深~い店のはしご

2011-02-09 | その他

知る人ぞ知る「陶生家」、釧路から食材を直送する北海炉ばたのお店です。渡辺通りの電気ビル裏の古いビル、階段で2Fに上がるわけですが、この一帯、何とも昭和チックなすごい雰囲気。



お店に入るなり店の大将が「すいません。今日は北海ネタがありません」だと。白子やら、ホタテやら、タラバやら、すじ子やらのイメージが泡のように消えていきます。次のネタが入るまでに3日間。さすがにそれまで待てないよ。今度はあらかじめ電話して来ないと。

しかし、わざわざBivi福岡で待ち合わせしてここに来たわけだし、とりあえず軽くイッときますか。


付き出しはホタルイカに赤なまこ。

深いなぁ。酒飲みの食べ物です。



干し氷下魚の焼もの。これまた渋い。


長いシャモジにのってきた皿は、つぼ鯛。


北海炉ばたの店なのに対馬出身という大将が、囲炉裏でじっくり焼き上げました。
柑橘を搾った荒削りの大根おろしと共にいただきます。
ネタのない炉ばたは困ったものですが、また来ようという気になるのは人柄、店柄?


少しもの足らないし、さぁ、次に行こう。
高砂まで歩き、向かった先はホルモン専門の「煮込み」。


まずは、刺身盛。
これだけでもすごいのですが、続いてもう一皿出てきます。


これで一人前。
センマイ刺にハツ刺に血管刺し。それから酢モツだったっけ。店員さんが丁寧に説明してくれたのだけど、うろ覚え。ゴマ油に塩かニンニク醤油かポン酢、一応お勧めの食べ方があるようですが、基本は好みで。とにかく新鮮でどれも甲乙つけがたい。初めて食べる血管刺しは口の中に入れたときはヌルっとした食感、噛めばコリコリコリっとした食感となる絶妙な一品。
 これまた深~いお店なのです。


フライパンのまま出てきた特上ホルモン焼。塩で食べるかポン酢で食べるか。やっぱりこれは塩がお勧め。トロ~んとした感触がたまらない。しかしまぁ、花が咲いたようなプルプル、フワーンとしたホルモンなんて、なかなかお目にかかれませんぞ。


とどめはモツ煮込み。


なわけでビールや焼酎がやたらと進みます。
けれど、焼ものや煮込みで白飯をバクつくのも絶対よさげ。ホルモン刺でビールを飲んで、その後は「飯」なんてのもアリ。満足度高いこと間違いなし。
一年ちょっと前まで、この店の2Fに「煮込みの製麺所」というディープなパスタ屋があったのです。あのインパクトもすごかった。メニューだけでも下の店で復活してくれないかなぁ。


食事処 政

2011-02-09 | 和食

「中華一番」でマーボー丼でも、そう思ってたわけですが、店に行くとシャッターが降りてます。定休日?いや、横の壁にはテナント募集中の貼り紙。もしかして、そういうこと?2週間前に行ったときは、あんなに沢山のお客さんで賑わっていたのに。

とりあえず来た方向に戻り、東比恵の交差点を空港方面に折れると、食事処と書かれた看板が目に入ります。他に案があるわけでもなし、ここにイッときますか。



「食事処  政」の三択のメニューから選んだのは「かれいの煮つけ」。小鉢に生玉子付きの定食です。



醤油を玉子にかけて軽くときご飯と混ぜる。準備完了、さあ、いただきます!と煮つけを一口。かなり濃いね、この味つけ。卵かけご飯に醤油なんか入れるんじゃなかった。小鉢の方に箸をのばすと、こちらも醤油辛い。ご飯の友、定食屋の味が、薄すぎるより濃くなりがちなのは何となく理解できるけど。これは少し行き過ぎ。



夜は居酒屋で、昼は定食を出してる店なんでしょう。丁度、仕入れられたアジがドサっと板場に運ばれ、次の仕込みが始まりました。良い型の生きのいいアジがどんどん捌かれていきます。この一匹をそのまま刺身にして、白飯付けてくれたら、それで十分なんだけど。そんなわけにもいかないか。


●「食事処  政」「本日の定食」(700円)