明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

全国民の、マイナンバーへの疑問をぶった斬る!

2021-11-12 17:54:07 | ニュース

まず言えることは、マイナンバー化を推し進めるということは、生活の基盤そのものを「デジタル化する」ということに他ならない。

つまりマイナンバーとは、個人が社会の中で生きていくための「氏名」を、デジタル化したものなのである(私の考え)。あなたは今まで「氏名」を使って社会の中で生きてきた。だが同姓同名とか読み方とかがあるので、アナログの氏名だけでは「本人確認」が出来る、とは言えない。そこで同姓同名の他人と区別して「本人自身であること」を証明するために、色々な付属情報=生年月日や住所や電話番号とかが別途必要なのだ。これでは個人情報は「丸わかり」になってしまうではないか(このことに疑問を感じていない人が多いと言うのは、実は不思議である)。目の前の人間が「契約当事者本人」であることを証明するために「住所」を言わなければならないと言うのは、余りにも面倒でリスキーだ。そのために運転免許証などの「公的証明書」を使って、顔写真と照合して本人確認する。だが本人確認はできたとして、個人情報はバレバレになって書類に書かれたままである。どうすれば安心・安全な運用ができるのか。ここで考え方を一歩進めて書類上の氏名を「数字」にすれば、もっと安心・安全な書類になって、照合作業ももっと簡単になるのでは無いだろうか?、と考えた。それが私の提唱する「氏名のマイナンバー化」なのだ。

このことが明確に意識されていないと、マイナンバーそのものを誤解してしまう。今まで社会で個人を認知する方法は「氏名」だった。これからは氏名の代わりに、すべて「マイナンバー」の12桁の数字になる。つまりあなたは「マイナンバーで表される人間」になるのだ。勿論誰かを呼ぶのに「〇〇2456・・・さん」などと呼びかけるのは意味をなさないので、社会慣行上は従来どおり「氏名」を使っていく。その代わり、個人の契約や銀行口座や各種免許に医療・福祉などの権利、その他あらゆる社会的活動においてはすべて、マイナンバーで管理する。国民全員が一人に一つずつ「ユニークな番号」で管理できれば、前述のような同姓同名や読み間違いによる混同が起きないので、安心安全に運用ができるのである。データを扱うには、数字が最適なのは自明であろう。なお、マイナンバーのデータベースには、マイナンバーと顔写真、それとアクセス履歴だけが入っている。もう氏名も住所も何も入っていない「顔写真」だけの人間、それがマイナンバーの「実体」、マイナンバーで管理された「一人の存在」である。しかし個人の権利を保全するためには、それで充分なのである!

ちなみに今、公明党主導・自民党が修正賛同して発表した「10万円給付」問題も、デジタル化で一発解消することを説明しよう。

① まず政府内に全国民の一人一人の戸籍からマイナンバー口座を作る(自動)
② その口座には税務申告などの収入情報・生年月日の年齢・現住所による管理区分市町村その他の情報を紐付けする(金融庁が必死で作業する・・・既に確定申告書にはマイナンバーが記入されているから、それほど手間がかかるとは思えないけど)
③ 今回の条件に合致する口座に、10万円を振り込む(自動)

この段階でマイナンバー口座には個人宛に10万円の給付が入金されているが、あくまで政府内で口座を作っただけなので、まだ国民は貰うことが出来ない。これからこの10万円を引き出す方法を説明する。

① 政府内マイナンバー口座に自分のマイナンバーカードを登録する(口座を開く要領・・・と言っても口座は既にできているから問題ない)
② ここで本人確認作業を行なって、マイナンバーカードにキャッシュカード機能を付加する
③ 銀行の機械で「送金」を行い、自分の銀行に入れて使えるようにする
④ 政府は一旦口座に入れておき、期間内に本人の送金操作がなければ、1年後に消去する(自動)
⑤ 以降は全部マイナンバー口座で給付を行う

以上で説明は終了。これなら、個人の資産や財務状況を政府に知られることはないから、安心・安全である。・・・というか、どうした訳か「他人」に自分のことを知られたく無い、と言う人が多いのだが、一体誰が貴方の銀行口座など調べると言うんだろうか、そんな、大して残高も無い口座の情報なんて、ねぇ。まさか、ある日突然、斜向かいの家の奥さんから「お宅の貯金額、〇〇万円もあるんですってねぇ、すごいじゃ無い!」とか言われると思っているんだろうか、馬鹿馬鹿しい。映画の見過ぎです。それより全国民の財務状況を「全て政府に報告」して、脱税や税金の取りっぱぐれを完全に無くした方が、税収も増え犯罪も激減して、むしろ「税金が下がる」と思うんだけど(・・・このあたりを詳しく説明した記事をお読みいただくには、当ブログの過去記事を「現金の無い社会」というキーワードで検索してみて下さい)。

なお、マイナンバーカードについて、もう少し説明しておこう。

1、本人確認
マイナンバーカードを所定の専用端末の機械に差し込んで、政府のサーバーに接続、カメラで貴方の映像と「マイナンバーに登録してある画像」とを顔認証する(一応暫定的に、専用端末のみ行えるものとする)。顔認証が取れたら、機械が「認証番号」を印刷して認証完了。クレジットの承認番号のようなものである。ここまでの作業で一切の情報は漏れていない。カメラの顔とサーバーのマイナンバー写真データとを、機械で照合しているだけである。これだと相手側に何かを知られること無く、本人だけの操作で認証が可能だ。要するに「マイナンバーと使用者が一致している」ことを、機械が保証するのである。認証番号は当然毎回変わる。相手側は「認証番号」が機械から印刷されて出てくるので、それを契約書類に貼り付ければ「本人確認完了」である。書類にはマイナンバー以外は書かなくてよく、相手に必要な情報を書くだけで完了できる。この方式を「唯一の公式本人認証」と法律で決めれば良い。そうすれば国民全員のセキュリティが保たれる仕組みだ。他人が個人情報を知ろうとしても、そこには個人情報は何も無いから、情報漏洩は心配ないのである。安心・安全だ。

