三面記事から見る最近の中国

気軽に読めるニュースを、バックグラウンドの説明や私の感想を交えながら、紹介します。

ハルピンで5月に入って20日間に39人が自殺 4分の1は大学生

2007-05-31 | Weblog
 日本も自殺は多いのですが、中国も決して少なくありません。ハルピンで年間にどのくらいの自殺があるのか知りませんが、ニュースになるところを見ると、この数字は多いのでしょう。

 学生の自殺は確かに増えているようです。このところの学生定員の急激な増加による就職の条件の悪化、競争の厳しさが第一の原因だろうと思いますが、一人っ子世代の問題があるのかもしれません。

 21日、ハルピンの女子大生が規律違反で、大学から1年の休学処分を受け、飛降り自殺を図った。ハルピン市の統計によれば、5月に入ってから39人目の自殺事件で、その内大学生が少なくとも10人はいる。

 また、わずか数日の内に、北京市の5人の大学生が飛降り自殺をし、天津、武漢などでも似たような悲劇が起きている。データによると、2002年の大学生の自殺事件は27件だったが、2004年は68件、2005年は116件、2006年は130件と、年々増加している。


二人の日本人を処罰  考古の名目で勝手に測量

2007-05-30 | Weblog
 この記事には、二人の日本人の名前も出ていますが、どうも大学の先生のようです。でも、罪を認めたとなっていますが、本当でしょうか、どんなところで何を測量したのか分りませんが、学問的な必要性以外には理由が思い浮かびません。

 二人の日本人が、考古の名目で江西省の地方都市で勝手に測量し、同省測絵局は彼らに違法な測量行為をやめるよう命じ、罰金、測量ツール、測量結果を没収する行政処罰を加えた。

 3月23日から27日にかけて、日本人二人は携帯型のGPS受信装置、1∶250000、1∶500000縮尺の英語版の地形図光ディスク、ノートパソコンなどを持って、考古研究の名目で江西省南豊、鷹潭、上饒、鉛山などで勝手に測量活動をした。

 彼らは違法に測量したことを完全に認め、中国の行政処罰を受入れ、さらに保証書を書き、違法な測量の事実を反省、謝罪し、今後中国の法律、法規に違反する活動をしないことを誓った。

 測量の結果の中には多くの国家機密が含まれていたという。彼ら日本人の行為が中国の国家秘密を盗み取ったことになるのかどうかは関係部門が認定することになるという。

河北省で39.3度、今年全国最高気温  香港では死者も

2007-05-29 | Weblog
 日本でも「猛暑日」を記録した土地がありましたが、中国はもっと気温が上がっています。四川省や広州では暴雨もあって、異常気候の様子も見えます。

 今年の夏は暑くなりそうな感じで嫌ですね。去年は重慶なんかで気温が上がり、三峡ダムができたせいだとの意見もありましたが、今年はどうなりますか。 

北京に熱波
 昨日北京では熱波がきて、お昼ごろには外出する人は日傘、サングラス、帽子など防暑対策をした。午後4時、南郊観測所が37.2度を記録し、今年の最高気温となった。この時、天安門の自動観測所は39度を記録し、地面の温度は40度を超えた。

香港で暑さで死亡
 香港では26日、気温が高くなり、少なくとも4人が暑気中りし、54歳の男性は朝ランニングしていて倒れ、病院へ送られたが死亡した。

河北省は39.3度で全国最高
 26日、河北省南宮市の最高気温は39.3度になり、今年の全国最高となった。

BMWがスピード新記録:高速道路を時速250キロでぶっ飛ばし、免許取消し

2007-05-28 | Weblog
 中国では時々普通の高速道路をとんでもないスピードで飛ばすスピード狂がいます。新しい高速道路はよくできていて、車線も多いので、スピードを出したくなるのかもしれません。

