っこをが挟まれて、超痛い

だって、まるでテコと支点の要領で使われている状況なんである。。。

言われたとおり左手をあげて『あの、唇が押されていたいんですけど』と言うと、最初は気をつけていたようだけど、そのうちまた挟まれて痛い状況に。

まあ詳細はともかく、こんな手荒な扱いを歯医者で受けたのは日本でもドイツでも初めての経験

1時間以上戦った後の私の唇。。。口は裂けて皮が剥けているし、口の中はガビガビ。

やっとこさで『はい、じゃあ口をゆすいでいいです』と言われ、

震えながら紙コップを持つ私に、若い女性歯医者は

『Alles gut?!』

この言葉がまた私の脳神経をさらに刺激する。

もー、この無神経な言い方キラい〜! 

『大丈夫なわけだいだろ〜!』と言いたいんだけど、麻酔で口も動かせないし〜

『そんなこと聞くんだったら、おしゃべりなんかしないでマジメに集中して仕事しろー

 

しばらくすると歯科医院長が入ってきた。

Wie geht es Ihnen? と聞かれる。

私は決して無愛想な人間ではない! でもここでは無愛想にならざるをえず、

Das war kein Vergnügen. 『楽しいことではない』と言うと、院長はそれを無視して、

私の口の中の工事現場をチェックした。

『日本で治療した歯だそうですね? とてもよくできています。』

『30年くらい前のものですけど』

ドイツの歯医者でこのコメントを聞くのは初めてではない。治療の仕方がちょっと違うのだそうで、どこで治療したのかと必ず聞かれる。

 

 

さて、やっと解放されて時計を見てみると、もう3時を指していた! 3時間もいたことになる。

それから歯科医院を後にした。

幽霊のようにヨロヨロと家路に着いたのであった。。。

 

ちなみにこの歯科医院のフェイスブックを覗いてみたら、『マジョルカ島での研修会』とか、オーストリアのチロルでの『社員旅行』とかどこかのホールを借りてのクリスマスパーティーとか、派手にやってるじゃあありませんか!

 

あー、ここの歯医者にはもう行きたくないよー!

でもあと2回行かなくちゃいけないんだよね。。。もー!

 

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ドイツのマルクト

2014-06-18 | ドイツの日常

だいたいどこの街や村にも

Markststraße マルクト通りとか Marktplatz マルクト広場とかいう住所がある。

 

マーケットストリート、つまり昔から市が立つ場所だからそんな名前の住所になっているわけで、

ふつうは街の中心にある。

ドイツでは駅の周辺(駅があればの話)には何もないというところが多い。

ついでにと言うと、市役所(Rathaus)が目と鼻の先にあって、

もひとつついでに言うと、井戸(Brunnen)があることが多い。

さらにもうひとつついでに言うと、教会もその近所のどこかにあるはずである。

それでもって、昔ながらのレストランも zum Alder とか、zum Löwen とか、Krone みたいなであることが多い。

(スタンダードな名前はもっとあるはずだけど、今これが思いついた名前です)

ちなみに私が住む村にあるレストランは zur Glocke(鐘), zur Scheune(納屋), zum Ochsen(雄牛)

などである。 

これがドイツの典型的な村のモデルである。

なんでも市場を中心に発展しているからだからわかりやすい。

 

そしてどこの村でも市は大なり小なりの規模でマルクトが1週間に1回は少なくともやって来る。

 

私の住む村のマルクトになるのは、Marktstraße 市場通りである。

もちろんその通りの中央にはお約束の井戸の噴水と市役所がある。

マルクトになるのは規模は小さいけれど水曜日と土曜日の週2回である。

働く主婦が多いドイツでは、平日の水曜日のマルクトには行けない人が多いからそれほどにぎわっていないが、土曜日になると活気がある。

マルクトでは果物や肉、野菜、チーズ、花などが中心で、スーパーで買うよりも割高だけど新鮮である。

マルクトに行く人は新鮮な野菜や果物を買いたい人がほとんどだと思うが、

もしかしたら知っている人に会えるかもしれない、

なんてこともあるので、ちょっとした社交場のような感覚の人もいるのだと思う。

ご年配の方などはとくにじゃないかと。

この村に来て3年が経とうとしている私でも、マルクトに出かけるとやっぱり知り合いに出会う。

ちなみに義父母も毎週土曜日にマルクトに出かけるが、それほど大きなマルクトでもないのに、1時間以上かかる。

さすが社交的な義母、知り合いは彼女の村にたくさんいるから、会えば必ずおしゃべりとなる。

1回のおしゃべりで10分かかるとして、3人に会えば30分はおしゃべりしている計算。

まあ、もっともおしゃべりを楽しんでいるのはやっぱり義母の方で、義父はというと荷物持ちに徹している。

それでおしどり夫婦なのだ。 まあ、それはいいんだけど。

 

 特にこのタイプのかご!

この籐でできたかごが私にとってドイツの典型的なかごのイメージである。

 ほら、このおじいさんも!

 

お買い物に行く時には定番のお買い物かごである。

サザエさんもお買い物に行く時には、お財布は忘れることがあっても買い物かごは忘れないのと同じで、

ドイツでかご (der Korb) はマルクトに行くとき必需品であった。

 

スーパーでレジ袋が有料だから布製のショッピングバッグが生まれたのもたしかドイツのはず。

だいたいスーパーの有料レジ袋も、私が初めてドイツに来た32年前はすでに当たり前だった。

そもそもスーパーのレジ袋がかつて無料だったことがあるのか、と思ったら70年代初期のオイルショックの頃までは無料だったらしい。

 

たしか以前はマルクトでお買い物をすると袋に入れてもらうことはなく、新聞紙に包んではいどーぞ!とか、

または持参しているかごの中に『そこ、このまま入れちゃっていい?』なんて言われて新聞紙にも包むことなくほおり込まれるということもあった。

だからいち早くドイツ人化したいというかたは、ぜひオススメです、なんて思ったくらい。

(現在はスーパーでレジ袋は有料だけど、マルクトでは無料です)

 

 

 

 

今日から夏時間が始まりました~!

