三面記事から見る最近の中国

気軽に読めるニュースを、バックグラウンドの説明や私の感想を交えながら、紹介します。

上海ディズニーランド2014年にオープンへ

2009-01-31 | Weblog
 上海ディズニーランドの計画は確か10年くらい前から新聞で時々報道されるようになりましたが、なかなか中央の許可が下りませんでした。一つには香港ディズニーランドの経営が余りよくないので、上海にも作ると、内地の客が香港へ行かなくなるのを心配したためでした

 しかし、今回は世界的な金融危機の影響を中国も受け、内需を拡大しなければならず、認可になりそうな雰囲気になってきたというか、こんな発表をするということは内々に認可が下りているのかもしれません。

 アメリカのディズニー本部が先日上海市政府とディズニーランド建設の枠組協議を結んだ。上海市はすでに建設の準備作業を進めており、244.8億元を投資して、1期土地面積1.5平方キロのディズニーランドを建設、最も早ければ2014年にも観客に開放する。

41年後には人類言語の90%は消失

2009-01-30 | Weblog
 日本では少数民族の言語の問題はアイヌ語しかありませんが、中国には数多くの民族言語がありますから、こんな問題にも関心が持たれて記事になるのでしょう。世界的にはやはりアフリカに多いのでしょうかね。

 41年経つと、人類の言語の90%は消失するだろう。西南民族大学文学院教授で有名な詩人羅慶春はテレビに出演して驚くようなことを言い、言語博物館の建設を提案した。

 「世界には6,000種類以上の言語があるが、少なくとも3,000種類以上が消失の危機にある。人類の言語の90%は地球上から消失するとの報告がある」とユネスコ代表が「2008年国際言語年」論壇で指摘した。弱小の民族言語は強力な言語とインターネット、グローバル化の衝撃を受け、まさに絶滅の危機にある。

 国連に登録されている言語は6,000種類以上あるが、全世界の97%の人が使用している言語の種類はわずか4%、すなわち3%の人が96%の言語を話している。しかも半分の言語は1万人足らずの人しか話さず、4分の1は1,000人未満しか話す人がいない。

 中国では、5系統の130種類の言語があるが、現在19種類の言語は絶滅の危険に陥り、活力不足になっている。73種類も絶滅に向かっており、8種類はすでに完全にコミュニケーション能力を失った。

万博までに上海の公衆トイレは全て無料に

2009-01-29 | Weblog
 最近は公衆トイレはあまり利用していないのでよく知りませんが、だんだんきれいになっていると思います。特に上海は万博に向けてトイレの整備に力を入れているんでしょう。

 上海市政府の定例ニュース発表会で、政府関係部門は公衆トイレの配置計画を完成し、無料開放も議事日程に上がったことが明らかになった。万博までには市内の公衆トイレは全て無料開放される予定。条件の整った地区から無料開放を実行する。

 上海の中心部、県の中心部には公衆トイレが5,200箇所あり、その中で環境衛生部門が建設したのが2,000余り、100箇所近くはすでに24時間サービスを行っている。年内には環境衛生型のトイレ83箇所を建設する。

夫婦が相手を疑い、親子鑑定が激増

2009-01-28 | Weblog
 今は春節の休みの最中のめでたい時で、こんな話題は似合いませんが、これは少し前に見た記事です。

 石家庄市の白求恩国際和平病院は1年間に300例以上の親子鑑定を行ったが、10年前の10倍になった。その7割は夫が妻が浮気をして、子供が自分の子供ではないのではないかと疑ったものである。

 この病院は河北省司法部門が指定している親子鑑定の専門機関として、1996年には30例余りの親子鑑定をしたが、ここ数年は10-50%の速度で逐年増加し、去年は320例に達し、10年前のおよそ10倍になった。

結婚写真のベールに穴で写真館とトラブル

2009-01-15 | Weblog
 日本では結婚式の当日に結婚写真を撮りますが、中国では事前にとります。写真館に頼んで色んな衣装で、色んな違った場所で、何十枚も写真を撮ってアルバムを作り、特に代表的なのを大きく引き伸ばして飾ります。

