万博の常設展示センターが5月に淮海路でオープン

　上海万博も2年後に迫りましたが、中国全体ではオリンピックの話題が圧倒的に多く、万博はほとんど上海のメディアでしか取り上げられません。オリンピックが終れば様子は変わるのでしょうが。

　万博までのカウントダウンがちょうど2年になる今年5月1日、淮海路商業街に「中国2010年上海万博展示センター」をオープンする。3ヶ月毎に展示内容を更新し、展示会場の方案や展覧方案が発表されるのに合わせて、それらの模型を展示することになっている。

　センターの入口には、ビジターセンターを設置し、内外の客に万博の状況を説明したり、各種プロモーション資料を提供する。年間100万人以上の参観があると予想している。

　センターは淮海中路300号香港新世界大厦の3階に設置され、面積はおよそ1,000平米。上海万博の基本概況、中国と万博の関係の回顧、万博の100年の発展史を主に展示する。パネルだけでなく、マルチメディアを活用した展示とする。

役人が会議中に居眠りをして首に

　会議中に居眠りしたくらいで首になっては、首はいくつあっても足りません。県レベルの会議の状況をなぜ昆明市委書記が知ったのか書いてありませんが、もし昆明市委書記が講演中に居眠りをしたなら、話はつじつまが合いますが・・・。

　昆明市呈貢県のある副局長は、会議中に居眠りをして辞職を強制された。

　2月20日に開かれた昆明市の資本誘致と開発区発展に関する講演会で、最前列に座っていた同県の投資促進局副局長蒋文輝が、会議中に居眠りをし、昆明市委書記から名指し批判された。

　22日夜、同県規律委員会は、県政府が蒋文輝が副局長の職務を辞職するのに同意したと発表、同時に投資促進局に書面での自己批判を提出し、同県のテレビ局を通じて放送するよう求めた。

胡錦涛総書記が5歳の子供に与えた書を、県政府が「学習」の名前で持ち去る

　中国では総書記や総理に手紙を出し、返事がもらえると、大喜びでそれを飾ることがありますが、今回は「幸福健康成長」と書いただけの書を地方の共産党委員会が欲しがったと言うのです。

　もらった個人が家宝にするというのは分りますが、共産党組織が欲しがるとは、何かちょっとおかしいのでは、と思ってしまいます。でも、この事件でもインターネットが力を持ってきたことが示されています。

　1月12日、胡錦涛総書記が安徽省の李郢村で災害に遭った農民を慰問した時、民家で水道水を飲み、その家の5歳の子供の頼みにこたえ、ノートに「幸福健康成長」の6字を書いてやり、貴重なプレゼントとなった。

　その後、鎮の幹部がその家へ何度もやってきて、県委宣伝部へノートを提供するよう家族に思想教育を行った。だが、これは子供のために書いてくれたものだからと同意しなかった。

　だが鎮の幹部がまたやってきて、地方議会開催の期間、総書記の書いた字を学習したいから貸してくれないか、会議が終ればまた返すと言ったので、喜んで貸した。だが、会議が終わっても返してくれなかった。

　記者が宣伝部に確認の電話をすると、相手は事情が敏感で、関係責任者が不在だからと回答しなかった。その後、インターネットで批判が高まると、ノートは返されてきた。

　農家の主は「これは我が家の家宝だから、どこにも渡さない」といい、このノートを銀行の金庫に保管しようと考えているという。「どれだけ金がかかるかなんて関係ないよ」

春季人材募集会 外国企業に人気、オリンピック関係も大量採用

　去年の終わりから、2008年の就職活動が始まっていますが、3月、4月で大方の人の就職が決まります。中国では同じ職場で長く働くことが美徳ではなく、就職して数年も経たない人が、もっといい職はないかと探すことが多くあります。

　2月16日、北京で最大規模の人材募集会が開かれ、1,400社が参加、合計3万人近くを募集した。開場の1時間前から、履歴書を持った大勢の求職者が門前につめかけ、新卒予定者以外に、すでに働いている人も多かった。

外国企業館が人気最高
　「僕は3年前にここで今の仕事を見つけたんだけれど、今日は運試しに来たんだ」と、外国企業で販売の仕事をしている顧さんはいう。「当然、外資企業が狙いさ、僕はその方が発展のチャンスが多いと思うから」

