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ドイツと私

ドイツ生活3回目、ドイツ初上陸は30年前。
今まで知らなかったことや考えても見なかったこと、再発見することはまだまだ!

最近考えます

2013-01-15 | ドイツの日常

今日は久しぶりに日照時間が多めだった。

やっぱり太陽はありがたい。(と書いていたら、また曇ってきた

 

ドイツに引っ越して来たのは3回目の私。

日本に9年間もいたので、年も年だし、喜んでやって来たというとやっぱり嘘になる。

 

1回目のドイツ滞在は、初めての外国だったしドイツ語も勉強しなければならなかったので、7年はあっという間。

2回目のドイツ滞在は、結婚したばかりで子供も生まれたので、この時もあっという間に5年間が過ぎた。

3回目の今は、子供達は大きくなって手がかからないし(心配で不安なことがいっぱいだけど)、家もまだ新しく庭もまだ芝生のみなので作業もない。

なにか仕事がしたいが、これだけ主婦業をしていると今ひとつ外に出る勇気もでない。

で、引きこもり生活になってしまっている。

 

引きこもり生活の中で始めたブログは、やっぱり私と同じようにドイツに来た日本の人たちのブログを見ていて始めた。

他の人のブログを見ていると、同じような体験をしている人がいるのだなあと、連帯感が持てたりする。

『そうそう!私もそんな体験したことある!』と思わず大笑いすることもたまにあるし。

『あ~、私もこの人のようにもっと素直に、偏見とか取っ払ってリセットしてから、せっかくいる外国なのだから謳歌しなくちゃね』と思えるブログに出会うととても気分がよくなったりする。

 

最近は、人に会うこともほとんどないので、『ドイツと日本とどっちが住みやすい?』と聞かれることもなくなった。

今回ドイツに引っ越して来た1年半前は、何か気に入らないことがあると、『ま、日本じゃこんなこと考えられないわよね』とか、『日本人でこんな態度に出る人はいないわよね』とか、どうしても日本とドイツを比較してしまう私に向かって娘が言っていた。

『またママはドイツの悪口言ってる

 

海外からドイツへ戻って来た人たちのためのセミナーに2回目のドイツ滞在のとき(15年前)に参加したことがある。

しょうがなくドイツに帰って来た人と、喜んでドイツに帰って来た人では、パターンが違うが、基本的にこうだ。

どちらかというとしょうがなく帰って来た私のパターンだと、帰国(私に取っては単なる渡独だけど)当初は日本のよかったところばかりが思い出され、何かとドイツを悪く考えてしまう。 しかしそれも時間の経過とともにだんだん慣れて来て、そこで自分の幸せを探し始める。

喜んでドイツに帰って来た人ならば逆で、やっとかえって来れた幸せいっぱいのドイツと思っていたのもつかの間で、『こんなんでしたっけ』と疑問に思うことが増える。 しかし結局のところこれも時間の経過とともに慣れて来る。

往々にしてこんな流れだというようなことをグラフで紹介していた。

 

『住めば都』とは本当によく言ったもの

ドイツのいいところもいっぱいあるのは事実

いろんな国を訪れたことがあるが、住居に関してはドイツがダントツに優れている

今までウマが合わないと思っていたドイツ人も、実際つきあってみるとみんな面白くて親切ないい人たちばかりだし。

おいしい物も結構いっぱいあるし。スーパーの野菜は新鮮さを欠いていてもマルクトに行けば間違いなく新鮮な野菜が買える。

 

結局のところどこで暮らしていても、自分から楽しもうとポジティブに考えて生活する方が、

 

だんぜん賢い

 

と思ってこれから生きていたいと思うのです。

 

 

 


雪が降りました

2013-01-13 | ドイツの日常

この数週間ず~っとどんよりドイツだった。

寒くもならず、太陽も出番なし。

中途半端と言いますか、冬なら冬らしくしてほしい 

日本のカラッと晴れた冬が懐かしい。

 

それが金曜日の夜から降り出した雪。

土曜日の今朝起きると外は真っ白だった。

 

1日中どんより薄暗いけど、照明をつけるほどでもない毎日だったが、白い雪で久しぶりにちょっと明るい土曜日だった。

温度も下がり始めて外は現在マイナス1度前後。

去年の冬は一時期マイナス10度を下回ったとのことだったが、今年はいかに?

