三面記事から見る最近の中国

気軽に読めるニュースを、バックグラウンドの説明や私の感想を交えながら、紹介します。

70歳以上が飛行機に乗るときには健康証明が必要?

2009-03-31 | Weblog
 自分ひとりで飛行機に乗れなくなれば、当然何らかの介助が必要になりますが、年齢だけで搭乗制限するということは聞いたことがありませんでした。やはり格安航空会社は可能な限り手間を省くことを考える必要があるんでしょうね。

 70歳以上の客は健康証明を出さなければ切符を売らないという春秋航空の規定に多くの論議がある。四川航空も同じように70歳以上の老人の証明を求めている。民航華東地区管理局は、民航運輸規定には年齢制限はないが、航空会社が旅客の安全を考慮し、特殊な旅客に制限を設けるのは一定の道理があるという。

 春秋航空は、「当社は価格が安く、搭乗率が高く、老人客も非常に多いのです。以前老人が空中で突然発病し、緊急着陸準備に入る突発事件があり、それ以来、70歳以上の旅客には健康証明を求めることにしました。健康証明といっても血圧と心拍を測ればOKです。最近3ヶ月内に飛行機に乗っていればそれでもOKです」

 東方航空、上海航空、中国航空に電話で聞くと、どこも年齢で何らの制限もしていないという。

もう公園で満天に柳絮が飛ぶことはない

2009-03-30 | Weblog
 柳絮というのは柳の木から飛ぶ綿みたいなもので、楊樹からも飛びます。最初に北京で見たときは、雪が降っているように見え、とてもきれいで感動しました。でもこれが大量に降ると、地面に薄汚れたのが漂い、掃除をするのが大変で、それに人によってはアレルギーになるんでしょうか、咳が出るという人もいます。

 北京ではたくさんの立派な楊樹が街路樹として植えられていたのですが、道路拡張と柳絮防止のために伐採されました。柳絮を防止する薬ができたそうで、一面よくなりますが、一面春の風情が失われ、残念な気もします。

 北京市公園管理センターの研究者が楊樹と柳樹の柳絮を抑制する薬「抑花一号」の開発に成功、楊柳の大量の柳絮が飛ぶことによる生物汚染を減らすだけでなく、市民生活の環境を改善し、大量の楊樹と柳樹を伐採しなくて済むようになった。またこの方法は樹木の幹に注射するので環境汚染を起こすこともない。

 2007年からこの抑制剤が市内の大きな公園とオリンピック会場の周辺地区の楊樹と柳樹に試験的に使用されてきたが、効果は明確で、柳絮の飛ぶのを90%以上抑えることができた。

再来年には上海から北京まで最速列車が開通

2009-03-29 | Weblog
 中国は世界から技術を安く導入し、それを基に急速に力をつけています。これから環境、省エネで世界的に鉄道が見直されると思いますが、今は世界のトップにある日欧のメーカーの手強いライバルになるでしょう。

 運転時速350キロ、風速が8級を超えなければ毎日運転・・・、鉄道部と中国北車集団が北京-上海高速鉄道の100両の新世代電車の契約を結んだ、総額は392億元。2011年には投入使用し、その時には世界で最先端の高速列車となる。

 新世代の高速列車は16両編成で、8両の動力車と8両の無動力車の構成となる。これはCRH3型車の技術を導入して消化吸収したものだが、完全な自主知的財産権を有する。

 高速列車の研究開発製造のレベル向上と安全信頼性を保証するために、北車集団は国内初の高速電車のバーチャルセンター、環境試験室、技術試験センターを建設している。バーチャルセンターはコンピュータ環境で製品設計、組立と試験、車輌の運転シミュレーションを模擬するもので、今年5月には完成運用される。

写真:http://newspaper.jfdaily.com/xwcb/page_3/200903/t20090317_572377.html

広州の35歳以下の幹部は全員外国語試験を受験のこと

2009-03-28 | Weblog
 中国の役人もなかなか大変のようです。日本の公務員は不祥事とか天下りでたたかれるばかりしかニュースで分りませんが、どんな教育をしているんでしょうかね?

