ドイツと私

ドイツ生活3回目、ドイツ初上陸は30年前。
今まで知らなかったことや考えても見なかったこと、再発見することはまだまだ!

テーブルマナーの話 

2014-06-29 | 食べること

 

3月に娘がアメリカでホームステイをしていた。

先日そこの家のアメリカ人の女の子がこちらにやって来て、我が家は現在5人である。

4週間のドイツ滞在だけど、あちらはもうすでに3ヶ月もあるという夏休みに突入していて、最後の1週間はほかの米国人たちとドイツツアーに出かけると言う。

だからうちに滞在するのは3週間。

そして今、ラストスパート。

 

なんと言いますか、うちの米国人彼女は超おとなしくて控えめで、時々イラついてしまう。

日本人が控えめすぎて時々困る、というのはよく聞かされる話であるが、

うちのアメリカ人は日本人よりのそれに輪をかけて控えめ。

愛想が悪いという訳ではなく、めったにしゃべらないし、

しゃべっても蚊の鳴くような声なので、集中して聞かないと『えっ、なんて言ったの?』となってしまう。

自分から何かを言ってくれないので、いつも私たちが質問を投げかける、それに彼女がごく手短に答えておしまい、というパターンだ。

何かやりたいこととか、食べたいものとか、これはいやだとかなんとか、リクエストをどんどん言ってくれればいいのだけど、それもない。

例えば食べるもので『今日のご飯はハンバーグですよ』とか言うと、 

That's great! とか Perfect! と言って控えめなゼスチャーで喜んでいる様子なのに、食事の時間になるとスズメの涙ほどしか食べなくて半分くらいは必ずお皿に残ったまま、という状態が続いていた。

『お口に合わないのかしら、おいしくなかったのかしら?』などと心配していたのだけど、

娘が言うには彼女はアメリカの実家でもいつも全部食べることはなかったとのことで、

なるほど、彼女の習慣なわけだということがわった。

でも、毎回かなりの量の食べ物がお皿に残されているのを見ると切なくなってきてしまうので、

さすがに私も4日目くらいになった時、やんわりと言ってみた(つもり)、『食べられるだけ自分のお皿にとってくださいね。できるだけ残飯が出ないようにしてもらえるとうれしいわ! どうしても食べられないのならしょうがないんだけどね、できるだけでいいから』と。

本当は、『あのね、アフリカや北朝鮮の子供たちとかね、食べ物がなくてかわいそうな子供たちは世界にいっぱいいるのよ、その子たちのことを考えてみたことがある?』と聞いてみたかったのだけど、まあここはガマンガマン。

彼女はその翌日からはかなり努力をしているようで、一応は残飯は出なくなったが食べ終わった後の彼女のお皿はけっこう汚いままである。

ま、食事の習慣はその家族で違うのかなと思うが、食事の後の食器が見苦しいというのはやっぱり、親のしつけの問題ではないかと思う。

 

というわけで、テーブルマナーの話である。

アメリカ人が食事をする時はナイフとフォークで食事を細かく切ったあと、ナイフはもう用なしとなり、フォークを右手に持って食べる。

ステーキとかの、ナイフがなければ小さくできないという食事でなければ、もしかしたらフォークは出番なしである。

そのとき左手はというと、テーブルにひじをついているか、テーブルの下でてぶら状態である、

という噂は聞いていたが、彼女の食べ方はまったくそのうわさ通りである。

しかも、フォークで食べ物を口に持って行ってモグモグするのを始めると、次に口に持って行く分をフォークにさして、お皿にそのフォークをおいているのである。 (この説明がわかりますか?)

つまり、モグモグしているあいだは、両手がフリーの状態になっているんである。

しかも! この両手がフリーとなっているあいだ、携帯をいじっているんである!

