明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

古代史喫茶店

2019-01-24 20:22:31 | 歴史・旅行
古代史の面白い記事を見つけたのでご紹介する。それは「www.ookuninushidenn.com」である。筆者は「広瀬満」氏。1960年生まれの在野の人とプロフィールにある。今日会社で仕事の合間に一休みしながらいつものようにネットを見ていたら、天智天皇の出自を検索したところ「押坂彦人大兄皇子」というキーワードが出てきた。暇なのでボーッと見ていたら、これがとんでもなく面白い記事で、ホームページまで遡って前出のページを見つけた次第である。仕事中なのでここまでしか時間が取れず、詳しく調べる事が出来なかったが、サッと見たところでは「押坂彦人大兄は蘇我馬子!」という、衝撃の事実をさらりと展開してある。

これだけでも「本当だったら凄いことだ」なのだが、どうやらキチンとした証拠あるいは理路整然とした推論を根拠としているらしく、長文の説明が写真と系図付きで書いてあるから見込みがありそう。これは帰ってからじっくり読まねばと思って、まずはブログに報告した次第である。「壬申の乱を歩く」で九州説を堪能した後しばらく新説がなく退屈していたところだったので、この「大国主伝」というブログ、一気に読めそうで実に面白い。著者広瀬氏は初見だが、「相当な歴史眼の持ち主」と見た。資料も丹念に読み漁っていて、その読書量も半端ないレベルである。何より在野の人だけに「通説に囚われない常識人の目」で古代を見る視点が、何とも言えず素晴らしい。

まだ全然読んでいないので真偽の程は分からないが、書いている文章は「淡々と事実を検証する姿勢」で、よくある「真実はこれだ!的な決めつけで押し切る」のではなく、日本の歴史を納得行く形で解き明かそうとする意欲が垣間みえて心地よい。どうも古代史の話になると荒唐無稽に終止して、肝心の説明が「全く知性の裏付けもない妄想」の類が頻出するのが常であるが、広瀬氏はそのような浅ましい人気取りの似非歴史家ではなさそうなので「安心」して読んでいられる。今夜どこまで読めるかわからないが、ひとあたり読んでからまた感想を書くことにしたい。とにかく今は「またとない極上の推論に出会えそうな」気持ちに、我にも無く興奮している。このワクワクする気分を誰かと共有しなくては、居ても立ってもいられないのだ。まことに自分勝手で唐突な衝動だが、久しぶりに「大物に出会った気分」である。残念だが詳しくは次回の読後感想にご期待頂くことにして、今夜はパソコンで読書、と行きたい。もちろん日本酒を飲みながらである!

次回は題して「蘇我氏の双墓」です。

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