2014-03-30 | ドイツの日常

 

ドイツは近隣国と同じく夏時間を導入している国である

日本から夏時間まっただ中のヨーロッパに旅行に来ると慣れていないし、とってもへんな感じがする。

なんたって夜10時過ぎても明るいんだから。 

北ドイツに行けば日没はもっと遅いはず。

 

夏時間へと変更されるのは3月の最終土曜日から日曜日にかけての深夜、だいたい2時頃

かってに時間が変わる時計を持っていると便利である。デジタル目覚まし時計なんかは自動的に変更してくれるものが最近増えたし。

携帯電話の時計もちゃんと1時間早くなっているから問題ないと。

3月最終日曜日の朝起きると(つまりきょう!)、自動的に時間が変わらない時計は手動で1時間早めなくちゃいけないから、家の中あっちこっちに時計があったりして『この時計は冬時間のままだっけ?』とか、例えばオーブンやレンジについているデジタル時計とか、一瞬不安になってしまうこともある。

 

ドイツでは(近隣国でも同じでしょうが)夏時間と冬時間が変わる、つまり年2回は必ず話題になる、もはや季節の風物詩となっている。

そういう私も毎回、『1時間早くなるんだっけ? あれっ、遅くなるんだっけ?』とぼけることもしょっちゅう

以前は時差変更の直後しばらくは『あ~、本当ならあと1時間寝ていられるのに~』とか考えてしまっていたが、最近はあまり考えないようにしている。そのほうが体が慣れるのが早いような気がするからである。 

時差ぼけと同じである。

 

この夏時間導入というのは70年代のオイルショックの時にドイツが率先して全ヨーロッパに導入されたものだそうだ。

つまり長い日照時間を有効利用して省エネを実現するという目的で導入されたのだけれど、導入後40年過ぎた現在、省エネ効果があったとかと言うと、やっぱりそうではないらしい。

最近バイエルン州の大臣が『夏時間めんどくさいからやめた方がいいわ!』と発言したらしく、ニュースなどでいつも以上にとりあげられているドイツである。 

うちのローカル新聞にも『時差変更のいいところはとは年2回国民がディスカッションできることだ』というジョークで掲載されていて、笑ってしまった。 『ドイツの政治に対する国民の文句もこの時期だけは軽減されるのでさらによい』ですって

なにせディスカッション大好きのドイツ人である

時間をいちいち1時間ずらしたり進めたりするのもめんどくさい。でも夏時間をなくしてしまうということはさらにめんどくさいだろうから、たぶんずっとこのままなんでしょうね~。

ま、私としてもどっちでもいいです。

 

それにしても季節はやっぱり春です!

 桜新町、、、じゃなくて、ルードヴィクスブルグ。

 もしかしてドイツでソメイヨシノ?

 

アイスが食べたくなる時期ですね~! (あ、いつでもアイスは食べたいか

 

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ドイツで地元人の仲間を作るならやっぱりSportverein

2013-12-10 | ドイツの日常

 

少し前にドイツの Verein について書いたことがある。

地元の『クラブ活動』みたいなもので、スポーツが多い。 地元の学校の体育館が利用されていることが多く、特に雇われたトレーナーがいるわけでもないし、場所代がかからないというのもあって会員の会費は年間でせいぜい60ユーロくらい。 気軽に入れる金額です。

ドイツで新しい土地に引っ越したら、そして新しいネットワークを築きたい人には入るのをオススメしたい。

 

ところで2ヶ月ほど前に日本人の皆さんと週1回バドミントンをするようになった。

これがまたチョー楽しいので、足腰の痛みをガマンしつつ毎週せっせとかよっている。

ラケットだって新しいのを購入! せめて50ユーロくらいするものをとすすめられて、本当はヨネックスを買うつもりが入ったスポーツ用品店には残念ながらおいてなくて、やむなく聞いたことがないメーカーのラケットを買うことになってしまった。

しょうがない。

 

私が住む村にもバドミントンの Verein があることは知っていたけど、前回のバレーボールVereinのことがあるので行くのがはばかられていたわけです。 (趣味のバレーボールというクラブだったので行ってみたら結構本気だったから身の危険を感じてすぐに挫折したという話。ボールを顔面キャッチしそうになるので。。。)

Vereinに入ることをオススメはするのだけれども、やっぱり相当の度胸、特に精神的なエネルギーがが必要ということは言い添えておこう。。。 特に、『日本からやって来ました、あまりドイツ語もよくわかりません』という人ならなおさらであろう。

スポーツに自信のある人なら多少ドイツ語がわからなくても歓迎されるかもしれないけど。。。

子供達の転校した時のクラスに慣れるまでに時間がかかる、というのがなんか非常に良く理解できる。

和気あいあいと楽しそうにしているグループの中によそ者として一人で入って行くわけで、空気を読まなかればいけないし多少積極的にならなければドイツでは置いてきぼりになってしまうし。。。とまあ、スポーツ以外のところで疲れることは避けられない。

 

さて、日本人の皆さんと和気あいあいと楽しむバドミントンで気を良くした私である。

気を良くしたところで地元のバドミントンのVerein に再挑戦してみることにした。

『いつでも来てくれてよい』という返事だったので、さっそく行ってきた。

実際に行ってみると代表のオジサンに『ご覧の通り、趣味でやってるだけのバドミントンですからね』と釘を刺される。

たしかに練習風景を見ていると一部の『本気チーム』以外のメンバーは、まあ私よりちょっと慣れているくらいの感じか?

『趣味でっていうところが私にちょうどピッタリなんでございます!』

しかし一緒にやってみると、自分の体力のなさを痛感してしまった。 技術はない彼らでもパワーはあるんである。

技術もパワーもない私は立場が弱い。。。

ミスをすると『ごめんなさ~い』と隠れたくなる。 それでもたまに『Gut!』と言ってもらえるとまた気を取り直す私である。

そして1時間半があっという間に過ぎて帰りの準備を始める人がちらほら出て来た。 

たまたま『私も1年前くらいに始めたのよ』という女性とすこし仲良くなれてホッとしていた。

ついでに、今度の水曜日は有志でダーツバーに行くんだけど、一緒に来ない?なんていうお誘いも早速いただいた。

 

そんなことを話しているところに、例の代表のオジサンが私のところに近づいて来た。

『あのさ~、バドミントンやりたい人ほかにもたくさんいるんだよね~。だから本当に入りたいんだったらウェイティングリストに名前を書いておいてあげるけど、どうする?』と宣告される。。。

待たなきゃ行けないんだ。。。

せっかく来たのに。。。。もっと早く言ってよ。。。

いやしかし、ここでリストに名前を入れてもらわなければ!

少し仲良くなった彼女に言うと『私もよ~!3ヶ月くらい待ったかかなぁ』とのこと。

私の前には6人の名前がリストにあるらしい。

 

ちなみにドイツではバドミントンをFederball と言ったり、バドミントンと言ったりする。(Feder 羽根、 Ball ボール)

Federballとは羽子板のようになるべく羽根が地面に落ちないようにする遊びで、コートで競技として行うのがバドミントンであるらしい。なるほど。

 

さて、果たして私は地元バドミントンVereinにいつ正式に入れるのだろうか?