　今年は6号館、7号館が外国企業専用で、100社以上が参加し、シーメンス、東芝、ＡＢＢ、フィリップス、ノキア、モトローラ、トヨタ、キャノン、ＮＥＣ、チャーター銀行・・・など世界の有名企業が多く、最も人気が高い場所となった。今年は製造業が多く、2007年はハイテク企業が主役だったのとは違っていた。

不足の人材
　主催者側によると、今回の3万人近くの募集の中で、特に工程管理と技術人材の需要が最大で、これら二つで数千人の需要があるという。

　その外、オリンピックが近づき、その関係の募集も今回のハイライトとなった。オリンピック人材募集区が作られ、オリンピック会場の技術者、通信技術者、メディアアシスタント、運転手、通訳など30種類、1,000人余りを募集した。運転手の月給は5,000-8,000元で非常に人気があった。

オリンピックメインスタジアム「鳥の巣」の命名権は売出せるか

　まだオリンピックまでは半年ありますが、体育施設の今後の運営はもう考えていて当然です。感情的には企業の名前などつけたくないでしょうが、将来の財政状況によるのではないでしょうか。

　「命名権と豪華ボックス席を代表とする無形資産開発の収入が大型体育館の最大の収入源で、これを有効に開発できるかどうかがオリンピック会場の経営の成功か失敗かを決定する」と北京体育大学の林教授は言う。

　彼は長期間体育館の建設と経営管理のテーマに取組んできた。欧米先進国では、大型体育館の70％は命名権が最も重要な収入の一つになっているが、我国では体育館の無形資産の開発が十分でなく、多くが建設完成の日から赤字になっている。

　国家体育場有限公司の副総経理がかつて、「国内外の企業は「鳥の巣」の命名権の競争にできるが、どの企業を選ぶかは慎重にして、金銭至上ではなく、ブランドを考慮する」と述べたことがある。

　北京オリンピック組織委員会の高級顧問は、体育館の命名権販売は外国ではよくあるが、「鳥の巣」は普通の体育館ではなく「国家体育館」だから、その前に企業の名前をつけるのは妥当でないという。建造費用の一部は国家が出しており、公益性のある公共の建物だから、商業的な命名をするには、先ず国家の政策が許すかどうか、次に庶民の受入れの程度を見る必要があるという。

警察官の帽子に監視カメラ

　巡邏の警官の身体にカメラを装備すれば、いつでもどこでも活動の全過程を録画できる。昆明市西山公安分局で派出所の警官が試験的に初めてこの新武器を身につけた。これにで治安事件で証拠を取りやすくなり、警官襲撃事件の発生を予防し、同時に警官の行動も規範化される。結果がよければ広める計画。

　群衆型の突発事件やトラブルの時に証拠を取るのが難しかった。去年、ある警官が酔っ払い事件の処理に出かけた。現場では数人の男が酒の臭いをプンプンさせながら、露店商人と争っていた。すぐに止めに入ったが、相手は聞かず、警察を取囲み、殴りかかってきた。救援を求め、彼らを派出所へ連れて行ったが、証拠がなく、保釈された。

　現場を撮影できていれば、誰も法律から逃れられなくなる。この装置は、液晶表示板、移動式ハードディスクを持ち、録画内容を長時間記録できる。

写真：http://www.xawb.com/gb/news/2008-02/14/content_1442440.htm

中国語教育のための教師派遣、志願者募集

　これは日本の海外青年協力隊のようなものでしょうか、中国は世界中に中国語を広めようとしていますが、その一環です。月に400ドルじゃアメリカでの生活は楽ではないでしょうね。

　北京市は今年20人の教師をアメリカで中国語を教えるために派遣する。運転免許を持ち、中華の技芸に特長がある人が優先される。市内の小学校から大学まで、3年以上のフルタイムの教師の経験がある人の中から、米側の面接を受けて決定する。アメリカの2,000以上の小中学校が中国語の課程を開設することを希望している。

　申請者は教育学、中国語、英語、外国語の学士以上の学歴で、普通語レベルが二級甲以上、英語の口頭、書面での表現能力が高く、完全な英語の環境で仕事と生活ができることが求められる。

　選ばれると赴任前に保証金3万元を納め、期間終了後、帰国時に返却する。国が、往復旅費と海外生活手当を支給し、アメリカ側が当地の住居、仕事に関係する交通費、医療保険などを提供する。規定によれば、海外生活手当の基本標準は毎月400米ドル。

