連日ワイドショーはキックバック問題でどこそこに検察が入った!と大騒ぎだが、政治資金の裏金作りは自民党は昔からせっせとやっていた、という事が明らかになりつつある。要は「政治に金がかかる」から色々と問題が起きるわけだ(何故金がかかるか?、は後述)。
金で票を買うような行為は「政治家はやっちゃダメ!」と法律で規制し、それを防止する為に昔から色んな対策を立てていても次から次へと国会議員連中は抜け道を考え出して、資金を捻出するのに余念がないということ。その最大の集金システムが「党や議員のパーティ券販売」というわけだ。
このパーティ券が抜け道だらけならば、いっそ「もっと厳罰を課せば?」と刑を重くするのも一つのやり方だろう。今回のような裏金を作ったら「議員追放」という方法もある(それじゃあそういう事を知らなかった議員は可哀想ではないか?という人がいると思うが、これしきの金の動きに目を配れなくては、もっと大事なことを任せるのは無理だろう)。
とにかく「現在の選挙システム」を採用している限りは、政治に金がかかるのは仕方がないとも言える。裏を返せば、金で票を売る人間が無くならない限りは、政治家はいつまで経っても金をばら撒くのをやめないだろう。選挙の票に「それ相当の価値」があるのなら、それはこの世から泥棒が無くならないのと同じ理由で「裏金だって無くならない」道理である。
ところで、何んで政治に金がかかるのか?、という疑問。
私の分析は、現行の「代議員システムそのもの」に問題がある、というものだ。
以前、私の勤める会社の社長が朝礼で「○○先生に投票してくれ」と訓示したことがあった。勿論、選挙法違反である(だろうと思う、確かめたわけではないけど)。この場合は都の区議会選挙だったので、区外から出勤してる社員に向かって「投票して」と言うのはトンチンカンなのだが、まあ昭和の名残りで許してもらおう。社長の意図としては、この先生は「業界の発展」に尽力しているので我社としても是非とも応援してあげて欲しい、という気持ちだったと思う。政治活動としては「実に真っ当な」真摯なものであったのは間違いない。
この訓示を聞いた社員がその後○○先生の発言をネットなどで調べた上で、さらに他の立候補者なども比較検討し、「自分の頭で考えて」その意見に賛同して投票するのなら、社長は有権者の取るべき行動を果たした「立派な社会人」として尊敬されて然るべきであろう(実際はそうでは無く、社員だから言う事を聞く、と思ったに過ぎない)。そうで無いとしても、少なくとも○○先生を応援する気持ちには、会社の利益(ひいては社員の給料)にプラスになる、という思惑がはっきり見て取れるレベルの発言だった。
つまり、昔から政治家への応援には「利益誘導」の心理が働いているのは確かである。
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おまけ:今朝のワイドショーでも取り上げていたが、行方をくらまして逃げている議員が一人いると言う。この議員、他の議員達と比べると「段違い」の金を受け取っていたらしい。どうも全国青年商工会議所の会頭という地位を活用して「各地の企業に影響力」を発揮、パー券を売りまくっていたとの報道も出ている(真っ黒じゃねーか)。こういう金に塗れた悪徳議員がワンサカいるのが自民党、というイメージが「嫌でもハッキリしちゃった」残念な事件である(あくまでニュースを見た印象であり、詳しく調べた訳ではないのでその点ご注意を・・・)。今後の捜査に期待大!だ。
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