我が家はしつけが厳しい、というわけでは決してない。

でもうちの子がもしこんなことをしていたら、即!携帯はとりあげられる。

そもそも食事中に携帯を手に取る、または携帯がテーブルにあるなんていうことすら、我が家ではよっぽどのことがない限りタブーである。

 

ま、携帯電話云々は彼女の親のしつけの問題であるので、私はこのさいどうでもよい。

だから私はその件については何も言わない。

が、見ていてやっぱり少しだけ不快感があるのは否めない。

 

それにしても、フォークを右手に持って食べる、というところは日本人でもよく見られる光景である。

左手がテーブルの下、もしかしたら膝の上にあって、猫背になってハンバーグやスパゲティーをすすっている日本人はファミレスあたりでよく見かけるが、これと全く同じである。

はっきり言ってみにくい光景であることは事実だ。

ドイツでも食事マナーのよろしくない人はいる。

でもこう言う食べ方をしている人には、ドイツではまだお目にかかったことがない。

 

『私たちが子供だった頃の食事のマナーのしつけはとってもキビシかったのよ!』

と義母はときどき孫たちが小さかった頃におもしろおかしく話していた。

お腹とテーブルの間に手のこぶしくらいの距離があって、両手は必ずテーブルの上。

そのナイフとフォークを持つ手の手首はいつもテーブルの端からこぶしひとつ分の距離をおくこと!

義母は『でも時代が違うから、今ではそんなに厳しく教育する親もいないかもね』といいながら。

 

5人で食事をしていて、自分だけが食べ方が違う、ということに彼女は気づいていないのだろうか?

それとも、気づいていてもどうでもいいのだろうか?

という疑問は残る。

そしてこれはもう少し大人になればかわるのだろうか?

 

どうなんでしょう?

ま、アメリカ人がどうであれ日本人がどうであれ、テーブルマナーがいいのにこしたことはないですがねぇ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ドイツ ソーセージ

2014-06-27 | 食べること

 

ドイツといえばビールとソーセージですよね!

とおっしゃる方が多い。

確かに、びっくりするほどのありとあらゆる種類のソーセージが存在する。

 

残念ながら私はビールもソーセージも興味がない。

ビールとソーセージ以外にもおいしいものはドイツにいっぱいあるのでね。

 

ただ、考えてみるとソーセージってものは、豚肉のお肉をとった後の余り物を、捨てるのももったいないからと、細かくして熱をとおして形成したもの。

そして、どこの村にでも昔からソーセージ屋(肉屋) Metzger/Metzgerei (メツカー) が存在する。

スーパーでパックに入っているものもあるけれど、

メツカーでは『自家製』を提供しているから量り売りである。

したがって原材料についての情報はいっさい表示されていない。

つまり、どこから来たどんな肉を使っているのか、どんな添加物を使っているのかなどまったく不明なのである。

もちろん、客に聞かれたら提示しなければならないという義務はある。

(店のどこかにはり出してある、というメツカーもあるかもしれないが)

でも実際のところ『うちの村で3代も続いている老舗で、祖父母の代から利用してます』なんていうような肉屋と顧客の関係なら、今さらそんなことを聞いてみる人はいないだろう。

いくら老舗で有名な肉屋のソーセージでも、日本で時々話題になっていた亜硝酸ナトリウムとかいう発がん性の物質である色素もピンク色のソーセージには当然ガンガン入っているはずである。

相当量を摂取しないと健康に害を及ぼすには至らないからなのかもしれないけども、

不思議なことにドイツではこの色素の発がん性については未だにメディアでとりあげられているのを私は少なくとも見たことがない。

 

ところで、ドイツ語で『どちらでもいい、どうでもいい』というようなとき、

egal という言葉を使う。

例えば Es ist mir egal. という使い方をする。

私の住むシュヴァーベン地方ではよくこの egal を ソーセージと言う言葉に代えて、

Es ist mir Wurscht (南ドイツであるシュヴァーベンの発音でWurstのなまり) 

と言う。

これは余り物だろうが、何でもかんでも入れて作られるソーセージだから、『なんでもいいってこと』の象徴となるからじゃないだろうか?と語る人がいたが、まったくもって説得力のある話である。

 

そして、

『Alles hat ein Ende, nur die Wurst hat zwei』

というビアホールなどで歌う陽気な歌がある。

なんにでも終わりがひとつあるけれど、ソーセージにだけはふたつあるんだよ!という歌詞だ。

この歌詞からも『ものすごくどうでもいいようなことに気づいた』というわけだから、

ビールをたくさん飲んで酔っぱらっちゃっても、どうでもいいや!

