中東
カイロの首相府で野党側代表者らと対話するスレイマン副大統領＝ロイター
【カイロ＝田尾茂樹】エジプトの新体制への移行準備を進めるスレイマン副大統領は６日、イスラム原理主義を掲げる非合法組織「ムスリム同胞団」など野党勢力代表との対話に臨んだ。
対話で政権側と野党勢力は、サダト前大統領暗殺を機に１９８１年に発令されたままの非常事態について、治安の改善を条件に解除し、政府と野党勢力が３月上旬までに政界や法曹界有力者からなる憲法改正委員会を設置することで合意した。政府スポークスマンが明らかにした。
ムバラク強権政治の象徴となってきた非常事態の解除と改憲への準備が見えてきたことにより、エジプトの政治体制は大きな転換点を迎えたと言える。
ただ、ムスリム同胞団幹部のイサム・エリアン氏は対話の後で、「大統領退陣は求め続ける」と言明した。
（2011年2月7日01時38分
読売新聞）
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