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ドイツと私

ドイツ生活3回目、ドイツ初上陸は30年前。
今まで知らなかったことや考えても見なかったこと、再発見することはまだまだ!

Fladenbrot とかFlammkuchenとか

2013-02-08 | ドイツのおいしいもの

息子の歴史の授業ではローマ時代から中世あたりのことが目下のテーマらしい。

先週この歴史の授業の宿題として、その時代に人々が行っていたことを何か家で実際にやってみなさいというのがあった。

例えば、その頃の料理を作ってみるとか、ゲームを作ってみるとか、などなど。

 

息子は、『料理を作る』に挑戦したいというので(一番簡単だと思ったのか)、クラスメイトと一緒にうちでやるからよろしくと。

『インターネットに中世のレシピなるものが多く出てるよ!』との先生のアドバイスがあったらしいので、さっそく調べてみた。

 

一番に出てきたのは『Gulasch(グーラッシュ)』。肉と野菜をパプリカベースのスープで煮込んだ料理。

赤パプリカの有名なハンガリーの料理だけど、オーストリアやドイツでもごく一般的な料理となっている。

しかしこれははっきり言ってボツ。 コストも時間もかかる。しかも子供達と? ムリムリ

 

その次に目についたのはFladenbrot。ごくフツーの基本のパン。

Fladenとは、柔らかい生地を平たい面においてペタンとさせた状態のもののこと。 Brotはパン。つまり丸くて平たいパンで、トルコあたりでよく食べられるやつ。

パンが誕生した時はきっとこの形だったのだと想像できる。

この基本のパン生地にCreme Fraicheというフランス語名がついた、サワークリームみたいなクリームを塗って、Speckというベーコンみたいなのを細かく刻んだ物と小ネギをトッピングして焼くFlammkuchenとほぼ同じ。

Flammkuchenとはフランスのドイツとの国境にあるアルザス地方の名物で、トッピングは同じだが生地にイーストは入らない。

だから薄くてパリパリの食感が楽しめるもの。Flammは Flamme (炎)

 

それはさておき、パン生地を先に作っておけば子供達はそれぞれ自分のフラーデンブロートを作ることができる。

材料も少ないし安上がり、しかも超カンタンってなわけで、即決。

『Mittelalterliches Fladenbrot』として出ているレシピなので文句はないはず。

 

 

基本のパン生地はやっぱり生イーストを使用。

綿棒を使って子供達はなんとなくそれらしく成形して

無事完成

これがおいし~~~~~~~

息子もクラスメイトも、ついでに娘と私も大満足で終了した宿題でございました

 

 


メロンパン作ります 

2013-02-07 | ドイツのおいしいもの

ドイツでは生イーストはスーパーで1キロの粉に使えるものが0.20ユーロくらいで買えるし(20円

生イーストの方がドライイーストよりもだんぜんおいしくなるの

生イーストは日本でも入手できたけど。。。自由が丘のクオカとかなら。。。でも量が多すぎて高い。

 

最近メロンパンが話題に上ることが数回あった。

友達のY子さんも大好きとのことなので、うちで作ることにした。

日本で通っていたパン教室でも実習したやつだ。

甘いパンにクッキーの生地を薄く伸ばしてくっつけて焼くだけのものだけど、見た目ほど簡単な訳でもない。

でもパン教室で作ったレシピだとクッキー生地がイマイチだったので、アレンジし直し。

 

 

小麦粉 Type550 300g の真ん中に穴をあけて半分の生イーストを割り入れて

50g 砂糖

50g ぬるま湯 を入れて、イーストが溶けて泡が出てきたら、

30g バター

4g 塩

1 卵

80g 人肌に温めた牛乳

を投入してコネコネする。

 そして待つと 

 

倍くらいの大きさになったらガス抜きをして丸めて放置。

その間にビスケット生地を

50g バター

50g 薄力粉

40g 砂糖

20g アーモンドパウダー

バニラシュガー をすべてボールに入れ、スケッパーで切っていき、そぼろ上になったら手早く捏ねて丸めて12個に丸める。

パン生地を12等分して丸めオーブンペーパーに並べて、クッキー生地をラップを2枚使って薄くのばした物をパンにかぶせて、スケッパーで筋模様をつける。オーブンを200度にあわせる。

パンが膨らんできたら、オーブンに入れて15分くらい焼く。

 

やっぱり焼きたてを食べていただきたい

 

ドイツにはシュトロイゼルクーヘンというお菓子がある。

これはこのメロンパンと全く同じ材料で作る。

同じパン生地を作ったら天板に生地をピザの要領でのばし、クッキー生地をそぼろの状態でパン生地にパラパラとかけて焼くだけ。クッキー生地はメロンパンよりも倍以上必要だけど。