だからたくさんビールを飲もう! ってことになるのである。

 

そんなドイツソーセージだが、日本で高級食品として販売されているところがある。

確かに日本のソーセージと比べるとドイツで食べるソーセージのほうがおいしいとは思うけど。。。

それにしてもソーセージを食べたいと思うことは、ドイツにいても日本にいても、やっぱりないなぁ。。。

   

写真は Reiner Retting というメツカーのHPから拝借しました。

 

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サッカーおしまい

2014-06-25 | ひとりごと

サッカーは残念ながらおしまい。

昨日のコロンビア戦、

前半は『も、もしかしたら?!』と思ったけど、後半は屈辱的でしたね。

イラついたのは試合そのものだけではなかった。

昨日の試合は日本と同じCグループのもうひとつの試合ギリシャ対コートジボアールが同時進行で、

テレビ中継は日本ーコロンビア戦は普通のチャンネルで中継されず、

ZDFinfo という姉妹チャンネルで、私たちはパソコンで見ていたわけだけど、

ZDFではハーフタイムの解説トークにはヴェルケという人気解説者とオリバーカーンのコンビで行われている。

でもZDFinfoではメインストリームじゃないからか、

見たこともない解説者と見たことも聞いたこともないサッカー選手のOBが二人と何者なのかわからない金髪女性が出演していて、

ハーフタイムの時点で前半は日本の方が優勢だったのはデータで見ても明らかなのにもかかわらず、

日本のことはいっさい想定外というスタンスのトークで

家族ほぼ全員でイラついた

まったくもう!ばかにしている

何者かは不明の金髪の女性がチャラチャラしていてなおかつ『0対1でコロンビアっていう展開を想像してたけどねー!』とか言っちゃって、もーぐやじ~!

岡崎が顔に肘鉄をくらわされて倒れているのにイエローが出ないって言うのも腹が立ったし

日本人で集まって応援しよう!なんて思ってたけど、時間がぜんぜん合わないからこれも実現せず

 

明日はドイツーアメリカの試合である。

アメリカの代表監督は元代表のクリンズマンだからここドイツではものすごい話題となっている。

しかもキックオフも夕方6時からで、全国民が子供たちと一緒に盛り上がれるちょうどいい時間。

天気予報も全国的に晴れとなっていて、ZDFの天気予報のおじさんも『完璧!』と踊りだしそうな勢い。

 

ふ~ん、そうなんだ。

ま、せいぜいがんばってください。

あしたアルバイトが入っていないのが残念だわ

 

 

 

 


ドイツのマルクト

2014-06-18 | ドイツの日常

だいたいどこの街や村にも

Markststraße マルクト通りとか Marktplatz マルクト広場とかいう住所がある。

 

マーケットストリート、つまり昔から市が立つ場所だからそんな名前の住所になっているわけで、

ふつうは街の中心にある。

ドイツでは駅の周辺(駅があればの話)には何もないというところが多い。

ついでにと言うと、市役所(Rathaus)が目と鼻の先にあって、

もひとつついでに言うと、井戸(Brunnen)があることが多い。

さらにもうひとつついでに言うと、教会もその近所のどこかにあるはずである。

それでもって、昔ながらのレストランも zum Alder とか、zum Löwen とか、Krone みたいなであることが多い。

(スタンダードな名前はもっとあるはずだけど、今これが思いついた名前です)