 

平日の朝食はいつもミューズリーや手作りマフィンなどですませるが、週末になるとパン屋でBrötchenを買って来る。

いつもは夫が近所のパン屋に行く。 娘と息子は14歳と12歳なので、まあよっぽどのことがないとすんなりお使いにはいってくれない。近所の小さい子は一緒にパン屋に行きたがる子が多いのに。ちょっと寂しい。

必ず欠かせないのが、ここ南ドイツで特に愛されているLaugenbrötchen。

彼らドイツ人、特に南部出身の人のLaugenbrötchenに対する思いは、私の『おいしいお餅が食べたい』くらいのレベルかもしれない。

バターを塗って極薄にスライスしてあるミラノ風サラミをのせて食べるのが私は大好き。

あとはごく普通のBrötchen。Brötchenといってもいろいろあるし、地方やパン屋によって名前や形が違うが、

 今日はLaugenbrötchenの他に Kartoffenbrötchen, Roggenbrötchen の3種類。

うちの近所のパン屋さんは土曜日は(多分7時くらいから)12時まで、日曜日は夕方5時半までオープンしている。

 

私が初めてドイツで生活していた頃はまだ、店の営業時間は土曜日がきっちり14時まで、日曜日はお店を営業してはならない(観光地のお土産物店や空港や中央駅のキオスクは例外として)という決まりだった。これについてもいろいろと面白い話があるが、また今度書こーっと!

 

本当にごく最近知ったのだが、日曜日にパンを買うと『日曜日チャージ』というのがかかって、平日に払う値段よりも高いということ。ちっとも知らなかった 

土曜日と同じパンを同じ数だけ買ったのに、なぜ値段が違うんだ? パン屋のおばさん達は暗算してレジを打ってるから時々間違えるんだろうと思っていた夫は、先日意を決して聞いてみてわかった。

本当は働かないことになっている日曜日にパンを売ってあげてるんだから、値段上げますということらしい。どのパン屋もそうかということまでは調べてないけど。

というわけで、しばらくは日曜日のLaugenbrötchenはがまんするかな~ できればだけど。。。

 


日本のパン vs. ドイツのパン

2013-01-08 | ドイツの日常

日本滞在中にパンとケーキがメインの教室に通っていた。

日本のふわふわ食パンとか、デニッシュパン、カレーパンがドイツにいても食べたかったから

 

そこでは小さじ4分の3は『小さじを平行に持って上から2ミリ下まで!』とか

『卵は1個が52グラムだから卵1.5個分なら溶き卵にして78グラム!』とか

なにしろきちんと計量していちいち先生にチェックしてもらわなければならなかった。

基本はまじめな私は、なるほどね~と思いながら言われるがままにキチンと計量していた。

 

私の義母は自家製パン造り歴数十年のベテランで、料理も好き。

そんな義母は私が日本のパン教室でどんなものを作っているのか興味があるらしかったので、あるとき日本からドイツへ里帰りしている間に、フォカッチャのようなパンを焼きます!とはりきって義母の台所に立つことになった

私はいつものように材料をすべてキチンと日本のパン教室のレシピど~りきっちり計量して、横で別なことをやりながらも心配そうな義母の視線を感じつつ取り組んでいた。

ところが、捏ね始めてみるとあれほどキチンと計量したのにもかかわらず水分がかなり多すぎたようでベトベトになってしまい、捏ね台にも私の両手にも生地がへばりついて、それは悲惨な状態となってしまった。しかも『あらあら、水が多すぎると思ってたのよ~』とか『あ~、そんなに荒く扱うとよくないわよ~』(今まで言うの我慢してたけど~)と横からコメントする義母の声にも

