6回に渡って紹介してきた池袋線NRA晩年の記録、その最後の記事です。
2020年3月13日、ついに最終日を迎えた池袋線レッドアローの記録をご紹介します。
〈これまでの記事〉
・池袋線NRA-晩年の記録- その3 NRA×Laview篇
最終日、池袋から西武秩父までお名残乗車。
ちちぶ5号 池袋730→西武秩父859 10110F
中村橋で一瞬だけ美術館に映る車両を見て、
黒目川で富士山の方向を確認し、小手指車両基地で車両を眺めて。
平日の西武秩父行きに1人で乗るのは最初で最後かもしれませんが、
家族と秩父へ旅行するときに乗った記憶を思い出しつつ。
終着の西武秩父手前では池袋線レッドアローラストランを報せる車内放送も流れました。
池袋発車時・西武秩父到着時にはそれぞれ池袋線NRA定期運行終了のアナウンスが。動画は西武秩父到着時のもの。 pic.twitter.com/oNLKLlqmTr
— KBTM (@kbtm_seibu) March 14, 2020
さて、西武秩父に着いてからは秩父線の沿線をうろうろと。
ハクモクレンが綺麗に咲いていました。
ソメイヨシノは間に合わなくても、河津桜がラストランに花を添えてくれました。
この写真はTwitterのフォロワーさんに教えていただいた場所での撮影です。ありがとうございました。
国道299号×レッドアローは抑えておきたいと思っていながら
なかなか形にすることができていませんでしたが、
最終日にお気に入りの1枚を撮ることができました。
車のタイミングもバッチリ、299号らしくトラックもフレームイン。
さてさて、西武秩父に戻ってきました。
武甲山の麓を行くのもこの日で最後。
雲の中に隠れてしまうことも多い武甲山ですが、
この日は一日中その姿を見せてくれていました。
羊山隧道×レッドアロー、
なんと言ってもシャッターのタイミングが難しい狙い方でした。
2月・3月で2回ほど訪れて失敗していたのですが、
最終日、3回目の挑戦にしてやっと成功を収めました。
夕方になり、文字通りのLAST RUNまであと少し。
小さい頃から"丸顔"と呼んでいた10000系、
先頭のその丸いフォルムをシルエットにして。
すっかり夜になり、西武秩父から最後の上りレッドアローが発車する時間になりました。
西武秩父20時25分発 特急ちちぶ52号 池袋行き
10105F、レッドアロークラシックが充当。
武甲山に見守られて、ゆっくり走り去ります。
最後の上りを見送ったら、あと2本ある下りレッドアローの到着を迎えるのみ。
西武秩父22時57分着、ちちぶ45号は装飾付10110Fでの運転でした。
乗ってきたファンが最後の姿を写真に収めています。
本来であればこのまま横瀬に回送されて翌朝まで留置になるところですが、
翌日から全列車がLaviewでの運転になりますので、この日は小手指まで回送。
装飾付き10110Fはこれにてお役御免となりました。
池袋線、最後のレッドアロー
むさし49号 延長西武秩父行き 池袋2230→西武秩父2349
装飾もされず、最後まで普段の姿を残した10102Fによる運転でした。
ゆっくり、ゆっくりと名残惜しむように終点の西武秩父に入線、
その瞬間、池袋線レッドアローの歴史に幕が下ろされます。
*
秩父へ行くとき、何度となく乗ったレッドアロー
その最後を、松本から通いながらではありますが
たくさん記録できたことは、素直に嬉しく思います。
池袋線から10000系がいなくなってしまうのは少し寂しいですが、
後継の001系Laviewも、とても魅力的な車両。
これからの活躍に期待したいところです。
池袋線のレッドアロー、長い間の活躍お疲れ様でした。
その4を更新してから3ヶ月ほど放置してしまいましたが...