 広州市の2008—2012年大規模幹部育成の実施意見が出され、その中で35歳以下の在職幹部は外国語強化訓練と統一試験を受けなければならず、日常外国語会話、一般的な外国語の文章読解、よく見られる外国語文章の作文が要求される。

 今回の教育訓練の内容は、哲学、コンピュータ、英語訓練などを含んでいる。英語訓練は幹部の外国語コミュニケーション能力と運用能力を強化するために実施される。

 県処長級以上の党政幹部は毎年オフザジョブで少なくとも110時間、その他幹部は100時間の教育を受ける。指導幹部にはアメリカでの研修があり、語学強化、理論知識学習と実習訓練を結びつけた形でパブリックマネージメントの知識の訓練を行い、主に若く優秀な正処長級幹部を毎年20人、5年間で100人育成する。

広東で10万本のニセ酒を廃棄、ヘネシーのニセモノが最多

2009-03-27 | Weblog
 ニセ酒は取締っても、取締ってもなくなりませんね。単なるニセブランドならまだしも、つい最近はメチルアルコール入りの酒が売られ、確か5人ほどの人が亡くなっています。

 広東省酒類専売管理局が広州で偽物の酒を廃棄する大規模な現場活動を行い、ニセ酒102,218本を処分した。その中で中国産が68,050本、輸入が34,168本、ラベル、包装材23トン、および偽物作りの工具31台、合計5,315万元におよんだ。

 広東は内外の名酒の偽物作りが突出しており、押収したニセ酒類の統計によると、輸入物のニセモノが価格で45%を占め、ヘネシーが最も多い。国産の名酒が37%を占め、五粮液、茅台、剣南春ブランドが多い。

オリンピックの「口パク」少女がテレビドラマに素晴らしいデビュー

2009-03-26 | Weblog
 オリンピック開幕式で歌った可愛い女の子がいましたが、後で「口パク」だったと曝露されたことがありました。その子の名前は「林妙可」、テレビドラマにデビューしました。

 テレビドラマ「春草」が多くの衛星テレビで中継され、林妙可と母親役の陶虹が演ずる親子の情が多くの観衆の胸をうっている。林妙可の出演が決まったのは8歳の時で、当時はまだオリンピック開幕式に参加していなかった。

 撮影の日には、彼女は毎日演技をするほか、さらに勉強もしなければならず、非常に疲れるが、疲れたと言ったことはないと本物の母親が取材に対して語った。

 初めての南昌市での撮影は10日間かかったが、中間の5、6日は出番がなく、母親は非常に焦った。それで撮影スタッフが当地で最高の学校を見つけ、校長は事情を聞いて受入れてくれた。林妙可は陶虹らのサインをもらって欲しいと教師からたくさんのサイン帳を渡された。

 2回目の南昌での撮影は、北京の学校の試験が間近で、父親は毎日北京の試験問題を南昌まで送り、妙可は毎日ホテルで勉強した。北京へ帰って試験を受けると成績が上がっていて、教師が喜んで抱きしめてくれたという。

写真:http://www.xawb.com/gb/news/2009-03/17/content_1484019.htm

勤務中にMSNチャットでおしゃべり、「首にするのは道理だ」と判決

2009-03-25 | Weblog
 勤務時間中にこんなことをするのは言語道断、といいたいところですが、インターネットが発達した今、会社も取締るのは難しいんじゃないんでしょうかね?

