私のブログの大先輩の一人サンボさんからコメントをちょうだいした。
うれち~~~ ありがとうございますぅ
それにちなんでと言うか、少し前に書いた方言についての記事で、大事なことを話題にするのをすっかり忘れていたので。
この地方での方言が難しいということに加えて、時間の表現が標準語と違うということ
もともとドイツ語はなんたって数字が、外国人にとってはヒジョ~に苦労する。
1から20までは英語と同じ要領でいいのだけど、
それから先はと言うと、
例えば27なら、『7と20』と表現する。
これは、数字を覚えるのは簡単だけど、なかなか慣れるのが難しい。
私はドイツ語を始めてから31年目でございますが、いまだに数字を言うときや聞くときには細心の注意が必要
それに! 『ユーロ』とか『コンマ』などの単位を省いて言う時もあるので、
例えば37.5度と言う時に『37 5』(Siebenunddreißig Fünf)
『23.50ユーロ』を 『23 50』(Zweiunddreißg Fünfzig)
数字の羅列になってしまうので混乱しやすい。
電話番号を人に伝える時もドイツ人の多くは(これが正しいと言う意味ではないっすよ)、
例えば『234567』だったら、『3と20、5と40、7と60』(ややこしいな)と言う。
素直に234567と言えばいいのにね~。
まあ、そこまではドイツ語の標準語なのでいたしかたないとしても、問題なのはここらへん(広範囲の南部ドイツ)での時間の言い方でございます。
ドイツ語の『数え方』がもともと日本語のそれとは理屈が違うので、最初にここでつまづく。
(例えば7ユーロの商品を買うのに10ユーロ札を出すと、日本なら『10ひく7は3だから、3ユーロのおつり』となるけど、
こちらの人々は、『7たす3は10だから、3ユーロのおつりと計算するのである)
まずは標準語で見てみると、
7時半 (半分8時 ) halb acht
7時15分 (7時から4分の1) viertel nach sieben
7時45分 (8時まで4分の1 ) viertel vor acht
vor(前)とか nach(後)という前置詞を使って表現すると理論的なので容易に理解できる。
さて、問題のシュヴェービッシュだと、
7時半 (半分8時) halb achte
7時15分 (4分の1 8時) viertel achte
7時45分 (4分の3 8時) dreiviertel achte
いい加減にしろと言いたくなる。
おちょくっとるのか?と。
彼らなりの理論があるそうで、
『viertel, halb, dreiviertel, ganz, Ührle Ührle, dreh dein(en) Schwanz! 』
私は基礎ドイツ語をわかりやすく教えるという趣味がありまして、(今は残念ながら生徒さんゼロ)
18年前くらいにNHKラジオドイツ語講座のテキストを使ってレッスンをしていたところ、
な、なんと、このドイツ南部地方独特の時間の言い方が当たり前のように会話文の中に出て来るところが
もうびっくり。
これが標準語だと思う人ができちゃうじゃないですか!
残念ながらそのテキストは処分してしまっているので証拠品はないけど、これは何かの間違いのはず!
でもそれを夫に見せると、急に喜んじゃって、
『ほーら、見なさい、一般常識として知っておくべきということなんだよ!』と大いばり
いやいや、それはともかくも、
時間でも数字でもなんでも、もしかして不安なら、ぜひ確認することをオススメします。
方言だろうが、標準語だろうが、ね。
ドイツ(海外生活・情報) ブログランキングへ
にほんブログ村