いらいらする~~~ 最悪な状況に。

 

なんとかして日本のレシピを忠実に守って完成させたいと抵抗していたが、最終的には降参して義母の言う通り粉を大量に追加して事をなしたわけだが結果は大失敗だった

日本の小麦粉とドイツの小麦粉ではこれほど違いがあるのかということを思い知った経験だった。

そしてそのときの義母のコメントにも納得した。

『日本の完璧主義ってことだわね

 

さて、日本とドイツの粉の違いについてはいろんな人のブログにも書かれているが、触ってみるとドイツの粉の方が粒子が明らかに粗い。

私たちの日本滞在中はほぼ毎年1回は日本へ遊びに来ていた義父母。あるとき日本の私の台所で1キロの粉でHefezopfを焼いてくれたことがあったが、そのとき粉を触った義母は『とっても細かな粉だわ』と感動していたことを思い出した。

なるほどそういうことか 

粒子が粗い表面積が小さい水分の吸収が悪い

ってことで、べたべたになってしまったか

などと夫と2人でプチ議論してみたが、専門家でないので結論出ず。

パン作りは経験が必要といつも言っている義母。はい、その通りでございます。

 

ドイツでもふかふかの食パンやカレーパンを食べるぞとパン教室に約50万円くらい投資してほぼ1年間通ったが、ドイツに来てからはほとんど日本のパンは作らなくなってしまった。

もっぱらドイツのパンミックスでドイツパンを焼いているから。

 

  本日のドイツパン Dinkelvollkornbrot 

Dinkelという小麦でできた Vollkorn全粒粉の Brotパンですな。 

これもクセがなくもっちりとしてなかなかよい。

 

 


*おにぎり* ついに世界進出か?

2013-01-07 | ドイツの日常

今日からまたドイツの日常が始まった。

午前中はまたひとり。

スキー旅行から帰って来てたまっていた新聞をめくっていたところこんな記事を見つけた。

 

おにぎり Gesundheitssnack (健康スナック)

 

と書いてある。

読んでみると、

毎年はやりの食べ物が出現する昨今、例をあげればカップケーキ、フラプチーノ、唐辛子チョコ、寿司、紙ボックスに入ったチャイニーズヌードル。。。等々

これだけいろいろ出てきたのならそろそろおにぎりが来てもいいんじゃないか?

と書いてある。

『ご飯でできた、お肉、魚、野菜の入ったサンドイッチ』と説明されているので、もしかしたら私は食べたことがないけど、ライスバーガーのことか?

と思いきや、『ぱりぱりの海藻で包まれている』とあるので、この筆者は日本滞在の経験があり、コンビニのおにぎりを紹介するつもりなのでしょう。

『おいしいだけでなく低カロリー、しかもビタミンや繊維質も豊富』

と絶賛しておられて、

『早くフェルバッハか、せめてシュツットガルトあたりに来ないかなあ~

ですと。

ちなみにフェルバッハとは州都シュツットガルトとうちの間くらいにある小さい街ですが。

おにぎり

 

ま、フェルバッハに出現するとは想像できないけど、シュツットガルトあたりにいつか出現するのを密かに待つことにしよう

 

 

 

 


これって、やっぱり?

2012-12-18 | ドイツの日常

家を新築したこともあり、家具を奮発して新調することにした。

ソファー、カウチテーブル、そしてダイニングテーブル。

新調することにしたのはいいけれど、なかなか『これだ』というものが見つかりそうで見つからない。

というのもドイツには(少なくとも私のいるシュツットガルト近郊では)あちこちに家具店が存在する。

つまり、あんまりたくさんありすぎて迷っちゃうのだ。

値段も品質もピンキリ。有名デザイナーのものもちろん、はたまたそのパクリみたいなのもいっぱいある。

有名デザイナーのものは洗練されたデザインはシンプルなのにやっぱりおしゃれ。新築なのでなるべくモダンなインテリアにしたい、でもそのかわりお値段はそれなりに比例する。