　2004年以来全国ですでに3,400人の志願者を送り出しており、現在も2,200人が世界中の41ヶ国にいる。

青い水に青い空が映え、オリンピックスタジアム「鳥の巣」が勇壮で美しい

　もうオリンピックまで半年、オリンピック会場も完成に近づいています。「鳥の巣」はメイン会場で、私はまだ鉄骨を組立てている時に見ましたが、その時には周囲に池が作られるとは知りませんでした。

　そういえば、天安門の近くにできた国家大劇場も水の中に浮かんでいるようで、水不足の北京でこんなに水を使ってよいのか、ちょっと心配になります。

　北京市の空気の質は、2月1日から15日まで、毎日2級以上だった。今年1月は22日が2級以上の「合格」で、2000年以来、よい空気の日が最も多かった。国家体育館「鳥の巣」が青空を背景に水に映え、特に勇壮で美しく見えた。

写真：http://epaper.bjd.com.cn/rb/20080216/200802/t20080216_427368.htm

広東でサクラ見物 春節に広東に残った清掃作業者らを無料招待

　日本では今サクラを見られるのは沖縄ぐらいのものでしょうが、広東でも日本のサクラが咲いているようです。写真ではチラホラ咲きのようですが。

　ほころび始めた山桜を観賞し、日本の踊りを見、刺身や寿司の日本食を楽しみ・・・、本紙と広州サクラ文化祭組織委員会が、春節に広州に残った50人の外来作業者と、家庭困難な広州市民とを一緒に招待、サクラを見て、日本の特色に富んだ春節を過ごした。

　2月12日朝から彼らはサクラ祭が行われる雕塑公園へ集まった。踊りを見たり、食事をしてから、園内を散歩し、ほころび始めた関山サクラを見た。これは有名な桜の品種で、花弁は32枚、ピンク色の花が大きく、美しい。

　「とうとう映画でしか見たことがなかったサクラを見た！」とみんな何度も賛嘆の声を上げた。「私はサクラは日本にだけあると思っていたよ！」と今年68歳の王お婆さんは「きれい、きれい」を連発した。

　安徽省からの出稼ぎ夫婦は清掃作業者で、春節には一家で帰省する予定で、列車の切符も買っていたが、大雪で列車が走らなかった。彼らは2歳の子供をつれて遊びに来たが、サクラの花を見て、子供は大喜びだった。

写真：http://www.nanfangdaily.com.cn/southnews/jwxy/200802130040.asp

北京の野菜価格の比較

　中国の消費者物価指数は1月も高い伸びでした。北京での春節休みの最終日の野菜の値段があったのでご紹介します。単位は斤（500グラム）当りの元です。キロ当りの円に換算するには、およそ30倍してください。

　高くなったと言っても日本の値段とは比べものになりません。きちんとした表にしてないので、見にくいかも知れませんが、お許しください。

　2月12日は、ネズミ年の休暇の最後の日、本紙記者がいくつかに別れて、北京の一級卸売市場から各種の市場、スーパーまで野菜の販売価格を調査したが、差は3倍以上あった。

　　　　　　　　　　　　 白菜　　トマト　　胡瓜　　ネギ　　ナス　　カリフラワー
新発地（卸売市場）　　0.5 　　1.6 　　1.7　　　2.5　　　2.25　　1.2
岳各庄（卸売市場）　　0.5　　1.0　　　1.5　　　2.5　　　1.0　　　1.3
北京華聯学院路店　　0.58　4.88　　3.78　　4.19　　　5.98　　2.79
広内天陶市場　　　　　0.6　　2.5　　　2.0　　　3.5　　　5.0　　　1.8
華普超市魯谷店　　　0.65　　3.9　　　4.9　　　5.9　　　6.9　　　4.5
家楽福白石橋店　　　0.65　　3.55　　4.3　　　4.8　　　9.6　　　4.2
万客隆崇文門店　　　0.78　　2.99　　3.99　　4.9　　　4.95　　3.38
北京東郊市場　　　　　0.80　　3.0　　　2.0　　4.0　　　3.0　　　2.5
京西万隆農貿市場　　1.0　　　3.0　　　3.0　　3.5　　　3.0
崇文門菜市場　　　　　2.0　　　　　　　　5.0　　　　　　　10.0
（注：2008年2月12日の価格、品質の差は考慮してない）