三面記事から見る最近の中国

気軽に読めるニュースを、バックグラウンドの説明や私の感想を交えながら、紹介します。

「ニセ誘拐」犯が小中学生をターゲットに

2009-12-27 | Weblog
 これは電話詐欺の一種ですが、悪いことをする奴は次々と新しい手を考え出すものです。子供だと「警察だ」と言われると信じてしまうでしょうね。こんなに携帯電話を普及させてしまったことが間違いだったのかもしれません。

 生徒を誘拐したと電話して、父兄にすぐに金を振り込ませる事件が増えている。上海市教委、公安局が開いた安全教育活動で、騙すテクニックがどんどん上達している状況が示された。

 実例の紹介では、ある小学生の父親が見知らぬ人から電話を受けた。「お嬢さんを誘拐した、すぐに5万元を某口座に振り込め・・・」。父親はすぐに娘の携帯電話に電話したが、「あなたがおかけの電話番号は電源が切られています」。お金を振り込んでから騙されたことに気がついた。

 娘は学校にいたのだが、なぜ騙されたのだろうか? なぜ娘の電話は電源が切れていたのだろうか? 公安によると、犯人は子供と親の携帯電話番号を知った後、警察を装って子供に電話をかけた。「私は上海市公安局の警察だが、今ある事件を追っていて、君の電話番号が捜査の邪魔になるんで、2時間ほど電源を切ってくれないか。切らなければ、校長に言って処罰してもらう」、小学生は「警察」の電話を受けて携帯電話の電源を切った。

 公安は似たような事件が増えているので、生徒、父兄は個人情報に注意し、姓名、住所、電話番号などの情報を安易に知らせないよう注意を呼びかけている。警察が生徒に事件のことで簡単に電話することなどないので、おかしいと思ったらすぐに110番に連絡し、父兄も、先ず学校に連絡を取るのがもっともよい。

地下鉄同士が衝突事故

2009-12-23 | Weblog
 地下鉄で衝突事故というのは珍しいので取り上げました。設備の老朽化が回りまわってこの事故になったようです。このため乗客は車内にそのまま4時間も閉じ込められ、失禁する老人もいたという悲惨な状況が起きたそうです。

 22日朝5時50分、上海地下鉄1号線の陝西南路と人民広場の間で電源事故があり、一部区間で運転停止となった。地下鉄会社は運転可能な範囲は折返し運転をし、バス80台を集めて故障区間はバス輸送をした。

 7時ごろ、復旧作業中に、乗客を乗せた列車が中山北路から上海駅へ入ろうとしたとき、ちょうど折り返してきた空の列車と側面衝突をした。幸いなことにスピードが落ちていたので死傷者はなかった。だが滅多にない地下鉄事故で、1号線の人民広場駅、上海駅などの区域では交通が午前中ずっとほぼ麻痺状態となり、午後2時ごろになってやっと正常に戻った。

 最初の電源事故は、初歩的な調査結果では、トンネル頂部の炭素繊維が脱落して短絡を起こしたということで、設備の老化が原因だという。信号システムが間違った指令を出したのか、あるいは運転手が信号無視をしたのか、関係部門が調査中である。

写真:http://newspaper.jfdaily.com/xwwb/page_1/200912/t20091222_827204.html

韓国が日中との海底トンネルを希望、費用は割り勘で

2009-12-22 | Weblog
 こんな話があるとは知りませんでした。しかし今の日本の財政状況からすると、こんな莫大な金がかかる計画に日本が乗るとは思えませんね。

 「海底トンネルの高速鉄道で、ソウルから2時間で中国へ、4時間で北京に到達できる」、こんな話は中国人にとっては新奇だが、韓国では痴人の夢ではなく、大統領主催の会議で討論されている。

 韓国のアナリストは、この構想が実現すれば、韓国は島国から陸地国家に変身し、東アジア共同体のハブになるという。だが中国の専門家は、巨額の費用がかかる海底トンネルは、中国には利益がなく、中国側が投資する可能性は大きくないだろうと言う。

 最近の韓国の海底トンネル熱の高まりは、韓国が東北アジアの中心になると言う戦略に関係があるという。だが長い間紙上のプランに止まっていたことからも難度が分る。長期的にはプラスの影響があっても、国家間で巨額の費用をどのように負担するかなど疑問が多い。技術的な問題もあるし、いったん災害が起きれば処理は非常に困難で、テロ襲撃の防止も考えなければならない。

万博会場付近に「千里眼」、運転手の表情も記録

2009-12-21 | Weblog
 島根県で女子大生が殺害され、まだ解決していませんが、恐らく車が使われたことは間違いないでしょう。私は日本でもこのような高解像度のカメラを至る所に設置すれば相当抑止力になると思うのですが、どうでしょうかねえ。

 その他、ATMにも高解像度のカメラを設置し、利用者全員を撮影するようにすれば、他人のカードの不正利用も防止できると思うのですが・・・。

 上海市交通警察が建設している「上海公安交差点での自動車、運転者検査管理システム」が2010年万博の「千里眼」となり、車輌、運転者の写真を撮るだけでなく、周辺道路の交通誘導も行う。