 それとも日本人の皆さんとバドミントンする方が楽しいからそっちだけでいいかな~?

 

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ドイツの美容院

2013-05-17 | ドイツの日常

ドイツに住んでいる多くの日本人がぶつかる問題のひとつ、

美容院

フランクフルトやデュッセルドルフの日本人経営の美容院へ行きますと言う人はあまり関係ないかもしれないけれど、私はそんな財布の余裕も心の余裕もないので地元で模索中。

ことあるごとに、『ドイツの美容院はよくない』と周囲のドイツ人にも愚痴をこぼしている私。

『どういうところが違うの?』

と聞かれるけど、さてどこがどう違うのか?

一言で言うと、ていねいでない 仕事が雑なんですな

だから完成度が低い

 

日本へ里帰りした時美容院に行ったのはかれこれ7週間前。

そろそろ美容院へ行かねばと、夫と息子がいつも行っている美容院へ行った。

(村の美容院は『そうだ、美容院行こう!』と気軽に行けるところがよいわけで

美容師マイスターの看板を持つ駅前の美容院。

かなりのビール腹をお持ちのおじさん、(でも、きっと私よりは若いんだろうな。。。)と若い女性の助手と2人でやっているお店。

土曜日は予約が取れないくらい忙しいらしい。

 

店に入ると、とりあえずシャンプー台へ行かせられた。と、そこで電話がなった。

彼は『ちょっと待ってね』と電話に出たと思ったら、それっきり奥の方に行ってしまった。何やらひそひそ話があったようす。 私はシャンプー台に座ったまま5分くらい待つことに。

日本では考えられない対応ですわ。お客様を自分の個人的な電話のために待たせるなんて聞いたことない。

『今日はどうしますか?』と聞かれ、『形はボブだけどなるべく短くしてレイヤーをなるべく入れるようにしてね』と説明すると、『あ~、はいはい、全体的にボリュームが出るようにね。わかりました~!』と意思疎通は以外にスムーズ。

(別の美容院でレイヤーを入れてくれと言うと、『なんで?』と言われた経験があるのでねぇ。。。)

シャンプーに座っても何もかけてもらえず、濡れないようにかけるケープみたいなものもなし! 首を挟むようにかたどられた冷たい陶器のシャンプー台に首をおしつけられてシャンプー開始。

『お湯の温度はこれでいいですか?』と聞かれたのには正直ちょっとびっくり。 へ~、気を使うこともあるんだ~、と感心つつ、『はい、いいです!』と答えたけど、そのあとだんだんお湯が熱くなって来た。でも、まあいいっか。ガマンしよっと。(どうしてこうも気弱なのか、ワタシ。。。)

シャンプー終了でタオルを頭に巻いてもらったのはいいのだけど、目までほぼ隠れるくらいに巻かれている。これじゃあ歩いて鏡の前のいすまで移動できないではないですか!と思いつつ自分でタオルをググッとあげる。

そしてようやくカット開始! カットのときはさすがにケープ着用。

切りやすいように余分な髪をピンでとめるのだけど、ワタシの髪は太いらしく何度もやり直すことに。

しかもピンをはずす時どうしても髪が数本引っ張られるから、痛い!

まずは下の方から髪を切って行く。 ハサミを襟足に当ててジョキジョキとまっすぐに切っている。

7週間前に行った日本の美容院ではジョキジョキという音は聞こえなかったぞ! だいたいはさみを襟足に当てて髪を切るというのも、記憶にない。髪を少しずつ手に取って切ってくれるよね、日本の美容院なら。

しかし、このマイスターはまずボブにしてから、すきばさみで仕上げるらしい。

やっぱりこのあたりが日本と違うところですわ。そのくらいなら私にもできそうではないですか?

(いや、できないな

 

ビール腹マイスターは皮下脂肪のせいか、呼吸がぜーぜー、結構うるさい。

しばらくジョキジョキやっていると、ビール腹マイスターは『ちょっと立ってくれます?』と言う。

『えっ、なんで?』と思いつつ言われるがまま立ち上がるワタシ。

『僕の横に立ってくれます? あ~、もうちょっとこっち! ちょっと下向きにね』と。

そしてビール腹と私は鏡の前に立ったままジョキジョキ。

『はい、じゃあ座って下さい』と言われまた座ってジョキジョキ。

さらにもう一度立たされてジョキジョキのあと、また座らされたと思ったら、鏡を持って来たビール腹マイスター。

『えっ、これでおしまい?』と思いつつ鏡でサイドとバックをチェック。

『あれっ、左右長さが違うような。。。』と思いおそるおそる主張すると、

『あ~、そうですね~。でもね、あなたの髪は非常に扱いにくいんですよ~、へんなところにつむじもあってねぇ』と、長さが左右対称でないのはワタシのせいだとでも言いたげ。 『まぁ、修正してみますけどね』

途中、何かしゃべらなければマズイと思ったのか、いきなり 『日本の天気はどうなんですか?』とビール腹は質問してきた。が、答えようとしているときちょうどお得意様らしきおばあさんが入って来て、『お~、シュヴァルツさん!お元気ですか~?』と、ホッとした様子のビール腹。だって、どう考えても日本の気候状況に興味があるとは思えないから。

そうこうしているうちに2回目の修正も終わり、ムダな抵抗はやめることにして終了。

ドライヤーが終わるとへアイロンを出して来たビール腹。

ヘアアイロンなんで髪が痛んじゃうじゃない!と思いつつされるがままに。。

 

お会計38ユーロ也。

日本でいつも行っていた美容院だと6000円くらいだったから、まあこんなもんかなと。

美容院でもチップは払います。レジのところにものすごくわかりやすいように貯金箱がおいてある。

二つ置いてあって、一つは『メリッサ』(助手の女性)ともうひとつは『カフェ』と書いてある。

チップは店長には払わない習慣があるから。それでもやっぱりチップはもらいたいのでビール腹の名前ではなく『カフェ』と書いてあるわけですな。

『カフェ』のほうにチャリンと入れて店を出た。

 

それにしてもなぜ私は途中で2回も起立しなければならなかったのか?

ビール腹が邪魔になるからか? 他の客にも起立させているのか?