ちなみに私が住む村にあるレストランは zur Glocke(鐘), zur Scheune(納屋), zum Ochsen(雄牛)

などである。 

これがドイツの典型的な村のモデルである。

なんでも市場を中心に発展しているからだからわかりやすい。

 

そしてどこの村でも市は大なり小なりの規模でマルクトが1週間に1回は少なくともやって来る。

 

私の住む村のマルクトになるのは、Marktstraße 市場通りである。

もちろんその通りの中央にはお約束の井戸の噴水と市役所がある。

マルクトになるのは規模は小さいけれど水曜日と土曜日の週2回である。

働く主婦が多いドイツでは、平日の水曜日のマルクトには行けない人が多いからそれほどにぎわっていないが、土曜日になると活気がある。

マルクトでは果物や肉、野菜、チーズ、花などが中心で、スーパーで買うよりも割高だけど新鮮である。

マルクトに行く人は新鮮な野菜や果物を買いたい人がほとんどだと思うが、

もしかしたら知っている人に会えるかもしれない、

なんてこともあるので、ちょっとした社交場のような感覚の人もいるのだと思う。

ご年配の方などはとくにじゃないかと。

この村に来て3年が経とうとしている私でも、マルクトに出かけるとやっぱり知り合いに出会う。

ちなみに義父母も毎週土曜日にマルクトに出かけるが、それほど大きなマルクトでもないのに、1時間以上かかる。

さすが社交的な義母、知り合いは彼女の村にたくさんいるから、会えば必ずおしゃべりとなる。

1回のおしゃべりで10分かかるとして、3人に会えば30分はおしゃべりしている計算。

まあ、もっともおしゃべりを楽しんでいるのはやっぱり義母の方で、義父はというと荷物持ちに徹している。

それでおしどり夫婦なのだ。 まあ、それはいいんだけど。

 

 特にこのタイプのかご!

この籐でできたかごが私にとってドイツの典型的なかごのイメージである。

 ほら、このおじいさんも!

 

お買い物に行く時には定番のお買い物かごである。

サザエさんもお買い物に行く時には、お財布は忘れることがあっても買い物かごは忘れないのと同じで、

ドイツでかご (der Korb) はマルクトに行くとき必需品であった。

 

スーパーでレジ袋が有料だから布製のショッピングバッグが生まれたのもたしかドイツのはず。

だいたいスーパーの有料レジ袋も、私が初めてドイツに来た32年前はすでに当たり前だった。

そもそもスーパーのレジ袋がかつて無料だったことがあるのか、と思ったら70年代初期のオイルショックの頃までは無料だったらしい。

 

たしか以前はマルクトでお買い物をすると袋に入れてもらうことはなく、新聞紙に包んではいどーぞ!とか、

または持参しているかごの中に『そこ、このまま入れちゃっていい?』なんて言われて新聞紙にも包むことなくほおり込まれるということもあった。

だからいち早くドイツ人化したいというかたは、ぜひオススメです、なんて思ったくらい。

(現在はスーパーでレジ袋は有料だけど、マルクトでは無料です)

 

 

 

 

サッカー ドイツ初戦

2014-06-17 | 日記

昨日はW杯でドイツポルトガルの試合があった。

ドイツはサッカー国で今年も優勝候補、そして『今年は優勝できる』と自信満々であるし、

ポルトガルは世界最高プレーヤーでしかもイケメンと言われているロナウドがいるから、

緊張する試合だったはず。

それなのに結果は0対4でドイツの圧勝。

試合終了の後すぐ私たちの住む村でも、車のクラクションを鳴らして走る音が少しだけ聞こえていた。

 

たまたま会社の夕食会でシュツットガルト中心街にいた夫から電話があり、

『いやぁ~、もうすごいお祭り騒ぎでさ~!君たちも来ない?』

と、上機嫌である。

宮殿広場の前あたりでパブリックビューイングがあったのだろう。

 