かといってワンランク下げると、いいものを見たあとならよけい『妥協はやっぱりやめとこ』と思ってしまう。

安物を買っても結局愛情がわかないことになるだろうから、すぐまた違う物が欲しくなって粗大ゴミとなってしまうのがおちでエコにもよろしくない。

いや、しかし経済的なことを考えると、なんでも買えちゃうような身分でもなし。。。

 

とかなんとか言いつつ、いったいいくつ家具店を回ったか覚えてない。同じところにも数回は行っているし。

最終的には『高級家具店で見つけるお買い得なものを!』というスタンスで探すことにしたのだが、その結論にたどり着くまでの間に、BoConceptというデンマークがから来たインテリアのお店に行った。

このお店は10年前にドイツから日本へ引っ越す少し前にシュツットガルトに進出していたから知っていたし、なんと今では日本にも青山あたりに支店がある。

シンプルなデザインで、お値段の方もお手頃価格。若い年齢層がターゲットなのかな。

お店はシュツットガルトの中心にあって駐車場もなく、店内はそれほど広くはないからさらっと見て回って、最後に小物のコーナーをのぞいたときにこのいすを見つけた。

 

色と言い、形と言い、何かを思い出す。

そう、神社の鳥居。

家具デザイナーのだれそれさんがデザインした腰掛け、ということだが、これはやっぱり鳥居のパクリでしょう。

神聖なる鳥居に腰掛けるだなんて!と思ってみたけど(日本人だからかなあ)何となく惹かれるモノがあって購入決定

そして現在我が家の玄関のすぐに目につくところに置いてある。

それが不思議なことに、うちに来てくれた人の中には未だにこの椅子をみて『あっ』と気が付いてくれた人はまだ一人もいなくて。。。だからいちいち『これどこかでみたことない?』と注意を促すこととなってしまっている。

どうしてかなあ


小鳥さんいらっしゃい!

2012-12-17 | ドイツの日常

ちょっと前になるが、私の誕生日(七夕の日です)のプレゼントにと義理の両親からちょっと豪華なVogelhaus『鳥の家』をもらっていた。

 

自宅の庭やバルコニーにひまわりの実などの鳥の餌を設置しておいて、そこに集まるかわいい子鳥たちをを眺めて楽しむという人が多く、スーパーなどでも簡単な造りのフォーゲルハウスや、鳥のえさをつめたネットがよく売られている。

主人のおばさんの家でも庭の木の枝などにネット入りの餌をぶら下げてあって、数々のかわいい小鳥が来るようになっている。

東京ではスズメか白と黒の(名前はわからない)鳥くらいしか来なかったけど、彼女の家はSchönbuchという森が近くにあって、いろんな種類の小鳥達が来てくれるらしく、珍しい鳥が来ると、すぐに調べられるようにと双眼鏡と野鳥図鑑をいつもスタンバイしてあって自宅バードウオッチングができる。 

いろんな鳥がたくさん来るようになるまでにはやっぱり『3丁目の田中さん家にはおいしい餌があるよ!』みたいな小鳥どうしの口コミが必要で(そのはず!)時間がかかるらしいが。

 

義理の両親がプレゼントしてくれたのは、家具職人に作ってもらったもの(

だからその『鳥の家』はとても立派にできていてしかも超かわいい~ので、外に出すのもちょっともったいないかな~と思っていた。

しかし本来の目的である『野鳥に来てもらって餌をふるまう』のをやらなければ鳥さんたちの口コミも期待できないわけだし

あ~、それならいっそスーパーとかで売ってる簡単な鳥の家を外に置いて、立派なやつはうちの中のオブジェにしちゃおかな?とも考えてみていた。。。

けど、やっぱり庭に設置してもらうことにした。。。

というか、先日義の両親がやって来てほとんど勝手に設置して行った。(一応、どこに置きたい?と聞いてくれたが)

10月に入れてもらっていた芝生がそろそろ根を張っただろうということで。自然界に餌が少なくなる冬が特に鳥に口コミしてもらうにはいいタイミングであるらしいし。

 

