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自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

地獄先生ぬ~べ~』だった『妻、小学生になる。』(第1話)

2022年01月21日 23時48分27秒 | ドラマ

【個人的な評価】
2022年冬ドラマで面白かった順位(第1話):6/10
 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【ジャンル】
ヒューマンドラマ
生まれ変わり

【元になった出来事や原作・過去作など】
・漫画
 村田椰融『妻、小学生になる。』(2018-)

【あらすじ】
新島圭介(堤真一)は、
10年前に最愛の妻・貴恵(石田ゆり子)を亡くしてから、
妻のいない残りの人生を“余生”だと思って生きている元愛妻家。
まったく生気が感じられないため、
周囲からは陰鬱な男に見られている。

たった1人の家族である
娘の麻衣(蒔田彩珠)の幸せを誰よりも願っているものの、
生活費を稼ぐ以外何もしてやれていないことが心苦しく、
コミュニケーションすらうまく取れていない。
2人の時間は、
10年間止まってしまっていたのだ。

そんなある日、
ランドセルを背負った見知らぬ女の子(毎田暖乃)が
この親子を訪れる。

「私は10年前に他界したあなたの妻よ」

そう言う彼女の姿は小学生。
しかし、話を聞くうちに、
どうやら本当に妻の生まれ変わりのようだとわかる。

元愛妻家の男と、
妻(外見は小学生)、
そして大人になりきれない娘の、
ちょっと変わった3人による家族再生の物語が始まる!

【感想】
原作漫画は未読。
死んだ人間が、
別の人間になって、
再び目の前に現れる。
どこかで観たことあるような話だなと思ったそこのアナタ!
その通り、かつて週刊少年ジャンプで掲載されていた
『地獄先生ぬ~べ~』の第45話「前世の記憶の巻」が
同じ設定の話っていう(笑)
それは、広が3歳のときに亡くなったお母さんが、
幼稚園児の姿で彼の前に現れる設定だったけど。

なので、きっと最終回では、
母親の人格が消えるんだろうなあという予想。
まあ、妻がいなくても前を向いて歩けるようにする
っていうのが彼女の願いだから、
いなくなった方がいいとは思うけど。
そもそも、元の小学生の人格は
どこに行ってしまったんだっていう疑問はある。

それにしても、新島の他人ありきの生き方だと、
その他人がいなくなったときに、
一気に精神が崩れてしまうから、
何かに依存するのはよくないなと思った(笑)

 

家族の中で唯一耳が聞こえる少女が、夢と現実の間で葛藤する感動映画『コーダ あいのうた』

2022年01月21日 21時40分13秒 | 映画

【個人的な評価】
2022年日本公開映画で面白かった順位:2/9
   ストーリー:★★★★★★★★★★
  キャラクター:★★★★★★★★★★
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★★★
映画館で観るべき:★★★★★★★★★★

【ジャンル】
ヒューマンドラマ
コメディ
音楽
感動

【原作・過去作、元になった出来事】
・映画
 『エール!』(2014)

【あらすじ】
豊かな自然に恵まれた海の町で暮らす
高校生のルビー(エミリア・ジョーンズ)は、
両親と兄の4人家族の中で一人だけ耳が聞こえる。
陽気で優しい家族のために、
ルビーは幼い頃から“通訳”となり、
家業の漁業も毎日欠かさず手伝っていた。

新学期、
秘かに憧れるクラスメイトのマイルズ(フェルディア・ウォルシュ=ピーロ)と
同じ合唱クラブを選択するルビー。
すると、顧問の先生がルビーの歌の才能に気づき、
都会の名門音楽大学の受験を強く勧める。

だが、ルビーの歌声が聞こえない両親は娘の才能を信じられず、
家業の方が大事だと大反対。
悩んだルビーは夢よりも家族の助けを続けることを選ぶと決めるが、
思いがけない方法で娘の才能に気づいた父は、
意外な決意をし…。

【感想】
なんという歌唱力。
なんという感動。
これはもう映画館で観るのが必須な映画!

もとは2014年に公開された『エール!』のリメイク作品。
だけど、要素が同じだけで、
舞台となる村や主人公の家族構成などに違いがある上に、
内容もさらに洗練されたいいリメイク!