 費用は数千元と高く、結婚費用の中でも割合に大きな支出項目の一つです。観光地へ行くと、そうした写真を撮っているカップルをよく見ます。撮影師がもっと顔を寄せてとか、細かい指示をし、見ていて面白いものです。

 私はまた10日ほど出かけますので、このブログもしばらく休みます。

 呉さんは今月17日に湖南省の実家へ帰って結婚式を挙げる予定だが、婚礼写真の粗製濫造でイライラしている。写真館と話し合ったが解決せず、本紙に上海ソフィア(蘇菲雅)婚礼写真館でのできごとを伝えてきた。

 呉さんによると、去年11月26日に同写真館と、額面5,288元のセット価格を4,230元で契約した。費用を払い、撮影、サンプルを見て、一切は順調に進んだが、最後に問題が起った。写真を受け取った時に、人物には明らかな輪郭線が見え、背景と合っておらず、人物を背景に貼り付けたような感じで、色調も偏り、新婦の頭のベールに破れた穴が見つかった。

 何度も交渉し、写真館はもう一度取り直し、額縁1つに200元の賠償をすると言う。だが呉さんは撮影費用の半額の現金賠償を求めている。すでに故郷へ帰る航空券をキャンセルし損をしたからだといい、まだ解決していない。

大学院生が中学校の英語教師に応募も、字が下手で即座にダメ

2009-01-14 | Weblog
 中国では大学院卒は非常に権威があるのですが、この学校ではそれよりも文字がきれいな方が重要のようです。学校の先生が黒板に書く字が下手くそなのは確かによくありませんから、この学校のやり方もいいと思います。

 南京の某大学の大学院生が、当地の南京求真中学の英語教師募集に応募したが、黒板に書いた字が下手だと言う理由で即座に拒絶された。

 「字が下手くそで、どうして教師になれる?」と黄校長は厳しく言った。「我々は学生に厳しい礼儀の要求を出している。教師は当然もっとそうであり、師としての人となりの作用は非常に大きい」

 同校の校規には、師生の間、級友の間、父母親戚と会えば互いに挨拶し、衣服は清潔できちんとし、騒がず、バスでは座席を奪い合わないなどが入っている。入学すると書道の練習と詩文の朗読は学校の課程になっており、多くの学生が全国書道絵画競技会で賞を受けている。

 「このような見たところ泥臭い教育方式が、眼に見えない感化作用で子供の伝統的な礼儀を養成している。だから我々の学生は、字が下手くそな教師を見ると自然に承服できない気持ちになるので、書く字が我々が教師を選ぶ際の重要な基準になっているのだ」

「HD90」で始まる100元の偽札が全国に出現、中央銀行:「HD90」のお札全てが偽札ではない

2009-01-13 | Weblog
 偽札は時々あるのですが、今回の「HD90」は大きく報道されています。相当精巧で、小さな店にある紙幣鑑別機をすり抜けてしまうためのようです。銀行などの高級な鑑別機は問題なく見分けると言います。これは台湾から来たとの報道もありましたが、まだ真相は分りません。

 全国の多くの地方で発見された「HD90」の番号の100元偽札の報道に対し、中国人民銀行は、簡単にアルファベットと数字で真偽は判断できない、「HD90」で始まる札が全て偽札ではないと述べた。また「非常に精巧にできていて、紙幣鑑別機でも識別できない」というのは本当ではなく、人民元の偽札防止のある程度の技能があれば、真偽が分かるという。

 「HD90」の番号の偽札には2種類あり、一つは容易に識別できるが、もう一方は改善し、偽札防止の特徴に対応し、磁気ストライプを埋めこみ、8桁の数字の中の5桁あるいは6桁は磁粉を印刷し、紙幣に凹凸感を持たせ、低級の紙幣鑑別機はパスしてしまう。