 このシステムはセンサーの信号で、高精細の画像を撮影し、フラッシュなどを利用して、全ての通過自動車を撮影、記録し、さらに車輌の進む時間から自動的に平均速度を計算し、どの道が比較的走りやすいかを判断する。

 このシステムは運転者の200万画素の写真を撮影でき、その表情さえも一目瞭然である。他の邪魔をする光がないので、夜撮影する画像の方が昼間よりもはっきりしている。さらにナンバー識別を行い、疑わしい車が通過するとクラクション、警報灯などで警報を出す。今後、万博会場の周辺道路と高架快速道路ではこのシステムを使用する。

すごい乗客を目撃:スパイダーマンのようにバスの後尾に張り付いて数キロ走行

2009-12-14 | Weblog
 これは11月終わりごろの記事ですが、世の中色々な人がいます。お金がないからただ乗りしたのではなく、こんなことをやってみたかったのでしょうね、きっと。

 朝8時ごろ、男が路線バスの後尾で驚くような「スパイダーマン」の特技を実演した。エンジンルームの蓋につかまったままで少なくとも3、4キロは走行した。この一幕を後ろを走っていた車の運転手が発見し、後ろにくっついたまま走りながら撮影した。

 出勤途中の楊さんはこの状況を発見し、デジカメで撮影したが、ある交差点で別れるまでおよそ4キロ、男はそのままの状態だった。男は両手をエンジンルームの排気口にかけ、両足はバス後尾の隙間におき、4本の手足を伸ばして、まるでスパイダーマンのようだった。「バスはおよそ時速60キロで走り、男は全く動かずへばりついていたよ」

 バス会社でこの写真を見せると、当のバスを運転していた車掌初めみんなが奇怪なことだと驚いた。運転手は、運転中にこんな男がへばりついているとは思いもしなかったし、どこで乗って、どこで降りたのかも全くわからないと言う。

写真:http://nf.nfdaily.cn/nfdsb/content/2009-11/24/content_6455255.htm

水道代値上げで風呂屋さん「1回の入浴は1時間半以内に」

2009-12-12 | Weblog
 公衆浴場へ行って1時間半も風呂に入るなんてことはありませんよね。女性の方が一般に長いと思うのですが、そういえば昔、女性はシャンプー料金を取るとかで問題になったような気がします。洗濯などもってのほかです。

 11月20日から、北京の非住民用水が値上げになり、浴場の水道代もトン20.18元値上りした。ある小さな風呂屋は、値上げしない代りに、できるだけ水を節約してもらうことと、さらに「1回の入浴が1時間半を超えると2回分の料金を頂きます」とお願いした。

 店の主人はこれで理解が得られると思ったが、王女史は「私はいつも80何歳かの老母を連れて入浴させるんだけど、私は手の筋肉が萎縮していて、自分で洗ったり、服を着たりするのに時間がかかるのに、さらに母の世話もするので1時間半以上かかるのよ」

 だが、絶対多数の人はこの提案に文句はない。風呂場の責任者は「時間制限を設けるのは特に水を浪費する人をなくすのが目的です。おばあさんの中には風呂場で洗濯をする人がいて困っているんです。単に老人を連れていて時間がかかるだけなら、時間は大目に見ますよ」

按摩のツボを示した足袋の売行き好調

2009-12-08 | Weblog
 別に取上げるほどのこともないような気もしますが、こんな足袋がよく売れているんだそうです。中国ではたいていどこにでも按摩をしてくれるところがあり、値段も安いのでよく利用します。

 でも人にやってもらうから気持ちがいいので、自分でやったんではどうでしょうか? 私ならこんなものを買わずに按摩屋さんへ行きますね。

 最近、足袋に足の按摩のツボを示したものが北京でよく売れている。このたびには写真のようにツボの位置が明示されていて、この足袋を履くと、按摩屋さんへ出かけなくても、自分のうちで自分で按摩ができる。

中央テレビが残飯から油を回収する巣窟の画面を放映:半年以上前のことだ

2009-12-06 | Weblog
 中国では料理を作る時に油をたくさん使うせいでしょうか、以前からこのような残飯から油を取り出して、それを再び食用にする事件が起きていました。1日10トンは多すぎるような気もしますが、市の食品安全部門も認めてますから、半年前までは相当の量が再び食べられていたことは間違いありません。

 11月15日に中央テレビが「経済半小時」の番組で、広東省東莞で残飯から油を作っている巣窟を曝露した。放送では、1日に作られる油は10トンを超え、最後は飲食店や工場の食堂へ行くと説明した。

 東莞市食品安全部門の責任者は、中央テレビが放送したのは今年2月のもので、もう半年も経っており、以前は確かにこうした油を使っていた工事現場の食堂などがあったが、今は全て停止させたと述べた。「現在はこうした油は省外の大型化学工業へ売られていて、当地の飲食市場で売られることは絶対にない」

 こうした残飯や調理のゴミを加工して作った油には大量の細菌や毒素が含まれていて、長期に食用すると肝臓癌、胃ガン、直腸がんなどにかかる心配がある。