まあ、ここにはもう行かないかな、やっぱり

   

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ラバーバークーヘンの季節

2013-05-14 | ドイツの日常

 最近日本でも見かけるようになったルバーブはフキの仲間。

今が旬でマルクトでやスーパーに並ぶようになった。

 

ルバーブは水分が多く酸っぱいので、甘く煮てコンポートにしたりジャムにしたり、もちろんケーキにも使う。

デザートにするのが一般的。

調理する前に皮をむくのかどうかという疑問が。

新鮮ならむかなくても大丈夫と言う意見と、ちょっとむいておいた方がいいという意見と分かれていたので、私は念のため皮はむいた。

 

酸っぱい果物は甘いケーキにするとたいへんよろしい。

私はシュトロイゼルが好き。

パウンドケーキ生地(Rührteig)の上にカスタードクリーム(Vanillepudding)を敷き、ルバーブをばらまいて、その上にシュトロイゼル(Streusel)をかけて焼いた。 

義母の場合はタルトにしてメレンゲをかけて焼くのが定番だけど、どちらも同じくらいの手間がかかる。

生クリームを添えるといっそうおいしく。

 

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悩める挨拶

2013-04-24 | ドイツの日常

娘のクラスの Elternabend 担任の先生と父兄が集まる会に行って来た。

通常なら新学期が始まって数週間したところで開催されることが多いので、この時期に?というかんじだけど。

一般的にはクラスルームで行われるものだけど、娘のクラスには決まった教室がない。

(Wanderklasseというらしい)教科によって教室が違っていて、あちこちに教室を移動しなければならない。娘によるとここの学校の8年生はどのクラスも決まった教室がないとのこと。

子供達が通う学校は、なんと!ドイツで最大規模のギムナジウム

5年生から12年生までの8学年あって、生徒数ざっと2300人。子供達の学年である7年生と8年生はそれぞれ12クラスで、それぞれ30人くらい。

こんな人口1万5千人ほどの村になぜゆえドイツ最大の学校があるのか? フシギ~。

うちの子供達はほぼ2年前に横浜にあるドイツ学園から転校して来た。幼稚園から12年生までで450人くらい(当時)の、父兄である私が全校生徒の顔を知っているくらいのレベルとはワケが違う。そんな1クラス20人いるかいないかの学校しか知らなかった子供達ににとって、今のマンモス校に転校して来た当時は期待と不安でいっぱいだったことだろう。

それはさておき、

その父兄が集まる会にて今回も握手間違いをして来た。まあ、間違いというのはオーバーだけど

ドイツでの挨拶はふつうは握手、親しい友人ならハグ。。。なんだけど、やっぱり時と場合がある。

親戚に会うときには必ずハグである。例えば義父母がうちに来たとき、たまたま私が台所で何かしているととりあえずハローだけ言っておいて、一段落してからあらためてハグということになる。(正直言うと面倒だけど)

この『親戚はハグ」の習慣は、私の日本の家族は結構楽しんでいる様子で、笑ってしまう

『オーパの肩に私の歯が刺さるかと思っちゃった~』という姪のコメントを聞いたときには笑った。。。

 

話をもとに戻すと、

父兄の中で Elternvertreter父兄代表者が通常はメインとサブで2人の父兄が民主主義的な選挙でもって決まっている(やりたい人が挙手して他の人が『意義なし』と意思表示をしてあっさり決まることが多い)。

この父兄代表者のひとりに私はなぜか握手を求めたのだった。

この握手は間違いではない。とはいえ必須でもない。この人とは私はほとんど面識がないからである。つまり握手の必要はなかったんである というか、私に握手された父兄代表の方はきっと『えっ、この人誰でしたっけ?』くらいに思ったに違いない。

似たようなシチュエーションに時々遭遇する。

私の周りには、私たち夫婦のようにいわゆる国際結婚が多くいて、なにかで会うことがあって挨拶するときには結構考えてしまうことがある。 

握手するかしないか?(日本式にするべきか?それとも?)

相手側も多分同じようなことを考えているのではないかと思われるときにはよけい難しい。お互いが握手するかしないか?と判断するために『あ~、どうも!こんにちは~!』などと言いつつ、見つめあうことになる。

握手じゃなくてハグか?(それほど親しかったでしたっけ?)

『たしか前回会ったときにはハグして別れたかな?ってことは今回もハグするべきかな~?』と片手を出すか両手を出すかと悩む。

義父母が私の家族に(ほぼ無理やり)ハグする要領で、相手が悩むことなくさっと片手を出してくればスムーズに握手できていいのだけど、お互いが『ん?』と考えるとそういうことになるようである。

 

こうやってああでもないこうでもないと考えること自体が余計なこととも言えるのですがね。。。

 

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家族っていいな~

2013-04-15 | ドイツの日常

日本への里帰りからまだ義父母に会っていなかったのだけど、

私たちに関するすべてのこと、いちいち知らされていないと落ち着かない義父母だから、日本滞在がどうだったのか聞きたくてしょうがない様子。

そこでまた思い出したドイツのジョーク。お笑い芸人系の人がテレビで言ってたもの。

 

僕の母が言うんです、『しばらくあなた達や孫に会ってないからちょっと寂しいわ』と。 

だから僕はこう言った。

『わかったよママ、じゃあ今から30分後に窓の外を見て! 家の前を車で通過するから』と。

 

そこで観客は大笑い。私も大笑いしちゃったけど。私が想像するのはやっぱり私の義母が窓から外をのぞいて私たちの車が通り過ぎるのを待つという図。。。

まあ、年老いた親に対しては失礼きわまりないジョークだし、誰かに『会う』という言葉が『見る』と言う言葉と同じ言葉だから言えるジョークなので、日本語に直すとちょっと伝わらない感があるけど。。。

でも私がこのジョークで笑えるのは、このジョークのお母様と同じくうちの義父母も私たちと密接な関係にいたいというのがバレバレだから。まあ、どこの親でもそういうものなのでしょう。 私だって絶対こうなると思うし。

 

私たちに会うのが待ち遠しくて仕方がない義父母のため、いや他にすることもないというのもあるんだけど、週末は往復約100キロの村へ行って来ました。

久しぶりに嫁と孫2人が来るのでシュペッツレを作ってくれた。

出来上がったシュペッツレにバターで炒めたパン粉をかけて出来上がり。

夫の作るのとは違ってコシがある。今日はディンケル小麦で作ったとのこと。

 豚フィレのハーブキノコソースにシュペッツレ。おいち~~

 

 ルバーブのケーキも作ってくれていた。これからが旬。

ルバーブが酸っぱいのでカスタードと甘いメレンゲがかかっている義母の定番ケーキ。

息子は12歳にもなってルバーブはいまだに食べず嫌いだから、クレープを焼いてもらっていた。

 

私は日本から義母のために緑茶を1キロ買って来ていた。

あとは折り紙とかね  

 

あ~、家族っていいなあ~

 

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ドイツでVerein

2013-04-10 | ドイツの日常

楽しかった里帰りも終わり、ドイツでの日常が始まりました。

つまり、またしても孤独との闘い。。。

不思議と今回はそれほどひどい時差ぼけにならずホッとしておりますが。

 

それにしてもなぜ私はこんなに孤独なのか?

