近江鉄道創立120周年記念
6月から近江鉄道で走り始めた820形822編成の赤電塗装復刻列車
公式リリースによれば822編成のデビュー当時、つまり西武411系と近江鉄道で走っていた赤電1形電車の双方を意識したリバイバルとのこと。
長年の鉄道ファンの方々は赤電の復活に懐かしさと感動を覚えるようですが
高校生の僕は西武で赤電が走っていた頃も、近江のそれも知る術はなく
ただ写真で見たことしかない赤い電車が現実世界のものになった、そんな感覚であります。
と言ってもいざ走り始めたらその姿を見たい、撮りたいもの
8月20日夜のムーンライトながらに乗って撮影に行って来ました。
公式発表通り、近江鉄道らしくも西武鉄道らしくも切り取れたらいいなというのと
赤電世代の方々に懐かしさを感じていただけたらいいなと思います。
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前日に運用は分かっていたので綿密に計画を立てて撮影開始
朝一で登山して俯瞰の予定だったのですが、雑草とぬかるみに阻まれて断念。
出だしから少々拍子抜けでしたが、すぐに切り替えて1発目。
気持ちよく決まりました。
この日の赤電、米原から近江八幡へ下ったあとは八日市~近江八幡の往復運用でした。
大正11年に建てられた駅舎が今も残る新八日市駅にて
レトロな雰囲気が赤電に良く合っています。
学生の待つホームへゆっくりと入線する赤電。
地元の足、今日もたくさんの人を運びます。
赤電復活に合わせて側面の車両表記も復活しています。
表記をズームしての撮影はたぶん誰かしらやっているだろうと思いまして、あえて小さく。
青空が似合えば、赤電は緑色の世界にもうまくマッチしてしまいます。
こちらも西武に似せるためでしょう、座席シートは青→茶色
運転室は薄緑→ベージュへそれぞれ色が変わっています。
本当に気合が入っていますね。
鳥居ごしに見る赤電。
新・ともの近江鉄道ブログさんのこの記事を参考にさせていただきました。
夏の光を浴びて輝く。
西武411系を意識していると先ほど書きましたが
前面に行先表示機が設置されているので571系の方がよく似た姿かもしれません。
15時台で八幡八日市のピストンを終えた赤電は貴生川方面へ。
広角で狙い撃ちしました。
直前の思いつきで撮ったのですが、これが今回で一番お気に入りかもしれません。
実る稲、青い空、光る赤電
滋賀に来てよかったなあ、そう思えた一枚です。
次の電車が来る頃はもう日没のあと。
目測を誤り台車が埋もれてしまいましたがこれはこれでありでしょうか。
21日の赤電撮影はこれにて終了。
1日でこれだけ撮れれば満足といったところでしょう。
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21日は貴生川停泊だった赤電
22日は貴生川の始発で米原へ上り、彦根に帰って8時すぎには入庫してしまう運用でした。
始発電車に乗りまして、貴生川からの上りを愛知川で迎え撃ち。
8月22日の822編成だというのは撮った後に気付いたこと。
今回の旅の赤電の写真はこれがすべてです。
最後になってしまいましたが、近江鉄道120周年 本当におめでとうございます。
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今回の撮影にあたって、新・ともの近江鉄道ブログさんが公開されている運用表を活用させていただきました。
計画段階から当日の撮影まで、本当にこれに助けられました。
この場を借りまして、本当にありがとうございます。
(次回は赤電以外の写真をご紹介します)
レトロの駅舎で知られている新八日市駅には降りるか降りないか迷って結局行きませんでしたが、やはり行くべきだったと思いました。
私も予定していたより早くから八日市線の撮影に出られたので、当初は計画していなかった新八日市駅に降りました。
こういう路線は古い駅舎も撮影テーマにもってこいですね。