日本語を話す外人は何人も知っている。
うちの夫もその一人。
夫がいつか日本語の先生にで聞いてきたのか、『日本人はなんでもやたらと『お』をつけたがる』と言っていることがあった。
『おビール』とか『お箸』の『お』のこと。
それがよっぽど心に残ったのか、
もともと敬意を表すためにつけられるものなのに、『なんにでも付けりゃあいいってモンでもないはず』と彼なりの意見、というかこだわりががあったようで、
『コンビニでニギリでも買って来るか?』と言っていたことがあった。
あ~、そこはやっぱり『お』をつけないと意味が大幅に違ってくるよ~
とまじめに対応していたが、よく考えてみると、たしかに寿司のニギリもおにぎりもご飯を握って固めた物。しかもおにぎりより寿司の方が敬意がやや上と思ったから腑に落ちなかったのかもしれない。
いや、そこまで深くは考えていないか
娘がまだ赤ちゃんだった頃などはこんなことも言っていた。
『そろそろムツを換えなきゃいけないんじゃないか?』
ムツってなんのことと思わず聞きそうになってしまった。
敬語を正しく使えていない人がやたらと『お』をつけたがる傾向があるのは私も経験したことはあるが。 だからといってむやみに避けるのもおかしい。
残念ながら、今回ドイツに帰国してからは日本語をしゃべることが急激に少なくなった。 面白い日本語で笑えることがなくなってしまったな~なんて。
外人がまちがえた日本語をしゃべると私たちはどうしてもおかしくて笑ってしまうことがある。でもそれは、一生懸命練習して上手になろうとしている外人さんからすると、やはり酷なことであろうと思う。 私も間違えたドイツ語やピントのはずれた発音をしてしまったりすると恥ずかしい。 そこでドイツ人に笑われたとしたらさらにいい気分はしないはずだ。 パパ、笑っちゃってごめんね この場を借りて謝ります