それにしても醒めちゃっている私である。

だって、ドイツが勝ってもそれほどうれしくないんだもの。

っていうか、どちらかと言うと負けてた方が面白かったのに、なんちゃって。

そんなこと言うとまわりからボコボコにやられそうだから、ここだけの話ね。

だって、サプライズがあるほうがなんだって面白いでしょ。

 

アメリカから来ている女の子はドイツのユニフォームを早速購入して喜んでいる。

楽しそうである。

たしかアメリカはガーナに勝ったと聞いたけど、そっちには興味はないようで。

 

ガーナと言えばボアテンという選手だ。

異母兄弟の兄がドイツ代表で活躍している。

ガーナとドイツは同じグループ。 しかもガーナのボアテンはフォワード、ドイツのボアテンはディフェンスである。

ということは、異母兄弟で競り合いになるかも。

これは見物です。

前回のW杯でも両人とも出場していたけど、兄弟マッチは実現しなかった。

でも今年は両方ともベンチスタートは考えられないし。

 

同じグループと言えばアメリカだ。

アメリカはもちろんサッカーはたいしたことないんだけど、アメリカの代表監督がクリンズマンというかつてのドイツ代表で、当時のW杯優勝に貢献した人。 

だから、こちらのドイツ対アメリカも見物です。

 

あ~、サッカーしか話題のない今日この頃です。

 

 

 

 


ラバーバーRhabarber (ルバーブ) 旬おしまいにつき

2014-06-15 | 食べること

 

野菜や果物は旬のものを食べるのがいちばんだ。

 

日本のスーパーに行けば旬でもない野菜や果物が当たり前に並んでいて、旬なら値段が安くなってわかる。

ドイツでは一部の野菜や果物をのぞけば、旬ははっきりしていると思う。

ちなみに今の白アスパラもそうだし、イチゴもそう。そしてルバーブも。

どれも旬でなければ姿を消す。

イチゴは今年、雨の少なかったここ南西部は、とくにおいしいと思う。

 

土曜日に夫にマルクトにお使いに行ってもらった。

そこで彼はルバーブを見て『そう言えば、今年はラバーバークーヘンを食べていないぞ!』と思ったとのことで、

スタンドのオバサンに『もうこれで旬は終わりよ』と言われて、すぐさま1キロほど購入してきた。

ラバーバーね、私も忘れてしまってたわ。

 

ラバーバーは酸味が強く繊維質も多い。砂糖をたっぷり使うのがよい。

 洗って切って砂糖をまぶして30分くらい放置。

 酸っぱい素材にはやっぱり甘いシュトロイゼルがあう。

今回はパウンドケーキの生地にプディングをしいて、ラバーバーを並べてシュトロイゼルをかけた。

これにザーネ(生クリームをゆるめに立てて)を添えていただく。

 

本日アメリカからやってきた女の子は『ルバーブ大好き~!』とのこと。

アメリカでもポピュラーなんですかね?

昨日あたりから猛暑はいったんおしまいで、日中は24度くらいとちょうどよい天気になったドイツの昼下がりみんなでいただきました。

 

 

 


W杯の初戦

2014-06-15 | 日記

日本代表の初戦が終わった。

午前3時に娘に起こしてもらってまでして見たのだけど、

私が見ていなかったら引き分けくらいにはなってたかな、なんて。

いや、そんなことはないな。

たまたまラッキーなことに先制点を入れたまではよかったんだけど、最初から日本はやられ気味で、ドログバが入ってからもうレベルの違いが一目瞭然で、日本にはスピードもスタミナもないしテクニックも見られなかったし、どうひいき目に見ても退屈な試合だった。

その前のスペイン対オランダはものぜんぜん退屈しない試合だったしね。

それはコートジボアールからしても予想通りの展開だったのだろうなと。

 

試合開始の前に選手の紹介をするとき、実況中継の解説者は『香川については(ドイツでは有名なので)何も言う必要はないだろう』とか、『マインツで15ゴールを記録している岡崎』とか言ってくれちゃってたけど。