ところが あとで聞いてみると野鳥に餌付けするには、周りにブッシュとか木の生えているところでないと餌だけあっても野鳥は来ないとのこと

うちは以前なにかの工場だった空き地にに建てた10軒の中の1軒で、うちの庭に面して現在建設中のマンションがあるし、芝生は入れたけど植木屋はまだ入ってないから当然なにもない状態。

ってことはつまり、フォーゲルハウスはもう1シーズン待つのが正解だったということ

中に入れてある餌もきっと小鳥に食べられることもなく朽ちてしまうんだろうな。。。

まあ、庭のオブジェってことでいっか 

 

 

 

高さ60センチあります。 

 

 


折り紙

2012-12-15 | ドイツの日常

海外でも大人気の折り紙。

私がまだ小さかった頃、母のように角がピシッときれいに折られているツル作ろうと、こたつにはまってトライしていたことを覚えている。

たぶん多くの日本人は私と同じで、ツルやかぶと等の伝統的な折り紙は、考えることなく手が勝手に動くのじゃないかと思う。少なくとも私に取っては子供のお遊びだったわけだからそうだ。

海外で人気がある折り紙というのは、アートの一種になっていて、日本人の私も『ほーっ!』と関心するような作品がいくつも提案されているようだ。

もちろん子供用にも本が何冊も出ていて、はさみを入れるような折り紙もたくさん紹介されている。(これを見て主人は『はさみを使うなんて、インチキじゃないか?』とのコンサバなコメント)

 

主人のおばさんも以前から折り紙にはとても興味があって、私が折り紙を子供達に教えているということを聞いて思い出したらしく、かわいいブーツの折り紙を作って持って来てくれた。

 

つま先をキュッと曲げてあるあたり、日本人のデザインではないだろう。

 

 

 

先日の12月6日がサンタの日だったこともありこのこのブーツや小箱を使ってワインやチョコレートもいっぱい入れてかわいくラッピングしてプレゼントしてくれた。(ワインもチョコも消費済み

 

日本人の私にはモダンな折り紙なんて邪道だ!くらいの感覚だったが、それは改めるべきと思った。

こんど彼女に折り紙教えてもらお~っと


Lidl vs. Aldi

2012-12-12 | ドイツの日常

ドイツのディスカウントスーパーのトップと言っても過言ではないライバルの2人(2企業)。

ディスカンウトスーパーなら他にもPennyとかNetto等もあるけれど、規模的にはこの2企業には及ばない。

しかし私が初めてドイツで生活していた頃、30年くらい前はこの両者は今ほどのステータスはなかったし、経営形態も今とはかなり違っていた。

十分な駐車場のついた郊外の大きな店舗というのは珍しかったと記憶している。

華やかな都会の街の中にあって、店内には商品の値段をおさえるため、またはいかにも『安いよ!』というのを強調するためか、段ボール箱に入ったままで商品は陳列されてあった。

30年ほど前と言えば(つまり80年代ですね)日本はバブルに入るか入ってなかったかくらいの頃で、ドイツも同様にモンデーンなかんじ、つまりお金持ちっぽいスタイルが流行っていて、アルディでお買い物をするのは外国人労働者というイメージがあった。

そういえばアルディのロゴ入りビニール袋は『トルコ人のトランク』と呼ばれていたっけ。

そして現在のアルディ。

普段の品揃えに加えて毎週月曜、木曜日の2回、限定の商品を在庫があるだけというかたちで販売しているから、人気のある商品は初日の午前中で売り切れということも珍しくない。 去年、娘用にサムスンの129ユーロのスマートフォンを買おうと思い、『まあ携帯なんて誰でも持っているだろうから買う人も少ないだろう』と甘く見たせいで、売り出し初日の午後3時頃に行くと既に売り切れだった。すぐに主人に連絡して、会社の近くのアルディへ出向かせ、最後のひとつをめでたく買うことができた。高額商品はレジで買いたい旨を伝えるシステムなので、主人の次にレジに並んでいた人も同じ目的だったらしく、『ちぇっ!』と舌打ちしていたらしい。

