やっと夏が来た~っ!
。。。と思っていたのもつかの間、またまた涼しくなってきたドイツでございます
標高の高い山岳部では雪が降るかもと昨日の天気予報でやってましたが。
しばらくブログを書いていなかった私でございます
『いったいどうしたんだ?』とご心配して下さった方、ありがとうございます
なんとか生活できております
ドイツ語の2人称の話です。
日本語で言うならば敬語にあたるとされている Sie と、
タメ語とされている Du
日本人同士でも初対面なら敬語を使うのが一般的で、親しくなればだんだんタメグチになってくる。
ドイツの場合は、DuとSieでは線を引いたようにガラリと違うので、だんだんとDuにしていくことは出来ないので少々やりにくい。
SieからDuへ変えるときには、一般的な表現はごく簡単で、
『私はハイジよ!』と名前を言えば相手も、『僕はペーター』と返して来る。
この会話があれば、この時からDuで話すことでお互いが了承したこととなる。
一般的にはどちらか年上(目上)のほうが決めると言われる。
明らかに年上だったり、会社の上司ならもちろんSieなので簡単だけど。
同じくらいの世代なら気を使ってしまうこともある。
例えば子供の友達の両親など。 子供同士がものすごく仲良くてというのなら、気楽に『私はハイジよ!』とDuにすることはできる。 しかし、子供同士はそれほど仲がいいわけではないが、たまたま会話が成立してしまった、という場合。 最初は様子を見ながらSieなのであるが、結構気が合うかなと思われれば『私はハイジよ!』ということになる。
初対面でも複数人数でしゃべっている時は、この『私はハイジよ!』を言う機会が見つからない時もある。
うちの隣りに住んでいる肝っ玉母さん系の奥さんは、私に対してはずっとSieで話していた。私のほうはというと、親称の2人称 Ihr を使っていた。
念願だった薔薇を庭に植えていたのがやっと咲いたので、最近はわりと頻繁に庭に出るようになった。
ばら大好き
見た目からはとても想像できないのだけど、お隣の肝っ玉母さんは人工衛星の関係の会社でエンジニアとして働いている。だから日中は不在だけど、夕方や週末は庭で立ち話をすることが増えていた。そこで、やっと頃合いを見計らって(というほど大げさでもないですけど)『あ、そうそう、ちなみに私はハイジよ!』と言うことができた。
肝っ玉母さんの庭に植えられたラディッシュ
ま、なんとなくすっきりしてほっとした。
コンパウンドの中のイギリス人やナミビア人はなにも躊躇することなく最初からDuを使っている。さすが、英語にはこんなめんどくさい言い方はないですからね。
数年前の子供の学校のイベントで親も集まったときだった。夫はその他のお父さん達とおしゃべりをしていた。その中に『新入り』のお父さんが一人いて、夫が彼の会社の競合社に勤務しているとわかったとたん、それまでDuだったのをSieに変えたということがあった。夫にとってはあまり気持ちのよい出来事ではなかったらしい。 ただ、夫はこのお父さんとはその後親しくなり、結局Duに戻ったのであるが。
Sieでしゃべるということはやっぱり少し緊張感が漂う。
ずいぶん前の話題だったけど、北欧からやって来たH&Mではドイツ人のオフィス内での会話は上司だろうが部下だろうが全員がDuを使うことにしたとのこと。そのほうがコミュニケーションがスムーズだということだったらしい。
IKEAの広告などにはすべてDuで書かれている。広告への注意を向かせるということと、顧客との距離を縮めるという狙いなのでしょう。
ともあれ、それほど真剣に考えることでもないわけですけどね
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