 5月22日午前10時、上海ナンバーのBMWが浙江省の高速道路で、84キロをわずか19分で飛ばし、時速250キロという最高のスピードオーバーを記録した。

 運転手は、警察に停められると、ニセの免許証を手渡し、そのままスピードを上げて逃げようとしたが、捕まった。道路安全交通法の規定により運転免許証取り消しと罰金2,000元の罰を受けた。

街頭販売のパソコンはガラクタ 騙しは「ハイテク」

2007-05-27 | Weblog
 ニセモノが氾濫している中国ですから、ニセパソコンもありますが、騙しの手口は高級化しているようです。パソコンを立ち上げ、デバイスマネージャの画面でシステム構成を示されると、たいていの人は信用してしまうでしょうね。

 パソコン販売をしている許さんが「斬新」な流行のパソコンを見せてくれた。IBMのマークがついていたが、塗装が悪く、角のところは剥げていた。彼の友人がすでに何人か騙され、そのインチキのパソコンだという。

 友人がオフィスを出たとたん、一人の男が近づいて来てパソコンはいらんかと聞いてきた。かばんから新しいIBMのパソコンを取り出し、市場では1.5万元はするが、訳ありだから5,000元で売るという。メモリ1G、CPUはコンロー、HDは80GB、さらにDVDがついていると言い、パソコンを起動し、システム構成の画面を示して確認させた。交渉の結果、1,800元で双方は手を打った。

 許さんが見ると、型番と外観が全くあっておらず、外観もキーボードも古いタイプで、塗装をしなおしただけだった。中味は古い部品を寄せ集めたもので、CPUも古く、DVDは普通のCDにDVDのニセマークを貼ってあった。最初にパソコンのシステム構成画面を見せたのは、別のソフトで最新のコンフィギュレーションを示していただけ、実際は役に立たないガラクタだった。

「大学受験宿泊プラン」多くは300-500元 「入試定食」も色々

2007-05-26 | Weblog
 また今年も大学入試のシーズンが近づいてきました。大学入試は中国では注目度が非常に高く、関連した色々な話題が新聞をにぎわします。今日は気軽な話題です。でも、1泊300-500元というのは結構な値段ですね。

 もう大学受験まで半月、北京のホテルは入試のビジネスチャンスを狙って、半額優遇の「大学受験宿泊プラン」を提供し、飲食業界でも「大学入試定食」を売り物にしている。

 「大学受験部屋」は例年人気があるが、今年もよく売れている。大学の多い海淀区中関村地区のホテルでは、各種サービスを提供しており、今は予約のピーク。「大学受験部屋」の値段は平日の半値程度で、多くが300-500元の間である。

 天気が暑くなり、受験生の食欲が衰えているので、レストランの「大学入試定食」も人気が出始めた。便宜坊、全聚徳、華天などの老舗は5月上旬から出しており、客の反応もよいという。多くは100元程度で、主に家庭料理を中心に栄養に気を配っている。

 小さなレストランも負けていないが、こちらの売り物は、出前やコックの出前である。値段もやや安く、やはり予約は好調だという。

東陶の便座発火、発煙と中国の部品は無関係

2007-05-25 | Weblog
 今の時代、日本の製品にも中国製の部品はたくさん使われていますから、リコールされた製品にも使われていても不思議ではありません。でも、最近は中国製イコール品質が悪いということにはならないと思います。

 でも最近、中国製の原料によるペットフードや歯磨きに問題が出ているので、中国製はよくないというイメージが広がるのを恐れているのは確かでしょう。

 火災事故を起し、日本の東陶が18万台の製品をリコールした。国家品質検査総局は先日、中国の問題のある部品がハイテク便座を燃やしたと指摘されたことに関し、日中双方が調査し、事故責任は東陶自身の生産と品質管理の問題だったと確認したと発表した。この製品は中国では販売されていないので、消費者は安心してよい。

