三面記事から見る最近の中国

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街頭販売のパソコンはガラクタ 騙しは「ハイテク」

2007-05-27 | Weblog
 ニセモノが氾濫している中国ですから、ニセパソコンもありますが、騙しの手口は高級化しているようです。パソコンを立ち上げ、デバイスマネージャの画面でシステム構成を示されると、たいていの人は信用してしまうでしょうね。

 パソコン販売をしている許さんが「斬新」な流行のパソコンを見せてくれた。IBMのマークがついていたが、塗装が悪く、角のところは剥げていた。彼の友人がすでに何人か騙され、そのインチキのパソコンだという。

 友人がオフィスを出たとたん、一人の男が近づいて来てパソコンはいらんかと聞いてきた。かばんから新しいIBMのパソコンを取り出し、市場では1.5万元はするが、訳ありだから5,000元で売るという。メモリ1G、CPUはコンロー、HDは80GB、さらにDVDがついていると言い、パソコンを起動し、システム構成の画面を示して確認させた。交渉の結果、1,800元で双方は手を打った。

 許さんが見ると、型番と外観が全くあっておらず、外観もキーボードも古いタイプで、塗装をしなおしただけだった。中味は古い部品を寄せ集めたもので、CPUも古く、DVDは普通のCDにDVDのニセマークを貼ってあった。最初にパソコンのシステム構成画面を見せたのは、別のソフトで最新のコンフィギュレーションを示していただけ、実際は役に立たないガラクタだった。