中国の森林資源の増加速度は世界一

　ちょっと信じられないようなニュースですが、中国政府は「退耕還林」といい、開墾した耕地を元の林や野原に戻す政策をとっていますから、その効果が出ているのかもしれません。

　全世界の森林資源が激減している中、中国の森林面積は毎年増加している。国家林業局は、2010年には、中国の森林のカバー率は現在の18.21％から20％に高まるという。エネルギー危機に対応するために、林業生物質エネルギーの開発を始めた。

　国連の世界の森林資源データによると、世界では年平均およそ1億ムー(1ムーは1/15ha)の森林面積が減少している。その中で我国の人工林の面積は年平均6,000万ムー以上増加している。我国の人工林の面積の増加量は世界の年平均増加量の53.2％を占め、森林資源増加が最も多い。2008年には8,000万ムーの造林を完成し、ボランティアで25億本の植樹を行う予定である。

　エネルギー危機に対処するために、森林生物質エネルギーの開発も開始した。雲南省、四川省にエネルギー林基地100万ムー、河北省、陝西省に建設するバイオディーゼル油生産ハイテク産業化プロジェクトはすでに起動した。山東省の木材を主原料とするバイオ発電所はすでに運転を開始している。