 ある日本のメディアは、東陶が生産した18万台の温水洗浄便座が内部の電気回路が接触不良のため焼損、発煙などの事故を起したが、「品質問題を起した部品はみんな中国で生産したものだった」と報道していた。

少年児童の平均身長は家庭収入に比例

2007-05-24 | Weblog
 しごく当たり前の結果のように思われますが、これから先、格差拡大でさらに広がるのか、生活レベルが全体的に上がり、栄養がよくなって、体格の差は縮小するのか、どうなるでしょうね。

 5月19日に発表された「家庭収入と学齢の児童少年の栄養と健康状況に関する報告」によると、家庭の収入の増加につれて、平均身長が高くなっている。家庭収入が最低のグループの都市の男子、女子は最高のグループよりも平均で3.8センチ、3.2センチ、農村の男子、女子では5.1センチ、4.5センチ低かった。

 平均体重もそれぞれ、都市では4.0キロ、2.3キロ、農村で3.6キロ、2.3キロ低かった。家庭の収入が増えるほど肥満率は高くなる。

ニセの卒業証書で入学した大学院生の卒業証書はOK

2007-05-23 | Weblog
 ニセ証書が氾濫している中国ならではの話題です。この場合は、大学の卒業はウソでしたが、大学院の入試と、その後の試験、学位論文もパスしているのですから、妥当な判決ではないでしょうか。

 ニセ学歴で大学院を受験、修士を卒業したが、12年後に修士の学歴を取り消されたので、大学を告訴していた陳某に対し、広州中級法院は大学は陳某(39)の学歴取り消しを取り消すよう判決した。

 1989年、彼は単位不足で、武漢水運工程学院(現在は武漢理工大学)を中途退学した。その後、大専の卒業証書を偽造して、1995年に中山大学修士の入学試験を受験し、中国哲学専攻に入学した。大学院の各課程の試験に合格し、1998年7月、広東省高等教育出版社に就職、1999年6月、論文答弁が合格し、修士学位を授与された。

 2005年末になって、中山大学は陳某が入試の時に学歴を詐称していたとして、卒業証書と修士学位の決定を取り消した。その後、出版社も首になった。

 学位も仕事もなくなり、陳某は中山大学を海珠区法院に訴えた。2006年6月、ニセ証書で大学院を受験したのは不正行為で、大学の決定は正しいとする一審判決を出した。陳某は広州中級法院へ上告した。

 中級法院での審理では、陳某と弁護士、中山大学代理人は、大学に学位取り消しの権利があるか、入学後12年も経って追求できるのか、大学院の学位取得は違法だったのかなどについて激烈な議論があった。審理後、陳某の請求を認め、中山大学に学歴取消しの決定を取り消すよう判決した。

禁煙外来を3つの病院に新設

2007-05-22 | Weblog
 中国ではタバコを吸う人が多いので、当然、禁煙したいと思う人もたくさんいるでしょう。ただ、中国では相手にタバコをすすめる習慣があるので、禁煙しようと思っても挫折する可能性も高いのではないでしょうかね。

 北京では禁煙治療をする病院が新しく増える。北京第六医院、復興医院、中関村医院が世界禁煙デーである5月31日から患者を受付ける。治療を受けたい患者は電話で予約し、治療協議書にサインすればよい。

 北京第六医院の受付棟にはすでに禁煙科の看板が出て、試験的に運営している。試験期間中は治療費は無料で、すでに4人が治療を受け、その内2人は4週間から5週間の治療を受けて禁煙に成功した。

 だが禁煙科の医師は無料では治療効果がよくないのではないかと心配している。無料だと真剣にならないからだ。本格運営になれば治療費用を取り、薬物治療をだと、一つの治療サイクル8週間で600-800元になるだろうという。治療方法にはパッチを貼ったり、薬を飲んだり、鼻にスプレーするなどがある。

 北京市では1996年に市内の21病院に禁煙科を設けたが、患者が少なく、今も続いているのは朝陽医院と安貞医院の2箇所だけである。