創造力不足は幼稚園から

2009-01-12 | Weblog
 これは日本でも同じなんでしょうが、中国では最初に漢字を覚えなければ話になりませんから、幼時段階で覚えることは日本よりも多いのでしょう。

 上海市教育評価院が主催した上海市学齢前教育の質と評価セミナーに元大学学長などの専門家28人が出席した。彼らは、創造力のある大学生を育成しようと思えば、先ずは幼稚園教育から始める必要があると提案した。

 今の大学生は創造力に乏しく、時には高得点だが低能だとさえ言われていることに、多くの専門家も同意し、創造力は幼児期に養成されると指摘した。虫の観察、水に石ころを放り込む、時計を分解する・・・これら時には破壊的に見える行為の背後にしばしば子供の探索の本能が隠されている。

 しかるに多くの幼児は創造力を育成する段階で、多くの字を覚え、英語や算数などを勉強することを要求される。こうした受験勉強のようなやり方が子供の創造力を扼殺し、かつ体育鍛錬としつけ教育が欠けているために、子供は体質が弱く、かんしゃくになりやすくなる。

 子供が事前に文字を知らないと、小学校へ入ってから授業についていけないと心配する親には、子供たちの成長の規律についての理解を深めさせ、子供を科学的に教育することを学ばせる必要があるという。

家が貧しくて結婚できなかったのを恨んで父親を殺した男を逮捕

2009-01-11 | Weblog
 自分に甲斐性のないことを棚にあげ、父親だけが悪いといって、殺してしまったのですから、ひどい男もいたものです。でも中国は一人っ子政策で、男女の出生比率がいびつになっていて、これから結婚できない男性が増えますから、こんな問題が多くなるかもしれません。

 陝西省勉県の劉保生は、女友達に彼の家庭が極貧なことを嫌われ、結婚が駄目になった。これに怒った彼は古希の父親に殴る蹴るの暴行を加え、殺してしまった。2008年12月29日に故意殺人罪容疑で逮捕された。

 今年40歳の彼は未婚。外地へ出稼ぎに行ったときに交際した何人かの相手は、家庭貧困を理由に去った。彼は父親が無能で、自分にしっかりした家業を残さなかったことに対する怨みを日増しに強めた。

 去年7月、広州で出稼ぎをした彼は恋愛をしたが、間もなく相手が彼の家が極貧だと言うことを聞くと別れてしまい、彼に父親を殺そうとの邪念が生まれた。10月6日に帰郷し、先ず死体を埋める場所を選び、家で殴ったり蹴ったりして殺し、掘っておいた穴に埋めた。

北京大学医学部教授が順番に門衛に、1回の当番で10元

2009-01-10 | Weblog
 何か信じられないような話ですが、こんな記事がありました。教授に門衛をやらせるなんて、どうかしていると思います。中国には夜の門衛を希望する人はたくさんいると思いますが、1晩10元ではとうてい無理でしょう。北京大学に門衛を雇う金がないはずはありませんから、何か事情があるのかもしれません。

 北京大学医学部臨床薬理研究所のある教授が、最近、全ての教授が順番に門衛をしなければならないとの通達が出されたが、なぜこんなことをするのか理解できないと述べた。

 研究所事務室の責任者は、研究所の全ての人に20日に1回、門衛をしてもらうが、まだ実施はしていないと述べた。「教授は単なる職称で、特別な人物ではない。例え特別な人物であっても、他の人と同じ扱いをする」

 「簡単なことで、勤務後、門衛室で電話を受け、郵便の受取り、発送を行い、何か突発状況が起きればすぐに報告するだけだ。たった一夜当番をするだけで、ずっとやるわけじゃないから、不満を持つことはないだろ?」

 これまで臨時工が自分から希望して夜間当番をしたのだが、この人は昼間も仕事がある。労働法の規定で24時間連続作業をさせることができなくなったので、全員が順番に当番をし、1回10元を補助することにしたという。