日常的には、例えば電話を契約したりクレジットカードを作ったりネット会員になったり、または医療機関を受診したり保険を契約したり図書館を利用したりする場合(つまり本人確認が必要な場合はすべて)、相手側に「あっ、この人のマイナンバーは〇〇なんだ」と分かってしまう場合もあると思うが、マイナンバーが分かったとして何ができるだろうか。悪用するったって「どうにも悪用出来ない」のだ。顔認証の無いマイナンバーは、ただの数字の羅列だから意味が無いのである。カードの顔写真を人間の目で確認する方法でも構わないだろうが、それだと偽造される危険があるから、サーバー端末による照合の方が確実だろう。なお、安全を確かめるために、1週間に一度くらいの割合で「自分で照合を確認」しておくと、ハッキングにより写真データを入れ替えられなくて、より安心である。なお、認証を行なった場所と時間は記録されているから、万一他人がカードを拾って機械で認証操作を行なっても「自分ではない」と立証することも可能である(顔認証があるから簡単ではない)。

まあ、使い方についてはこれから議論していけば良いと思うが、今までのクレジットカードなどはそのまま使えば良いと思う。要はマイナンバーの「根幹」は、個人を特定するための「唯一の方法」であるということに尽きる。個人を特定する方法、という意味は「あなたの名前は?」と言う質問に、キチンと答えるということである。それが今までは「氏名」だった。これからは「〇〇1458〇〇です」ということになる。つまり、マイナンバーに変更されると言うことだ。これは絶対に外せない「基本条件」である。この変更は「全てにおけるデジタル革命、根本的な意識革命」だと言えよう。だから、マイナンバーをわざわざ政府が人参をぶら下げて「促進する」必要など全くないと言える。マイナンバーカードを持たない人は、単に「生きにくくなる」だけである。

2、アクセス制限
マイナンバーから何かの情報(個人情報)を得ようとする者は、自身もマイナンバーで本人認証を受ける必要がある。企業などの要請で作業する者は企業のマイナンバーと作業者本人のマイナンバーの両方を入力し、知りたい情報と必要とする理由を入力して「承認を得て」からでなければ、該当するマイナンバーにアクセス出来ないシステムを作っておく事。これにより、誰がいつどんな理由で情報を取ったかが記録される。本人確認をするから操作をした者はすぐ分かり、言い逃れをすることはできない。だから一応、考えられる限りの「セキュリティ」が保たれているはずである。要するに安全安心を保つためには、全て「顔出し」で行わなきゃダメなのだ。誰がやったか分からない「匿名という作業」を極限まで無くすことが、セキュリティの基本である(これはネット・SNS も同じである)。これで「ちょっと魔がさしたから」っていうことで、秘密が漏れるなんてことは無くなるだろうと思う。

3、個人を戸籍から切り離す
日本の戸籍制度は明治以来の悪しき伝統がまだ残っていて、「家制度」のくびきから脱却できていない。未だに「戸主」と言う名称が残っている。日本は民主主義の国ではあるが、完全に「個人の権利」を尊重した体制とは言い切れないのが、この「戸籍システム」である。この際に古い戸籍システムを解体し、「マイナンバーによる個人」を主体として戸籍システムに変更すべきだ、と私は考える。せっかく国民全員にマイナンバーが付与されているのだから、まず戸籍システムから「個人主体」に帰るべきである。簡単に言えば、マイナンバーをキーにしたデータベースを作ること。戸籍データベースの中身は、生年月日と死亡月日(勿論、西暦だ)・DNA情報・父親のマイナンバー・母親のマイナンバー、以上だ。その他の情報は、別途「種目ごとのデータベース」で補完する。これで日本社会が激変する・・・本当のデジタル化が始まるのだ。

4、セキュリティおまけ
マイナンバーを使用すると、住所や電話番号を記入する必要がないから逆に「個人情報がバレない」というメリットがある。郵便は親しい人だけ。企業からの案内や連絡は「メールかSNS」でやり取りすればよい。この方がよっぽど安全だ。住所や電話番号は、もう「公的書類から消える」と言うのが正解になると思う。あなたは知り合いには「氏名」を使い日常生活を送っているが、社会的には「マイナンバー一本」で活動しているから、書類上は何という名前なのか何処に住んでいるのかなどの個人情報は一切知られなくて済む。この方がよっぽど安全である。だから書類にはマイナンバーだけ書いて、「氏名も住所も年齢も電話番号も、併記しない」が正解。役所の担当者も「いちいち12桁の数字を覚えよう」とはしないであろう。もし病院の産婦人科で患者名に「橋本環奈」と書いてあれば「おおーっ」となるだろうが、それが12桁の数字の羅列だけだった場合、果たして同じような反応をするだろうか?

安全・安心とは、余計なことは「記録しない」ことに尽きる。私はマイナンバー社会の方がよっぽど安心だと思うけど、皆さんはどう思いますか。「森本毅郎のスタンバイ」風に言えば、そろそろ本気で考えてみては?、でした。ではまた明日・・・


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