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もう公園で満天に柳絮が飛ぶことはない

2009-03-30 | Weblog
 柳絮というのは柳の木から飛ぶ綿みたいなもので、楊樹からも飛びます。最初に北京で見たときは、雪が降っているように見え、とてもきれいで感動しました。でもこれが大量に降ると、地面に薄汚れたのが漂い、掃除をするのが大変で、それに人によってはアレルギーになるんでしょうか、咳が出るという人もいます。

 北京ではたくさんの立派な楊樹が街路樹として植えられていたのですが、道路拡張と柳絮防止のために伐採されました。柳絮を防止する薬ができたそうで、一面よくなりますが、一面春の風情が失われ、残念な気もします。

 北京市公園管理センターの研究者が楊樹と柳樹の柳絮を抑制する薬「抑花一号」の開発に成功、楊柳の大量の柳絮が飛ぶことによる生物汚染を減らすだけでなく、市民生活の環境を改善し、大量の楊樹と柳樹を伐採しなくて済むようになった。またこの方法は樹木の幹に注射するので環境汚染を起こすこともない。

 2007年からこの抑制剤が市内の大きな公園とオリンピック会場の周辺地区の楊樹と柳樹に試験的に使用されてきたが、効果は明確で、柳絮の飛ぶのを90%以上抑えることができた。