◆主人公の置かれた状況に胸が締めつけられる

そもそもこの映画は設定自体がある意味ズルい。
ズルいと思っちゃうぐらい、
主人公の葛藤が自然かつ納得できてしまう綺麗な形。

主人公ルビーは4人家族の中で唯一耳が聞こえる。
だから、彼女は生まれてからずっと、
その人生を"通訳"に捧げてきた。
そんなルビーが好きなのは歌。
しかも、歌う才能もあり、
講師からバークリー音楽大学への推薦を受けるほど。

でも、どんなに彼女に歌の才能があっても、
家族はそれがわからないんだよ。
耳が聞こえないから。
本来なら一番の味方になってくれる人たちが、
彼女の才能に気づく術がないって、
なんて辛い現実なんだろうって思った。

ルビーは音楽のレッスンを受けなければいけないけど、
家業は彼女なしには成り立たない。
自分には叶えたい夢があるのに、
家族といえども他人に縛りつけられて、自分の人生が歩めない。

ここは共感できる人も多いんじゃないかな。
例えば、経済的理由であきらめなければならなかったことや、
育児や介護で選択できなかった人生など、
似たようなケースは日常にもある。
夢と現実の間で葛藤するルビーの姿は、
映画の世界だからこそ生まれるものではなく、
身近で起こりうることだと感じられた。

◆娘を想う家族の愛

耳が聞こえない以上、
ルビーの歌の才能も情熱も知る由がない家族。
でも、意外なところで娘の歌の才能を知った父親は、
これまでの考えを変えていく。
自分には娘の歌声を聞くことはできないけれど、
彼女の歌がまわりにどんな影響を与えるのか、
それを実感してのことだろうね。
父も母も兄も、
娘に頼ってばかりいたことを見直し、
歩み寄っていくことでハッピーな道を見つけていくのが、
チープな言い方だけど、
本当に心温まる家族の物語だった。

◆感動ストーリーだけど下ネタ満載

この映画、
コメディ要素も散りばめられているのがまたいいんだよ。
家族間の会話は手話しかないけど、
下ネタトークが多いのが笑えるところ。
ルビーの両親の性生活から友達のビッチ感まで、
洋画らしいお笑いポイントはツボる(笑)

ちなみに、両親も兄も、
実際に聴覚障害を持つ役者を起用しているんだよね。
そういう徹底した作り込みが、
さらにこの映画の好感度を上げる。

◆圧巻の歌声

忘れちゃいけないのが、
ルビーを演じたエミリア・ジョーンズの歌唱力。
繊細なトーンから力強いトーンまでを出しきる
その歌声にはマジで圧倒されるから!

僕はあまり洋楽を聞かないので、
作中で使われていた歌はどれも初耳だったけど、
洋楽好きな人からしたら、
歌の部分ももっと楽しめるものになるだろうなあ。

◆そんなわけで

泣けるっていう意味では、
『こんにちは、私のお母さん』の方が個人的には強かったけど、
全体を通してのストーリーラインや人物背景などを踏まえたら、
こっちの映画の方が面白いよ。
主人公の置かれた状況、
やりたいこと、
それが叶わない葛藤など、
あらゆる要素において自然で綺麗にまとまっていて、
すごくいい映画だと思った!
マジでオススメ!

 

松潤がパパに見えない『となりのチカラ』(第1話)

2022年01月21日 00時26分06秒 | ドラマ

【個人的な評価】
2022年冬ドラマで面白かった順位(第1話):7/9
 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★★☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【ジャンル】
コメディ
ホームドラマ

【元になった出来事や原作・過去作など】
なし

【あらすじ】
東京のとある郊外に建つマンション。
そこに、中越チカラ(松本潤)と妻の灯(上戸彩)、
そして娘の愛理(鎌田英怜奈)と息子の高太郎(大平洋介)という
1組の家族が移り住んでくる。

優柔不断で困っている人を放っておけない性格の夫と、
テキパキしっかり者の妻。
ちょっぴり大人びた姉と無邪気な弟。
そんな一家がやってきたマンションには、
とても個性豊かな住人たちが暮らしていた。

人の話をじっくりと聞く才能はあるのに、
多くの人の話を聞きすぎて逆に悩んでしまうチカラ。
「人を救いたい」、「周囲を平和にしたい」
という想いがすべての行動原理である彼だが、
いつも中途半端に他人の問題に関わってしまい、
事態は思わぬ方向へ。

果たして、
彼はマンションの住人たちとうまくやっていけるのだろうか。

【感想】
松潤が父親役っていうのが、
なかなかに違和感あるドラマ。
年齢の割に顔が若いからね、
パパというよりも、
アニキの方がしっくりくる(笑)

そんな彼が演じるのは、
「とにかく些細なことが何でも気になってしまう」役。
服についたゴミを指摘するべきか悩んだり。
バス内で立っている人に席を譲ろうにも、
妊婦なのか小太りなのか判断がつかずに迷ったり。
そう、気にはなるものの、
なかなか行動に移せない優柔不断さがある。
でも、彼が悩むことは、
日常生活でも「あるある」なこともあり、
共感できる部分は多い。

こうやって、マンションの住人たちの悩みに、
その優しさと優柔不断さをもって関わり、
意外な展開へと繋がっていくのを楽しむドラマなんだろうな。
ストーリー自体はまだどうなるかわからないけど、
キャラクターは個性的で面白いと思った。