ところで、ドイツにはどこの街でもスポーツや文化などを推進するために『Verein』というクラブ活動みたいなことをする集団が存在する。

私の住む村にも、スポーツならサッカーはもちろんのこと、水泳、バスケットボール、体操、合気道、挙げればきりがない。

ドイツではオリンピックに出る選手や、プロのスポーツ選手になるのも、ほとんどの人はこのVereinから始める。

ちなみにうちの子供達は2人とも卓球Vereinに入っております。

日本でスポーツをしようとすると結構コストがかかるけれど、Vereinとは市町村のバックアップもあるし、トレーナーは普通一般社会人のトレーナー資格を持っている人。

入会すると会費が必要になる。子供達の卓球Vereinは、彼らが入会した昨年度は30ユーロとなっていたので、『月会費』と思ったら、年会費でございました。(今年から値上げで一気に60ユーロになりましたけどね、それでも年会費なのでやっぱり安い)

さて、このVereinとはドイツで生活する人にとって、しかも人とのつながりを持ちたい人に取って、とっても重要な文化。

シュヴァーベン人はもともと、外部から来た人に対して冷たい人々、とよく言われておりまして、

もちろん個人差があるので、十把一絡げにはできないけれど、一般的にその傾向はあるような。。。 

よそ者として途中からやって来た人は友達ができるまでにかなりの時間を要するということですわね。

ただ、その代わりにシュヴァーベン人は情が厚いので、いったん友達になれば長~く付き合えるとも言われております。

いずれにしても、よそから来た者は、手っ取り早く地元の人たちとの交流を求めるならば、まずはVereinに入れということなんでございます。

 

と言うわけで、このワタクシもなにか、どこかのVereinに入らなければと思い、調べるとバレーボール部があるのを発見。

しかも部員少なすぎで男女混合とのこと。さらに、それほどマジにやってないからか(?)名称が『趣味のバレーボール部』となっていて、私のような運動神経ゼロの、バレーボールなんて最後にやったのは40年前だと言う人でもついて行けるかもと安易に考え、さっそくやる気満々で代表者のおじさんに電話をすると、

『いや~、来てくれると大歓迎なんだけど、こんどのトレーニングの日はサッカーのドイツ代表チームの親善試合がテレビで放映されるから、人数が集まるかな~? まあとりあえず来て見てくれる~?』

と、『ホントにまじめにはやってません』的な対応に喜んだ私。だって本気でやっているのなら、私には絶対無理だし。

そしてそのトレーニングの日、一人で行くのもちょっと、と思い、夫も連れて行くことに。

8時からなので、8時5分前くらいに行くと、まだ体育館は鍵がかかっていて、外でウロウロしているところに、スポーツバッグを手にした若い男性がやって来た。もしやバレーボールの人ですか、と話しかけると、『8時きっかりに集まることはめったにないよ』とのこと。あ~、やっぱり本当にテキトーにやってるクラブなんだな~と、ますます好印象

それから5分くらい経って2−3人の人やって来て代表のおじさんも夫婦で登場。最終的には12人くらい集まったのだけど、見るとみんな膝にサポーターをつけていらっしゃる。『あれれっ?それほどマジじゃないんだよね~?』と、なんとなく心配になってきた。

まずはウォーミングアップということでランニングをやり、トスパスの練習。しかし普段運動なんて今まで縁のなかった私にはこの時点ですでにヘロヘロ。次のアタックとサーブレシーブの練習が終わったときにはもう、息切れちゃって、これから実際にプレーしますというのに、『すみません、今日のところはこれで帰ります』ということになってしまった。

同行していた夫は『え~~~?もうちょっとがんばろうよ~~~!』と、私は体力の限界を感じ、そそくさと帰宅。

それほどマジにやってないとは言え、私には運動はやっぱりハードル高すぎで無理かと、断念することに。

まったくもう、情けない

そんなことがあり、結局そのVereinに入会したのは夫だけ。結構楽しくできているらしく、うらやましい。

そんなわけで、いまだに村の人々にとけ込めていない孤独なワタクシでございます

 

 

子供達の方は、なんだかんだと地元紙によく登場させてもらっていますこれは今年の分。

 

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やっと勝ったど~~!

2013-03-19 | ドイツの日常

 酒井君も嬉しいところが写ってます

 やっと勝ったど~~

これでやっと一安心のシュツットガルト。

去年2部リーグから1部へ昇進したと思ったらなかなかいい成績を残しているフランクフルトに逆転勝ち~。

まあ、欲を言わせてもらえば、岡崎選手のゴールが見たかったけど。

それにしてもフランクフルトの『乾選手』って言う選手はどうしてドイツで『いぬい』と呼ばれているんでしょう?

『かんいぬい』っていう名前? それとも『昔の名前で出ています』?。。。(ってかなり古いか)。

しばらく同一人物とは気がつかなった。。。

 

それにしても残念だったのはフィギュアスケート

せっかくドイツでもテレビ放映してたのに。

高橋君のいいところが見たかったなあ。。。ジャンプミスさえなければチャンよりも絶対完成度は高いと思うんだけど。

そろそろ引退するとかで。。。残念だなあ。

羽生君もケガと病み明けなのにあんなにがんばっちゃって。。。

ソチでは体調ばっちりで臨めることを祈りつつ。

まずはお疲れさまでした。感動をありがとう。

 

 

 


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料理の基本!

2013-03-14 | ドイツの日常

先日、学校の小さいイベントで娘がピアノを弾く機会があった

それを見るために義父母がやって来た。

夜7時からのイベントだったので、その前に軽く食事をとることにしたのだけど、

それでもドイツで一般的な黒パンにソーセージという食事は避けたかったので、

ちょっと前にやって大好評だったフラーデンブロートを作ることにした。

 

義父母は夕方4時頃うちについたのだけど、それからコーヒー飲んだりなんかしていて、気が付いたらもう5時近くになっていて、

パン生地が発酵するまでに最低1時間はかかるので、私は急に慌てふためいてしまった

 

まったくもう、お料理するには心の余裕がないと失敗するケースを何度も経験しているのにもかかわらず、

水を計量するのになかなかジャストにできなくてイライラしてしまい、『え~い、もうこれでいいや!』と、280ccくらいで生地を捏ねてしまった

多少生地が柔らかくても、秘密兵器のピニール手袋があるから大丈夫!と甘く見ていたのだけど、出来上がった生地は秘密兵器のビニール手袋にもくっつきまくりになるくらい柔らかくなってしまっていた

 