 

いやぁ、あれはもうボコボコにやられた形です。

素人の私が見ても明らかに日本の方がへたで、歯が立たないとはまさにこの状況。

ハーフタイムの時のテレビのコメンテーター、今日はARDだったけど、ブラジル人でかつてのシュツットガルトで活躍していた(今はブラジルで牛肉ファームを営んでいると言うおじさん)人は

『後半は(コートジボアールが)もっとエンジンをかけるはずだ』とか言って、コートジボアールの立場になっての発言で、『日本はまったくの圏外』というスタンス。

 

ちなみに試合後のドイツのメディアはどんなかんじかなと見てみると、ZDFのネットニュースではトップページにその他の2試合(イタリア対イングランド、ウルグアイ対コスタリカ)の結果のみが掲載されていて、

日本対コートジボアールの試合の結果は、わざわざスポーツニュースの『W杯』の欄に行かないと見れないという。

結局そういうことだよね。

チリ対オーストラリア戦もぜんぜん話題になってなかったしね。それと同じってこと。

ま、いっか。

スポーツの試合なんて、娯楽のひとつなわけだしね。

『流れに淀むうたかた』ですよ。

いや!でもW杯では何があってもおかしくないわけだから、もしかしてもしかする展開になるかもしれないぞ!

と思いつつ、次の試合も応援しましょう

 

 

 

 


サッカーは始まったけど

2014-06-13 | 日記

昨日サッカーのワールドカップが始まった。

開幕戦は開催国のブラジルとクロアチアだった。

そして主審は西村さん。前回のW杯でも審判員チームにいた人だ。

 

海外に住んでいると、世界を舞台として活躍する日本人を見るとやっぱり嬉しい。

 

試合が始まるとき、なんとなく『批判を受けるような審判を下すことがなければいいな』と思っていた。

もしそんなことになったら、世界中からたたかれてしまうから。

 

試合開始のとき、両チームのキャプテンと審判とのやり取りが、テレビでもはっきりとではないが聞こえていた。

最後に主審の西村さんが副審の二人に日本語で『渡して!渡して!』と、両チームのペナントを渡すように指示していたのが聞こえていた。

『ふーん、ここは日本語なんだ』と思っていた。

 

試合が始まると、実況中継のベラレティー(ドイツのサッカー中継で有名な人)は、審判がファウルの笛を吹くたびに『これは正しい判断だ』とか、『スローで見てみないとわからない』とかなんとかコメントしていた。

ところが私がそうならなければいいのだけど、と思っていたことが起こってしまった。

西村さんが誤審を下してしまったのだ。

しかもそれは世界中が『2対0くらいでブラジルが勝つだろう』と予想していたにもかかわらず、先制点を入れていたクロアチアが『もしかしたら?の展開もあるかもしれないぞ』と思えた状況の中で、

ブラジルのスター選手のペナルティキックとなってしまたのだ。

解説者のベラレティーはすぐに『これは絶対に誤審だ!』と何回も繰り返していた。

さらに『この誤審は議論を呼ぶだろう』とも言っていた。

 

そして翌日の今日。

新聞、テレビの各マスコミはベラレティーの言っていた通り、『酷すぎる日本人の誤審』『信じられない』とたたかれまくりである。

ブラジルは最終的に3ゴールで勝ったわけだけど、ニュースで流れる3ゴールの映像は、誤審のペナルティーキックの映像がまず最初に流れてから、ほかの2ゴールを流すかたち。

 

確かに誤審だったのかもしれない。

でも、私は腹が立ってしょうがない。

人間なら誰でも間違いはある。

ほんの一瞬の出来事で、見ている角度によっては誤審も当然という状況で判断しなければならないのに、

一人の人間の審判をよってたかって批難しなくてもいいだろう!!と思う。

 

 

とかく誤審というのは話題となる。

誤審によって試合が意外な結果となることはよくあることだし、特に国対抗なら語り継がれてしまう。

 

