88年に私はドイツで車の免許を取得した
ドイツの免許は、免許取り消しになるような違反をしなければ、日本のように3年か5年ごとに更新する必要はない。
つまり、一生更新する必要がないということ。
記載事項に現住所などの記載もない。
一生更新する必要がないということは免許の写真も当時のまんま。
だから日本と違って免許証は身分証明書としては使えない。
私の免許証は当時ピンク色の三つ折りで名刺のサイズになるタイプだった。その前の緑がかったグレーという妙な色の、二つ折りにするとパスポートくらいのサイズになる不便な大きさの免許証から変更されて間もない頃だった。
現在の免許証は間違えて洗濯してしまっても大丈夫なようにクレジットカードのようなものに変わり、私もピンクの免許証から変更してもらったが。
当時のものはいくら特殊な紙でできているとは言え、しょせん紙。入っている写真は普通の写真なので、何年かもっているとやっぱりボロボロになってしまう。
さらに言えば、当時の写真ということは、例えば現在70歳のひとの免許の写真が20歳の時の写真と言うこともあり得る訳で、『これ本当にあなたですか?』ということにもなりかねない。。。が、これも身分証明書として使わないのでどうでもいいらしい。
写真と言えば、ドイツの証明写真はやや横向きに座りニコリとした写真を使うことが多い。日本のまっすぐ正面から撮った指名手配の写真か?と思われるような証明写真
と比べるとずいぶん違う。やっぱりここでも文化の違いということかと。
ちなみに私のピンクの免許の写真は歯を出して笑っている写真であった。もちろん写真屋に言われた通り顔を少し横に向けて撮った写真。そんな写真は日本では受け付けてもらえないに違いない。
ドイツで免許を取るのにびっくりなのが、実地練習が初回からいきなり公道に出るということ
交通量の少ない道を選んで練習するものの、第1回目はやっぱり手足ガクガク、冷や汗タラタラである。
『時々家の車で練習してました』という経験がなかった私には、『きゃ~、車が動いてる~!』と心の中でわめいていたくらい緊張していた。 もちろんオートマではないので、エンストしながらである
実地試験の時は第1回目の練習の時と同じくらい緊張した
助手席に座っている教官は、後部座席にいる試験官と運転中ずっと、私の運転の下手なことから気をそらせるためだったのか、世間話に花を咲かせていた。 対向車の黄色いVWビートルとすれ違うときミラーがぶつかりそうになった時は心臓が止まってしまうかと思ったが、試験官はたぶん見ていなかったのだと思う
実地試験の当日、試験官はもうすでにその日受験する人たちのできあがった免許証を持参している。
実地試験が終わるとき、『はい、じゃあどこかに車を停車して下さい!』と言われて停車。そしてオーバーな動きで安全確認してからドアを開けて外に出てから『はい、あなたの免許証はこちら~!』とめでたく取得ということになるのである。
筆記試験はまあ比較的楽勝だった。というか、常識的に考えられる人ならば誰でも合格できるものだった
しかしながら、甘く見ている人もいるようで、(それともよっぽどおつむが悪いのか?)私が受験した日も何人か合格点をとれなかった人がいた。
私は大和魂で絶対に合格したかったのでまじめに勉強した。
受験のあと、外で待っていた私に合格したことを知らせに来てくれた試験官は、『満点で合格ですよ!』とガッツポーズだった。外人なのに(数人のドイツ人が落ちる中)がんばったということだろう。
免許が取れたのでさっそく新聞の提示版でオンボロゴルフを見つけて購入した。たしか2000マルクくらいだったと思う。 ただ、売り手が怪しげなアフガニスタン人だった(からと言う訳ではないけど)のだが、どうやら事故車だったらしく、(しかも素人が修理した形跡があったらしい)修理費がかさみ、しばらくして中古のトヨタの赤いオートマのカリーナに買い替えた。(ハンドブレーキ引っ張ったまま走ってたこともあったんですけど
)
トヨタはさすがに故障もせず快適に運転できたのだが。。。
ドイツは何をやるにも試用期間というのがある。免許証も取って1年間は試用期間なので注意が必要。
つまり減点されるような違反をしてしまうと、普通の人よりもキビシい罰が待っている。
私の場合はうかつにも信号無視をしてしまったのである。 渋滞中の大きな交差点、私は大型トラックのすぐ後ろにいた。トラックが信号を渡る時には緑だったのに、私が通った時には赤に変わっていたのである。
でも、違反は違反。しょうがない。
ドイツはいたるところにスピードチェックのカメラ、信号無視のカメラが設置してある。
こんなかんじでね。
数週間後に罰金の手紙が届いた。試用期間中の私には罰金の請求のほかに『もう一度教習所に通うこと(たしか実地練習と理論の授業をそれぞれ5回ずつとかだったかな?)費用は自己負担で』という注意書きも添えてあった。
教習所に行くと、私と同じように試用期間中の違反をした人が集められていた。自己紹介もかねて『私はどんな違反をした』ストーリーを話すことになった。私の話をすると、教習所の教官は『よくあるパターンですね、だからこそ気をつけねばね!』ですって。ごもっともでございます。
ドイツでは17歳の誕生日から教習所に通うことができる。ただし、17歳で免許が取れても18歳になるまでは監督人として必ず免許を持っている同乗者が必要。同乗者は誰でもよいのではなく同乗者として登録している人(まあ、普通は両親)。
夫の姉の息子が教習所に行き始めた。
ということは、私の娘もあと3年もすれば教習所ってこと。
時間が経つのは早いものですな~。
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