また、ど~~してこんな義母がいる日に限ってこんな安っぽい失敗をしてしまうのか。。。ぐやじ~。。。

それでも、時間もかなり迫っていたし、もしこの生地をあきらめて別なメニューに変更こともできずで、そのままビニール手袋で悪戦苦闘するはめに。

すると義母がやって来て(いつか来ると思っていたけど)現場を見られてしまった

すかさず、『ま~~~~、ビニール手袋なんか使っちゃだめよ!』

『いや、でも、あの、その。。。。』と、私がやってあげるからと言いたげな義母をさえぎる私。

義母はまた、『あのね~、パンは素手で捏ねなくちゃだめよ。赤ちゃんを扱うように優し~くね。パン職人がみ~んな奇麗な手をしているのはそのせいなのよ~』ですと。

あ~、まあそうなのかもしれませんけども、パンを捏ねるのになぜビニール手袋がタブーなのか、彼女の理屈には『科学的な根拠』は見つからず。

『ま、ちょっと柔らかくなっちゃったんだけど、粉を使ってなんとか形にしますんで。。。』と義母には台所から出て行ってもらい。

最終的には、心配したほどの結果にはならず、無事おいしく頂けたのだけれど

 

つくづく親と同居でなくてよかったと、思った瞬間でございました。

 

  

こちらは義母からもらった料理の本(基本レシピとのこと)。何度も改訂版がでていたみたいだけど、初版は1960年のもの。

だいたいどのレシピも分量がかなり適当。そして写真とかいっさいナシ! 今は買う人はいないでしょうな

 


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この地方の人々と方言 シュヴァーベン人とシュヴェービッシュ

2013-03-09 | ドイツの日常

私が住んでいるのはドイツ南西部に位置するBW州の、いわゆるシュヴァーベン地方とよばれるところ。

BW州は昔から工業が発達しているのでドイツの中でも財政も安定していて、失業率がバイエルン州の次に低いとされている

そんなわけで、ここでは地元を離れる人は少なくて、昔っからここに住んでますという人が多い。 

だから家族の絆なんていうのも強いらしく、何かあるごとに家族が登場する。

夫の家族はと言うと、義父が一人っ子ということもあって親戚が少なくて、

そしてありがたいことに、この親戚がみんな愛情あふれる人たちで付き合いやすい

私の義父母は『いろいろと息子家族の面倒をみてあげたい』と思う義母に『でも、あんまり口を出さないようにした方がいいよ』と義父が少しブレーキをかけている感じなので、私には何の義務感はなく快適な関係と言える。そのかわり何か助けを頼むと喜んで(!)すぐに駆けつけて来てくれるので感謝しております それはさておき。。。

ここで育ってここで就職そして結婚となるパターンが多いということ。それと関係があるかどうかわからないけれど、日本では若い世代の人が方言をしゃべりたがらない傾向のあるこの昨今、ここではそんな心配はいっさいございません。

シュヴァーベンの方言、つまりシュヴェービッシュはかなり強い訛りがあって、特に外人の私たちは苦労する

発音の訛りだけならまだしも、標準語にはない言葉がかなりあって大変なんです。文法だって変わっちゃうこともあるし

 

私はどこから見ても明らかに外人なので、多くの人は多少は気を使ってくれているけれど、地元人どうしが話しているのを聞くと時々ついて行けていない

代表的で簡単な発音の訛りの例で言うと、『Post ポスト 郵便局』 がシュヴェービッシュだと発音が『Poscht ぽしゅt』となるわけで。

文法が変わると言う例で言うと、『窓際に座っていた』と言う文だと、

標準語で Ich habe am Fenster gesessen.  が方言によって Ich bin am Fenster gesessen. に変わる。

いやはや、本当に外人は苦労します

その昔フランクフルトに住んでいた頃この『ポスト』が『ぽしゅと』と発音される地域があると言うのを聞いたときに『面白~い!』と大笑いしたことがあるのを覚えているけれど、まさかそこに嫁に来るとは。。。

私はかれこれ16年シュヴァーベン人とのコミュニケーションがあるけれど、残念ながらシュヴェービッシュはなかなかうまくまねできない。それでも無理に口まねをしようとすると、なぜが声が低音になってしまう。それはモゴモゴしゃべらなければならないから。

シュヴァーベン人は口をあまり動かしたがらないからこんな方言になってしまったのだというのも聞いたことがある。それはまあ冗談なのだろうけれども、たしかに『アイウエオ』の母音をはっきりくっきり発音することがない。

BW州の宣伝文句で 『Wir können alles außer Hochdeutsch』『何でもできるよ、標準語以外は』

というのがあって、ほ~、意味深だな~と思う。財政が安定していると言う自負もあり、自虐的でもありと言うのか、なんと言うのか。。。それとも単に笑いを取ろうとしているのか。。。日本人の発想ではないことは確かだけど。

 

しかし中にはこの地方でドイツ語を覚えたという外国人もたくさんいる。そしてその中にはこの地方の方言を自然と身に付けて行く人もいる。

10年ほど前まで住んでいたところの近所にインドネシアからお嫁に来た人が住んでいた。

彼女は、『私はボッシュ(Bosch)で働いているの』と言う。どんな仕事をしているのか聞いてみると、

『手紙を仕分けるのよ』と言う。

(実は私は以前この会社の社員だったのだけれど)確かに会社には郵便局業務を担当する部署があるので、なるほどそこで働いているのか~、と思っていた。

ところがその数日後彼女にあった時、彼女がボッシュの郵便業務部門で働いていると言うことを前提に話していると、どうも話が合わなくなって来たので、『だって、あなたはボッシュで働いているんでしょう?』とボッシュを強調して言うと、

『Bosch? 違うわよ! Poscht ポッシュ(t)よ!』と、そこでやっと彼女が『ボッシュじゃなく、郵便局で働いている』ということが判明したのだった。

(この彼女に一度『うちでお昼でも食べない?インドネシアの食べ物があるわよ』と言われて喜んでお宅にお邪魔したことがあったのだけど、出されたのものとは、タイ製のインスタントラーメンでございました。。。

 

そんな、外人に取っては厄介とも言えるシュヴェービッシュだけど、慣れて来るとだんだんと愛着がわいて来るんですね、これが。 方言は無形文化財だ!と思います、はい。

そこで、友達がほとんど無理矢理『読め!』と言わんばかりに貸してくれた本がありまして

  左がその1、右がその2

ドタバタコメディーだけど、ドイツ語がテンポもよくとてもわかりやすくて、結末が最初の数ページで想像できてしまうというストーリー。登場する地元人のシュヴェービッシュが『あ~、そうそう!こういうふうに言う人よくいるよね~!』と、抱腹絶倒するところもあり、シュヴェービッシュに関係のある方は是非、ドイツ語の勉強にもなってオススメですぞ

 

 

 

 


お客様は神様じゃないんですか? その2

2013-03-05 | ドイツの日常

日本から来た私には、どうしても納得いかないチップを払うという習慣

レストランのメニューには『料金には税金とサービス料が含まれます』とあるのに、なぜまたさらにチップを払うのか?