 李さんは2006年8月末に上海某科技有限公司に入社したが、去年6月、会社から「労働関係解除の通知書」を受取った。理由は彼女が勤務時間中にMSNを使って勝手におしゃべりしたことである。去年7月、彼女は一方的な労働関係解除だとして当地労働争議仲裁委員会に仲裁を申請し、その後裁判に訴えた。

 会社は「規律を高めるために、去年初めに職工代表大会で勤務時間中のチャットなどの禁止を決定、社員に告知し、李さんもサインした。だが彼女はこの規定を無視したので、労働関係を解除した」と答弁した。

 裁判所は、雇用側が法に従って制定し、労働者に告知した規律制度は双方に拘束力があると認めた。李さんは上告で、チャットを使って業務の打合せをしたのだと言ったが、会社の同僚が確かに個人的な話をしていたと証言し、彼女もそれに反駁する証拠を示せなかったので、上告が棄却され、原判決が維持された。

女子大学院生がなんとか就職したいと、「数年は子供を生まない保証書」を提出

2009-03-20 | Weblog
 今年は就職状況が厳しいのですが、年齢の高い女性の大学院生はその中でも特に厳しいようです。昔は大学卒の女性の就職は、表向きは差別されることはなかったし、そもそも大学院生なんていなかったのでこんな問題はありませんでした。

 「もし必要なら私は数年内は子供を生まない保証書を書きます!」、何度も求職に失敗した上海の女子大学院生は、自分の能力、専門ではなく、雇用側が近い内に子供を生むことを心配しているのに気がふさいだ。

 26歳の王さんは某大学院の3年生、履歴書の社会実践の欄にはたくさんの記録があり、各種証書も揃い、コミュニケーション能力も高い。彼女が仕事を探すのは難しくないように見えるがまだ就職できない。

 某社の募集担当者は「もしあなたが男なら、もし本科生なら採用します。でも大学院生だと、入社して間もなく子供を生むでしょう、そうすると代わりの人を見つけなければならず、重要な仕事を任せられないのです」

 女性大学院生の中には、いっそのこと卒業して先に結婚し、子供を生んでから、仕事を探した方がいいかもという人さえいる。

農村の民家でカラーテレビ製造

2009-03-19 | Weblog
 カラーテレビなんてそんなに簡単に作れるものですかねえ?色んなメーカーのテレビの部品を集めてそこそこテレビが見えるようにするには相当の技術がいると思うんですが・・・。

 買う方も、値段が200~300元/台だと当然ニセモノと分っているはずですが、でもちゃんと映らなければ買うわけがありません。どの程度のものだったのか、ちょっと興味があります。

 50~80元の価格で古いテレビを買い、分解してから部品を寄せ集めて組立て、東芝、康佳など有名ブランドを付けて販売する。3月10日午後、西安でカラーテレビ製造の巣窟を取締り、現場で作り直しされた各種テレビ12台を押収した。

 当日、住民の通報を受けて工商職員が西三爻村の民家に踏み込むと、空き地には回収してきたテレビ、ブラウン管、スピーカーなどの古いものが無茶苦茶に積まれ、壁の隅には30台余りの真新しいテレビの外箱が置かれていた。

 ここを借りていた王某は50~80元で付近から古いテレビを回収し、新しい外箱に組立て、ブランドマークを貼り付け、さらに製品説明書、合格証を合わせて、200~300元/台で農村の市場へ売っていた。

西安の1,482社の企業が「人員整理しない」と約束、30万人が安心

2009-03-18 | Weblog
 日本では派遣切りから一歩進み、一部企業からは正規従業員も見直しせざるを得ないとの声も出ているようです。中国の企業も厳しいのは同じですが、政府が音頭をとって「人員整理しない」運動を始めると反対などできないんでしょうね。

 金融危機の影響が西安にも見え始めたので、西安日報は1月9日、企業16社と「人員整理しない」活動を始め、企業の積極的な賛同を得た。1月14日、市労働組合総会と市労働局が連合で「人員整理しない」ことを呼びかけ、2月3日、市政府が企業が人員整理を減少するための座談会を開いた。

 この活動は社会的に強い反響を呼び、当地の企業が続々と「人員整理しない」仲間に加わった。彼らは厳しい経済情勢に対し、社会的責任を果たし、従業員と一緒に難関を乗り切らなければならないと表明した。

 3月10日午後6時現在、全市ですでに1,482社が「人員整理しない」活動に参加し、製造、商業貿易、サービス、飲食など多くの領域に及んでいる。その中で国有企業は194社、非公営企業が1,288社で総数の87%を占め、これら企業の関係する職工は30万人に近い。