ようやく、その5の更新です。
この次の記事で池袋線NRA晩年の記録は完結となります、
もうしばらくお付き合いくださいませ。
〈これまでの記事〉
・池袋線NRA-晩年の記録- その3 NRA×Laview篇
2020/2/16
休日朝の池袋へ。
2020/2/28
池袋線からの撤退まで2週間となり、10110Fにラストランを報せる装飾が施されました。
2月・3月は、もう自分でも何回帰省したのか忘れてしまうくらい
何度も松本と東京を行ったり来たりしていたものです。
往来自粛が叫ばれている今となっては、これが今年の出来事とはとても思えませんが、
やはりこの頃から少しずつ新型コロナウイルスの影響は出始めており
何度も撮りに帰れたのも、コロナで部活の大会が中止になったからでした。
2020/2/29
池袋駅にも最後の報せが。
青空の下
秩父で過ごす、最後の春
10110Fのラストラン装飾は、どう切り取るかを考えるのも楽しかったり。
素直に編成を撮るだけでなく、いかに装飾を目立たせることができるか
場所と、時間と、運用と
諸々の条件を考えて、狙い通りの画が撮れたときの達成感は素晴らしいもの。
2020/3/1
黒目川橋梁は車窓から富士山が見えるビューポイント。
秩父へ向かうレッドアローの車内、
「富士山見えるかな?」と眺めるのは、小さい頃からのルール。
そんな記憶を呼び起こす1枚になれば。
「いってらっしゃい」
警備員さんもお見送り。
”NEW is LAST"
通勤電車の車内でも、一時代を築いた"ニュー"レッドアローの終焉を伝えます。
終日運用の10110Fを追いかけて。
ブルーモーメント。
2020/3/2
朝の運用を終えて小手指車両基地へ。
小手指陸橋
通過列車
2020/3/12
夕方、池袋発のちちぶから運用入りする車両の池袋への送り込み回送は
清瀬2番でNRAを待避するダイヤになっていました。
ラストラン前日の3月12日は、レッドアロークラシックと装飾付10110Fの並び。
あとから言われて気づきましたが、停車中の10105Fのライト点灯は
集まったファンへのサービスだったのかもしれません。
小手指通過
後継のLaviewは8両編成ですので、
池袋線での「7両」の表示も見納めとなりました。
*
以上、ラストラン前日の3月12日までの記録をご紹介しました。
次回はラストラン当日の記録です。
その4からは2020年2月以降の写真をご紹介します。
〈これまでの記事〉
・池袋線NRA-晩年の記録- その3 NRA×Laview篇
2020/2/8
松本から実家へ向かう途中、池袋にて
2020/2/9
家路を急ぐ
2020/2/11
都会の路地
足音、日常の中に。
NRAが池袋の特急ホームにいる姿を切り取れたお気に入り。
曇り予報で登山するも通過時はギラギラの太陽がこんにちは。
後日リベンジするもこれ以上に酷い結果になってしましまして、
NRAは来なくてもまた訪れたい場所です。
19/2/13
久々に友達と一緒に山線へ。
セメント工場を背に
19年10月から実施されていた10110Fの秩父線50周年装飾、
しっかりしたカットを抑えられていませんでしたので、珍しく編成で。
久々の高麗カーブです。
錯綜する線路
漆黒の中を。
こんな場所でも同業者の方とお会いしました。
20/2/17 サンシャイン俯瞰
朝から霞んでいた池袋ですが、ダメ元で展望台に上ってみました。
狙っていたカットは諦めましたが、クラシック入線時はなんとか線路が見える状態に...。
クラシックの次の上りNRAまで待って、
撮りたかったカットをなんとか抑えることができました。
この翌朝に松本に帰り、以降NRAの池袋線撤退までには帰省ができないつもりでいましたので
自分のラストカットだと思って撮った2月17日のむさし49号。
まさかこの後2回も帰省できることになるとは...
この時は予想もつきませんでした。
その5へ続きます。