この話題で何度か夫と議論したことがある

 

だいたい、いくらチップをあげればいいのか、いちいち悩まなくちゃいけないというのが非常に面倒。

合計金額が出て初めてチップの金額を、しかも短い時間で決めるので、その金額が妥当かどうかも気になる。

『もしかして少なすぎたかな?』と思うときにはその人の顔色も確認したりして。それでもニコッとされるとほっとしたり、そうじゃなかったら若干の後ろめたさも感じるわけで。

『これだけあげれば十分でしょう』と少々多めかなと思われるチップを渡した時もは逆に、嬉しそうな顔をされなければ少しだけがっかりする。

ホント、つくづくめんどくさいと思う

私と同じ考えの人を集めて『みんなでチップの習慣をなくす運動』でもやっちゃおうかな、なんちゃって。そんな人はいないか

 

夫の言い分とは、『そういう昔からの習慣で文化だから』と言うこと以外に、

『サービスの向上を促すために、そしてモチベーションを上げさせるためにも、チップは必要だ』と言う。

『なんで~? サービスの向上を促すためにどうして私たち客が貢献しなきゃいけないの?』と私。

『いや、人間とはそういうものなんだ』とかなんとかワケのわからない結論となる。

 

それとも、やっぱり私が了見が狭いだけなのでしょうか~

 

一番イライラするのが引っ越し屋が来るとき。

1回の引っ越しで航空便と船便で2回のデリバリーがあるんだけど、

ドイツに引っ越すときは義父母の助けをお願いするので、夫が仕事でいなければ彼らの指示を仰ぐことになってしまう。

航空便の荷物が到着したときには義母がかってに満面の笑みでチップを渡していた。なにやらピンクっぽい紙幣を一人づつ渡しているのが見えた。

その後の船便の配達のときには、義父母から『飲み物やスナックはこちらで準備しておくから、チップは忘れないようにね』と釘を刺される。

当日は義母ったらはりきっちゃって、わざわざ手作りマウルタッシェンを持参してスープにして5人くらいいる作業員に振る舞っていた。さらにパン屋でプレッツェルもたくさん買い込んで来てバターを塗っておやつにしていたし。コーヒーとミネラルウォーターももちろんばっちりと用意して。

ちょっと、いくらなんでもやり過ぎじゃあございませんかね?

夫の会社の手配した引っ越しなので、引っ越し荷物をカートンから出してご希望の場所へ設置するまでがサービスらしいから、

家具などはもちろん彼らに設置してもらうのでいいのだけど、この中で一人だけ小物が入っているカートンを開けているスタッフがいた。

何をするつもりなのかと見ていると、彼は何を思ったのか、中にある陶器の小物を出してテーブルの上に並べ始めた。

『あの、小物は私が自分で片付けるので結構ですから、先に家具の方をお願いしますね』と注意。

はっきり言ってそんなことまで本当にしてもらっていたら、1週間でも終わらないんじゃないですか?と。

 

そんなドタバタの引っ越しもようやく終わり、

引っ越し屋がやっと帰ったあとも義父母はよっぽど心配だったのか『チップは渡したわね?』と確認。

それほど大事なことなの???と言いたい!

お客様は神様じゃないどころか、立場が逆転しているかのようではありませんか。

 

あ~、そこで思い出した

2002年にドイツから日本へ引っ越した時のこと。

やって来た引っ越しスタッフの中にな~んか感じのよくない人がいた。彼は地下の物置の荷物を一人でパッキングしていたのだけども。

2ヶ月後東京でやっと届いた引っ越し荷物の中に、な、なんと! 保存食用にと入れておいたソーセージの缶詰が開けられているのを発見! しかも空き缶の中にはミドリのカビが。。。。

きゃ~~~! あいつだな~~~~ 

ありえない光景でございました。

 

これで『サービスの向上に貢献する』だなんてとんでもない

この春までにあと植木屋と、Schreinerと呼ばれる家具職人、テラスと玄関のガラスの屋根をつけてもらうのと、3種類の職人さんが来ることになっているのだけど、どれも2~3日かかる作業。植木屋が来るときには間違いなく義父母が来るだろうし。いったいどんだけの振る舞いとチップを用意すればいいのか? 

めんどくさ~~~~。 

 


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お客様は神様じゃないんですか?

2013-03-04 | ドイツの日常

去年の今頃ホリスターのショップがヨーロッパの各地に華々しくオープンした。

パリに行った時もシャンゼリゼで人の行列ができているので何かと思ったらこのショップだった。イケメンのお兄さん達が出迎えてくれたりして話題になっていた。

このブランド、若い子と『私だってまだ若い』と思いたい人たち(いちお私も含めてですけど)にもすごく人気で、近所のショッピングセンターにも入っているので、私も子供達のために時々立ち寄る。

 

どこのショップも同じで、方向オンチの私には迷路のような内装で、店内は香水プンプン。BGMのボリュームも大きく、そして薄暗い! 老眼鏡なしではお買い物ができないから、オバサンはちょっとイライラいたします。

店員はみんな若くてモデルのようなおしゃれな男女が数人。出入り口のところで入店するお客さんに『ハロー』とお店を出て行くお客さんに『チュース』言うだけが仕事のドアーマンみたいな店員もいる。

先日娘がこの店で試着する時、Tシャツを物色しながら待っていた私は、混んでいてなかなか娘が戻って来ないことにイラついていた。そこで

『試着室はひとつしかないの?』と、

若くておしゃれな女性店員さんが私のとなりで一生懸命Tシャツをたたみ直している(ように見えた)ので、結構な剣幕で言うと、その女性は一瞬おいてから、

『Ich weiß nicht! わかりません』と言う。

『わからないってどういうこと?』と言いそうになった私とふたりで数秒見つめ合ったとき、

『Ich gehöre nicht hier! 私はここのものじゃありませんよ』と彼女は言った

やっとのことで事情が把握できた私はあわてて謝り、穴があったら入りたいくらい赤面した

まったくもう、私としたことが、間抜けなオバサン丸出しの恥ずかしいことをしてしまった。

 