その一方で、審判員の中には批判されて精神を病む人もいるのも事実なんである。

誤審を防ぐためにセンサーとかの導入で公正なものにしようという動きもあったけど、ドイツサッカー連盟は『人間がやる試合を人間が審判する。誤審もまた人間特有であるので機械を使っての判断はしない』ということだった。

でも今回のW杯からはゴールラインだけはセンサーで判断することとしたらしい。 でもそれ以外は審判の判断。

 

それにしても、気のせいかやたらと『日本人ニシムラ』と誇張されている。

 

多分『公正に!』と思うがゆえに起こってしまった誤審なのだろうと思う。

大事な初戦を担当することとなった重荷もあったに違いない。

 

でもそんなことを考慮してくれるのは、日本とブラジルのメディアだけなのかもしれない。

 

しっくり来ないW杯の開幕となった。

あとは日本に勝ってもらうしかない。初戦の対コートジボワール戦はドイツでは朝3時がキックオフ。

いくらなんでも見れないなと思っていたけど、やっぱり見ちゃおう!

 

 

 

 


暑いぞドイツ!

2014-06-09 | 日記

 

ドイツ南部のわがBW州では、先週の金曜日あたりから2週間くらいのお休みに入っている。

祭日や学校の休みの時期は州によって違う。

 

ハイシーズンの夏休みに出かけるよりは旅行代金が安い(らしい)のでどこかにお出かけしている家族も多いことでしょうが、

我家は夫が休みが取れないし、余裕もないし、今週末はアメリカから女の子がやって来るので、

とくにやることもなく、今週はうちでぐうたらしているわけです。

 

しかしこの休みに入ってからの、まあ暑いこと

雲ひとつなく、風もほとんどなく。

 

こんなに暑い休日は、日本みたいにショッピングセンターで涼むということもできないし、プールにでも行くかということになった。

気温が37度以上にもなると、さすがに湿気の少ない大陸性の気候とはいえ、家族でプールにでも行くぞ!となるのはうちだけではないわけで、どこのプールも芋洗い状態。

ここは豊島園じゃないか?と錯覚しそうな混みようであった。

 

学校が休みでこんなに暑いと、夏休みのような気になってくる。

そんなわけで、気もゆるんでしまう私である。

 

気がゆるんでいる間に、あしたからなんとサッカーワールドカップが始まる。

私が応援しているのはもちろん日本のみ。

ドイツでは『ドイツが優勝するかどうか』というのが焦点となっているようだけど、わが日本はどうなのか?

やっぱり勝ち進めるかどうか、というところなのかな、やっぱり?

いや、なんとか勝ち進んでほしい。

どこかの国のメディアの予想では『日本はグループ3位でさようなら』らしいけど。

そ、そんなぁ~。

 

 

ところで、

BW州の学校は来週までの2週間はお休みであるので、子供たちは少なくとも1週間は遅くまで起きていられる。

でもワールドカップはなんと4週間なんだそうである。

優勝するかどうかが焦点となっているドイツでは、なんと信じられないことに、

『ワールドカップの間は、学校の始業時間を1時間遅らせてもよい』という案が議会で可決したらしい。

もちろん、ほんとうに始業時間を1時間送らせるかどうかの判断は各学校しだいであるけれども。

うちの子供たちの通う学校からはそんなお知らせはないので、普通通りの時間割らしいが。

本当にいくつの学校が実施しちゃうのだろうか?

冬時間に一瞬戻るってこと?

えっ、何っ? 日本もですって? 

 

それにしてもですね、たかがサッカーのワールドカップで、と思えてならない。

ドイツでは一番盛んなスポーツとはいえ。。。

しかも、企業(例えば工場ラインの方々とかが対象と聞いたけど)においても同じ判断を下すことが許可される、、、って、どゆこと?

 

ま、それはそれとして、とりあえず勝ち進んでほしいな~