子供達がまだ幼稚園くらいの頃は私たちは日本で生活していたのだが、子供服やおもちゃなどが広告に出ると、義母と義父に出動してもらっていた。主人のドイツ主張のときに持って帰らせていたから。

特にこども関係の商品が出ると、オープンする8時前から主婦などが集まり、それこそ日本の福袋セールのような勢いで店内に流れ込む。アルディでは服の試着などはできないので、適当にサイズを選びあとで『やっぱり要らないわ』というものを返却するから、商品はあっという間になくなるらしかった。もちろん商品を袋から出してチェックする人や、チェックして手放された商品をすかさず手に取る人でごった返す。

ビデオに撮ってスローにしてBGMでもかければそのまま映画のワンシーンみたいになったかも。(シュワちゃん主演のクリスマスプレゼントで苦労するコメディーがあったなあ)

もうそれほど若くもないじじばばは、買い物に行くのに体力作りと心の準備をしていなければいけないくらいの勢いだったらしい。(大げさです。)

子供達が大きくなってアルディのものを着なくなってからはそういう闘いに参加することもないので、今もそうなのかはわからないけれど。

人の心理をよく研究した上の販売システムですね。安いし今しかないし、とりあえず買っておこう。

もちろん失敗もある訳で。

先日我が家を普請して、ちょうど郵便受けが必要と思っていたときに、もしかしてうちの普請に合わせてくれてる?と思えるくらいのグッドタイミングでステンレス製郵便受けがアルディの広告に約30ユーロで出ているのを発見した私! (スーパーに郵便受けが売っているというのも、今は昔の東ドイツのノリかなあ? 日本じゃ考えられない)娘の携帯電話の経験をいかして、朝一番に直行。まだ山積みになったままの郵便受けを無事に購入し、さっそく取り付け。

お隣さんがうちと同じような郵便受けを取り付けて『うちは100ユーロの郵便受けを買ったわ!』というのを聞いて、得した気分だった私たち。 

でもその3週間後にやっぱり見つけてしまった。15ユーロにまで値段を下げて投げ売りれていたうちの郵便受け! ぐやじ~(笑)!

Lidlの場合も同じく月曜、木曜に限定品を出すので新鮮みには欠けるなあと思っていたら、最近はちょっぴり高級指向の食品を時々入荷するということに気が付いた。だから要チェック!

先週もトリュフ入りのバターなどを買いに行ったし。

これが全然悪くない。

それでも数年前にはLidlの従業員の劣悪な雇用条件がニュース沙汰になったこともあり、アルディのほうは安定した支持があるというのはうなずけるなあ、と思う私はやっぱりアルディ派。

それにしてもこういう『毎週何が出るかお楽しみ!』という販売システム、なぜ日本にないんでしょう。

ウケると思うんだけどな~。


リンゴの不思議

2012-12-11 | ドイツの日常
全くドイツとは関係ないけれど、ずいぶん前から気になっていたことがありました。

リンゴがしばらくするとネバネバしてくるのはいったいどうしてなのか?ということ。
日本でもドイツでもリンゴをなるべく常備しているようにしていて、1週間くらい以上そのままだとべとべと。
洗ってからキュッキュと拭いてあるのになぜ? 何かの化学反応? それともリンゴは脂肪分もあるとか?


それはそうと、ドイツ人の多くは果物の皮をむかないで食べる習慣がある。
栄養が皮の中に含まれているからということらしいけれど。

つまり果物をドイツ人が食べるとあとに生ゴミはというと、

リンゴ、洋梨 ー 枝のみ
桃、杏 ー タネのみ
ぶどう ー 枝のみ
バナナ ー さすがに皮は残す
キウィ ー もしかしたらゴミなし

まだ小さかった孫達にリンゴを与える時はさすがにうちの義母もリンゴの芯は取り除いていましたが。

皮の薄いぶどうなんかは私も皮ごと食べられますけど、日本の巨峰とかは皮は渋みがあるしちょっと無理。
タネもかむとがじっとなっちゃうので無理。
リンゴのタネ&芯なんてぜったい無理。