そのホリスターに性懲りもなくまた子供達のために出かけた私。バーゲン品の中で最後の一枚だった息子のサイズをゲットしレジへと向かった。

まずはレジにだれもスタッフがいない。やっと女性の店員がやってきたと思ったら『Zahlen? 会計?』と言う。

『さっきからレジで待ってるんだからお会計に決まってるでしょ!』と心の中でつぶやく私。

女性店員はTシャツをチェックして、

『Da fehlt das Preisschild. Sie müssen's holen. Sonst kann ich nicht eintippen! プライスタグがないから取って来て!レジに入力できないから!』とまるで当然のことを主張しているように言う。

一瞬、耳を疑った。

あの~、プライスタグがないのは私のせいですか? 商品の値段を調べるっていうのはそっちの仕事じゃないの? そりゃあ私は今セール品のTシャツを買おうとしてるわけだけど、だからってなんで客である私がそこで値段を探しに行かなくちゃ行けないワケ? 立場が逆じゃない?。。。と心の中で叫ぶ私。だけど気の弱い私の口からは、

『Was ist, wenn ich den Preis nicht finde? 探せなかったらどうなるの?』だけ 

するとその店員、

『Was kostet das これいくら?』 と聞いてきたので、たしか10.90ユーロだったと思うわ(安っ!)と言うと、

『Na ja, dann bringen Sie halt irgendeins, was genauso viel kostet wie das! じゃあ、これと同じ値段がついてる何でもいいから持って来て!』ですと

 

ど、どういうこと?。。。と理不尽とは思いつつも、すでに私の足は素直に商品の陳列棚のほうに向いていた。。。ぐやじ~

お客様は神様じゃないの~? それどころか客の私をあごで使ってるようなものじゃない?

同じ商品でプライスタグのついているのをご丁寧に確認してレジに持って行くとその店員、他の店員と楽しそうにおしゃべりしているし~~~~~ ぐやじ~~~~~

納得のいかない私はそれから無言のまま店員の方も向くことなく会計をすませるとその店員はお財布をバッグに入れたりしている私の目の前に紙袋をつきだし、

『Vielen Dank für Ihren Einkauf! お買い上げありがとうございました!』と笑顔でぬかした。

ショップを出る時の『チュース!』の店員に対しても無言で素通り。ささやかな私の抵抗がむなしい。。。

もともとドイツ人の営業態度はよくないというのは有名な話。

ドイツはサービス業の砂漠とか言う人もいるし、 

店員の態度が無愛想なのを見て『あ~、ドイツに帰って来たんだな、と思う』と言うドイツ人を何人も知っているし、

『こちらでお買い物させてもらってもよろしいでしょうか?』とでも言いたくなるような態度の店員にも出会ったことは何度かあるけど、

こういうのは初めてでございました。

その日の夜、夫にこの話をすると『それはちゃんと抗議しなくちゃだめだよ』と言う。

日本人だからかな~、口論を避けたがるんですよね~。ぐやじ~けど、気弱な私でございます。。。

でもあとで考えてみると、あの店員の態度自体は上から目線でもなかったし、悪気があるようでもなく、なんかすごくフツーの態度だったと思うから、単なる新人だったのかもと思えてくる。

 

そこで思い出した少し前に『サラリーマン川柳100』で私が大笑いしてしまった1句。

『電話口『何様ですか?』と聞く新人』

今回のこの店員はこれに似たタイプじゃないかと。

ま、だからいっか。。。

  ついでに宣伝もしてあげるていることに。。。。

 


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ドイツのサウナ事情 そんなに裸がいいのか?

2013-01-30 | ドイツの日常

週末はサウナに行ってきた。

ドイツのサウナは一般的に混浴

しかもサウナの中では一糸まとわぬ姿が一般的 (もちろん私も

サウナで混浴だなんて私たち日本人にすると信じられない文化の違いだけど、慣れると以外と平気。

気にしてモジモジする方が変みたいな。 きっとそういう人は逆にへんな目で見られるに違いない。

知り合いとか、近所に人に偶然会ったりすると、ちょっとねと思うが。。。

 

 

ドイツにはFKKという文化がある。要するに裸文化。

海岸や湖畔、川岸、はたまた屋外プールの芝生と、『ここからFKK』という看板が時々立っている。

そのエリアでは老若男女がみんな裸で泳ぎ、日光浴をし、本を読み、バドミントンで遊ぶ。。。

そんなに裸がいいのか

私にはよくわからないが。

 

週末行ったサウナでもイベントカレンダーが貼ってあって、『0月0日はFKKの日』とあった。

 

日本では温泉は普通は男女別々。

夫はこれをとても残念がる。 『せっかく家族やカップルで行くのに離ればなれになるなんて』ということで。

『昔は日本の銭湯は混浴だった。それをアメリカ人が来てから混浴の文化がなくなってしまった』だそうで。

 

確かに以前ドイツに住んでいた時フィットネスに通っていたとき、そこはたくさんのアメリカ人客が来ていたが、ほとんどの人は汗をかいてもフィットネスのシャワーを使わないでその汗をかいたままの状態で帰宅していた。

これもまた文化の違い。 というかドイツとアメリカ両極端。

 

夫もサウナが好きで時々学生時代の友人(男)とよく一緒にサウナに行っていた。

これに私もずいぶん前だけど同行したことがあった。

やっぱり、サウナに行くのはせいぜい夫と2人のほうがいいです

 

 

ドイツでサウナと言えば、何種類かのサウナ(55度、80度、95度のサウナが数カ所、ミストサウナ、屋外サウナ、足湯など)があって休憩しながらサウナのはしごをする形で楽しむ。

いたるところに休憩所があるし、カフェバーや軽食をとるところもあったりする。

健康ランドみたいなもの。

特に何も予定のない週末などは、うってつけの余暇になる。

週末行ってきたところは2時間半で11ユーロ。

 

サウナの中では、各自自分のタオルを敷いて座り(横になる人も)床を汗で濡らさないように細心の注意が必要。

いつだったか、私の足の下にタオルがないのを見て見知らぬおじさん(裸で)から『タオルしいてね!』と注意されたことがある

95度のサウナでは1時間に一回スタッフの人がサウナに入ってきて(スタッフはTシャツ着用)日替わりのアロマが入った水をサウナにドバ~っとかけた後、タオルを振り回してサウナ客に熱風を送る。サウナの中は一瞬にして熱気ムンムンとなり、『アッチッチ~』になる。 

『プフ~! 暑っ』と、みなさんキャッキャと喜ぶ。

そのあと、スタッフの用意してくれたフルーツティーなどを頂いたりする。

ちょっとしたアトラクション

 

久しぶりのドイツのサウナだった。

デトックスもできてなかなかよろしい。

サウナの中で素っ裸っていうのも別にどうってこともないし。

サウナの外では、一部の人をのぞいては、皆さんバスローブがバスタオルを巻いて移動だし。

今度はまた別のサウナへ出かけてみることにしよう