メロンパンは丸めたりのばしたりと手間がかかるが、シュトロイゼルクーヘンなら、あっという間にできてしまう。

手間かからず、おおざっぱな、ドイツならではのレシピと思う。

同じ材料なら次は手間なしシュトロイゼルクーヘンにしちゃおう

 

 


ゼンメルクヌーデル作ります

2013-01-31 | ドイツのおいしいもの

今日は南ドイツで食されるゼンメルクヌーデル(Semmelknödel カタカナで書くのが難しい)を作った。

古くなったパンを牛乳で柔らかくして卵を加えてコネコネ混ぜてお団子にしたもの。

残り物の再利用と言いますか。

でもこれが結構おいしいごちそうになるのです。

 

南ドイツ、特にバイエルン地方でよく食べられるのはジャガイモでできたカルトッフェルクヌーデル(Kartoffelknödel)。

ドイツでももう少し北上するとザヴィエッテンクヌーデル(Serviettenknödel)というのもある。これはゼンメルクヌーデルと同じような材料で長細い形のクヌーデルをスライスして食べる。

クヌーデルと言っても私が知っているだけで、3種類ある。

もしかしたら私の知らないクヌーデルもあるのかも。

ドイツではなくチロル地方、つまりオーストリアだが、この辺りではゼンメルクヌーデルにシュペックという生ハムみたいな物のみじん切りを入れてコンソメスープで食べるのもあるが。

 

それはさておき、私が時々作るのは、義母の作るゼンメルクヌーデル。 そしてそれは、義母の母、つまり夫の今は亡きおばあちゃんの作っていたもの。とは言え、ごく一般的なレシピと思う。

ゼンメルクヌーデルはマウルタッシェンと同じで、うちで手作りするのがやっぱり一番おいしい。

レストランで食べるのは、ど~もおいしくない。見た目の色からして違うし。

 

 この写真の色もイマイチだけど。

実際はもっとおいしそうな色です。

 

元々は残ってしまった白パンBrötchenを刻んで作るものだけれど、パン屋で残り物のパンをスライスして売られているのを使う。

 パン屋の隅の方においてあるので見落としがち。

 

風味のよいパンを使うとクヌーデルもおいしい物ができる。だからパン屋のこの残り物でじゅうぶんおいしい。

ちなみにスーパーの袋入りの白パンは予想通りあまりおいしくなかった。

 

残りものパン 400g をボールに入れ

タマネギ1個のみじん切りを

40グラムのバターでいためたところに

250ccの牛乳を入れて少しわかす それをボールのパンに注いでしばらく待つ

粗熱がとれたらパセリのみじん切りと

2個の卵と

塩小さじ1

コショウ少々を加えて

コネコネしてテニスボールより小さいくらいの8個のお団子を作り

たっぷりの水で約20分ゆでる

 

本日は鶏胸肉とブラウンマッシュルームの白ワインと生クリームで煮たものとともに。

あと、インゲンのベーコンの蒸し焼きと。

 

ブラウンマッシュルームを使うと色がおいしくなさそうになるので、おすすめは白いマッシュルームです。

日本で作るなら、安いバゲット(やわらかいくらいの)の古くなったのを使うのがオススメです。

バタールとか脂肪分が含まれる白パンは茹でたときにバラバラになってしまうそうなのでNG。

 

ボリューム満点なので子供達も大好き。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


カフェマシーンやっと決断!

2013-01-23 | ドイツのおいしいもの

日本にいた時はデロンギのカフェマシーンを持っていた

豆を入れて作るタイプ。マグニフィカとか言ったかな、かなり場所を取る機械。

スイッチが入るまでに時間がかかるのと、何か一つステップを間違えるとストライキをおこす機械だった。

コーヒー豆も微妙にサイズを選んでしまうやつで、成城石井で買ったコーヒー豆がミルに入ってくれなかった。

まあ、なかなか一筋縄ではいかないマシーンだったが基本的にはいい奴だった。

 

日本からドイツに引っ越してきて、9年間ずっとドイツの倉庫に入っていた箱を開けてみると、なんと日本に引っ越したときに入れたままの、ごくフツーのカフェマシーンが出てきた。9年も離れていると何を倉庫に入れてきたかも忘れていたし。

こちらでは、ここ何年間はネスレの出しているNespressoに買い替える人が圧倒的に多くて、今時こんな旧式なカフェマシーンなんて持っていると、お友達をカフェに呼んでもちょっと恥ずかしいと思うくらい。