そのかわりと言ってはなんですが、うちの実家にてある夏の日、私の家族がみんなでスイカに塩をかけて食べているのを目撃した主人、ギョッとした様子で、『甘い物に塩をかけると甘味が増えるんだよと説得しても納得せずで、ことあるごとに『日本人はスイカに塩をかけて食べる民族』と話して人々に話題を提供して笑いをとっている。


ドイツいたずら電話サービスサイト そしてゴミ問題

2012-12-10 | ドイツの日常
ドイツは環境問題に関してはお手本的な存在とはよく耳にする。

実際のところはどうなんでしょう。まあ、難しい問題ではありますが、やっぱり怪しい。

私の確認できる範囲だと、生ゴミを肥料として再利用するシステムはグッド!
これはでも東京のような大都市だとまねはできないかも。
それ以外では、今ひとつ信用できないなあ。というのも、

ドイツにいたずら電話サービスサイト『marcophono.com』というのがある。

これは簡単に説明すると、意地悪したい人の電話番号を入力すると、そこにいじわる電話がかかる仕組み。
まあ、たいした悪意のあるメッセージではないようで、たとえば『ピザ1時間前に注文したのにまだ配達されないんだけど、どういうこと?』みたいな電話がかかってきて、そんなどっきりカメラみたいないたずらをされてると一毛も考えてはない電話に出た人が、『まちがえてますよ!』みたいにまじめに対応しているのを聞いておもしろがるみたいなかんじ。

そして! ある日このいたずら電話うちにもかかってきたんです!
うちの電話番号を入力した人には残念ながら、留守電に入ってました、はい。

あるとき外出先から帰って来た私はメッセージがあるランプがついていたので再生すると、聞き覚えのないオヤジの声が聞こえて来て、むむっ?と思った私。 その内容は、
『今日オタクのゴミ袋をチェックさせてもらったんだけどさー、ぜんぜん分別されてないじゃないか! 子供だっているんだろ?
恥ずかしいと思わないのか、まったくいい大人がそんなことで!』 みたいなかんじで、あきれてものが言えないよ!みたいなトーン。
えっ?と最初はびっくりしたものの、すぐにいたずら電話だとわかった私。 なぜならその男の声は『オタクのゲルバーザックが』と言っているから。この『黄色い袋』というゴミ袋はいわゆる『ミドリのマーク』がついたリサイクルごみ用の袋でドイツで多くの自治体で採用しているシステム。 でもうちの自治体では採用されていないんですね、これが。

ここでいたずら電話とゴミ問題がつながる訳です。

私たちのいる自治体は『平たいゴミ』と『丸いごみ』分別するシステムで、これが今ひとつ市民には理解されていないようで、(そういう私たちももちろん理解できてない)ヨーグルトのカップとか缶は丸いゴミ、紙やプラスティックのフィルムとかは平たいゴミと言うことらしいのに、近所の人と共同で使っているゴミ箱の中をのぞくと、どれもこれもぐちゃぐちゃ。ゴミを集める人たちも中をチェックしている様子はないし、ゴミ処理場でチェックしてますということになってるらしいけど、人件費の高いこの国でそれはどう考えても怪しい。
それにですね、スーパーにお買い物行っても、レジ袋は有料なのはいいんだけど、プラスティックの入れ物の多いことといったら!
牛乳パックなどはいい例で、日本みたいにぱかっとあければオっケーなのに、紙パックにいちいちプラスティックの注ぎ口がついてるなんて、本当にムダ!! 私が以前ドイツに初めて上陸したときにはビニール袋に入っただけの牛乳が売ってましたが。(あれはあれで不便だったけど。袋を開けると他の入れ物に入れないと袋から牛乳が出ちゃうしだったので)

総合するとやっぱりゴミ問題、ドイツはお手本とも言えないのじゃないかと思います。
ま、最近慣れましたけど。