でまあ、いつかはエスプレッソの作れるマシーンを買おうと思っていたのだが、Nespressoにするか、デロンギと同じようなミルのついた機械にするかと、ず~っと悩んでいた。

Nespresso 長所 カフェがおいしい

         機械が小さいし値段も高くない

      短所 アルミとプラスティックでできたカプセルが必要で『できるだけエコ』モットーに反する

         しかもこのカプセルインターネットで注文するか、シュツットガルト市内のデパートでのみ購入可

 

ミル付マシン 長所 出るゴミはコーヒー豆だけで『できるだけエコ』モットーに反しない

       短所 値段が高い

          機械が大きいので場所を取る

          カプセルのゴミが出ない代わりに機械を掃除する仕事が増えるし、そこで水も使うこととなる。

 

こんな調子でず~っと結論は出ないまま、ず~っと旧式のコーヒーを飲んでいた。

 

がしかし! このたび購入いたしました   うちの新しいペンギン君。

 

Nespressoではなく、ネスカフェドルチェグスト。

なんのことはない、メディアマルクトに行ったときに宣伝マンが進めてくれただけで、あっさり購入。

ま、『今買うと40ユーロお得!』という言葉に釣られただけだけど。

だから機械は100ユーロくらい。カプセルは16個入りで4.6ユーロくらい。

ただ、カプチーノやマキアートなどはエスプレッソのカプセルとミルクのカプセルの2個を使用するので、1杯の単価は倍になってしまうが、そのかわり洗う部品がないということで、いっかと。

『できるだけエコ』はちょっと無視された形だけど、『できるだけ』だったわけだしね

 

 おいしいですよ

 

こんどうちに遊びにきてくれる人は楽しみにしていてね

 

 


マウルタッシェン作ります

2013-01-23 | ドイツのおいしいもの

ここ南ドイツのシュヴァーベン地方で名物と言えばマウルタッシェンでしょう。

 

初めて食べたのは30年前にフランクフルトに住んでいた頃。

ドイツのギョウザみたいな物と言われたけれど、実際はギョウザとは全く別な物でたいしておいしいとも思わず、それ以降はスルーしていた。

 

南ドイツに引っ越してきた16年前に初めて義母の作るマウルタッシェンを食べてからは、このイメージは変わった。

彼女の作るマウルタッシェンはおいしい。 

レストランで食べても、肉屋で購入できる物を食べても、Bürgerの市販品を食べても、やっぱり義母の手作りマウルタッシェンが一番おいしかった。

 

 

そんなわけで、私もマウルタッシェンはよく作る。

 

材料  マウルタッシェンの生地 1パック 

   合い挽き肉 400g (アルディのビオひき肉1パック)

   卵 2個

   人参すりおろし 大1本

   タマネギみじん切り 中 1個

   刻みほうれん草 225g (冷凍の Junger Spinat Gehackt 450gの半分)

   パン粉  60gくらい (Brötchen 1個分 くらい)

   Brät (500gのパックを買うとそれの3分の1160gくらいですかね)

   塩 小さじ 1.5 くらい

   コショウ お好み

Brätとは肉屋やスーパーにもおいてある、そのままオーブンに入れて焼くとおいしいFleischkäseができるやつ。これを最初は半パック(250g)使っていたが、臭みがあっておいしくないので、少なくした。

 

以上の材料を混ぜ混ぜする。 私は人参、タマネギ、Brötchenはフードプロセッサーにかけるのであっという間に準備できる。

(義母はタマネギみじん切りをバターでさっと炒めるが、私はそのままで)

生地を広げてタネをなるべく平らにのばす。なるべく均等に平らにのばすのが理想。

私はミニタイプのマウルタッシェンを作るので  こんなかんじで2分の1づつのばして、クルクル端から巻いて少量を水を塗って最後をとめる。 それを約3センチくらいに切り分けて、

 こんなかんじ。

これをたっぷりの水を鍋に沸騰させて、7分くらい茹でると、 こんなかんじ。

 

夫や息子が好きなのは、これをフライパンで焼いてポテトサラダを付け合わせにするもの。

 

私はどちらかというとコンソメを使って水餃子のようにするのが体もあったまっておいしい。

 

 

ここの地方の郷土料理で、まあドイツ全国的にも有名な料理なので、ここシュヴァーベンの人々にとても愛されているのだろう。

でも、最近どこかのメニューにマウルタッシェンをトッピングにしたピザというのを見たが、『いくらなんでも、そこまでする』と思った。

 

 

 

日本滞在中は子供達の通っていたドイツ学園のビッグイベントだったオクトーバーフェストのシュヴァーベン屋台の担当で、このBürgerのマウルタッシェンとシュプフヌードルを販売していたことを思い出す。

たしか2009年は義父母がドイツから来て手伝ってくれたこともあった。懐かしいな~あの頃が。 

 

 

   

 

 


Golden Fruit ほうずきを食べる

2013-01-18 | ドイツのおいしいもの

一応『できるだけエコ』をモットーとしているので非常に心苦しいが、

遠路はるばるコロンビアから輸入されて来たフルーツを買ってしまった。

 

 

Golden Fruit と銘打たれた果実はほおずきにそっくり。

というか、ほおずきだと思う。

Capstachalbeereとドイツ語名がついている。本来の名前は Physalis という。

ドイツで『おなじみ』というほどでもないが、スーパーで買える。

 

ドイツの比較的ちゃんとしたレストランで時々お目にかかる。

ふつうはデザートのお皿にメインのデザートの横っちょに静かに座っている。

でも主役になっているのは見たことがない。

 

そんな、いつも脇役ばかりやらされている果実。

日本のほおずきは観賞用で食べたことはないが、食べてもおいしくないのだろう。

でもこの南米からやってきたほおずきは甘酸っぱくておいしい。

しかもプロビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、そして鉄分が豊富なのだそうで、優れものじゃあないですか。

 

このまま食べてもおいしいけど、パッケージには使用例として、エビと一緒にミキサーでピュレーにしてライム果汁とコショウで味を整え、ディップとして食すと書かれている。 どんな味になるのか、なかなか想像できない。

 

私なら、甘酸っぱい実なので

 

 ビターチョコレートをコーティング

 羽根つきの羽みたい。

おいしい

 

80グラムで1ユーロだった。 地球の裏側から来た果実なのに、そんなに安いなんて。。。タダみたいな賃金で働いているんだろうな、コロンビアの人たち。。。やっぱりちょっと心苦しい。

 

 

 

 

 


Berliner ベルリーナ

2013-01-16 | ドイツのおいしいもの

今日はまたまた雪が降った。前回よりもたくさん積もりました

うちのテラスに置いてある温度計は−0.7度となっている。

 

今日は息子のことで学校の担任の先生と面談をしてきた。

いろいろ心配な息子なので。。。 ま、それはそれとして。

 

いつもは引きこもり主婦の私だが、せっかく人様に迷惑をかけない程度の化粧をしてコートを着て家を出たのだからと思い、学校の先生との面談を終えてから私の住む村の中心部へと向かった

ここの村の人はそこを『Stadt』(街)と呼ぶが、ちょっと規模があまりにも小さいので、私には少々抵抗あり。

私に取っては村という表現が一番しっくり来る。

 こんな感じ。古い街(村)なので城壁の跡がある。右に見える塔はその一部。

 

小さい村だけど、ドイツの古典文学で有名なシラーの生誕地ということで、一応観光案内所もある(日曜日も営業)。

しかも、シラーにちなんでか、国立文学博物館というものもある。『州立じゃないよ!国立だよ!』と誰かが言っていたが、ちょっと自慢らしい

 

水曜日はいつもマルクト、市が立つ。 と言っても、土曜日のマルクトに比べるとスタンドの数はグンと少ないが、今日は冬休み明けて間もないし、雪も降ったからか、いつもの水曜日よりも少なくて、3軒の八百屋とチーズのスタンドが1軒だけが出店していた。

 

そしてついでに、私の大好きなベルリーナを買ってきた  

これはこの中心部にあるパン屋さんの Berliner mit Pflaumenmus、本当においしい

一般的なベルリーナは中にイチゴかラズベリーのジャムが入っていて粉砂糖がかかっている

 

ベルリーナはジャム入りのドーナツですな。ここではベルリーナと呼ばれているが、地方によっては同じ物でも名前が違う。

お店によってはカスタードクリーム入り、チョコレートクリーム入りとかなんとか、Mr.ドーナッツみたいにいろいろ販売しているところもあるが、

私が大好きなのは、このパン屋のこのプラムムース入りのやつ。

 

値段はこのパン屋だと普通のタイプが1.15ユーロで、プラムムース入りは1.35ユーロで若干高め(去年は1.30ユーロだったような。。。)でも中にはプラムムースがたくさん入っているし、粉砂糖でなくアイシングがかかっているからずっしりとしていて、

 

カロリーはさらに高くなるけど、食べ応えあり。

 

しかも普通のベルリーナはいつでも買えるが、このパン屋のプラムムース入りは2月にあるお祭り『ファッシング』の時期の前後しか販売していない、『時期もの』なのである。

 

Becker Mildenberger という Backnangという村に本店のあるチェーン店のパン屋で、カフェもありのお店。