明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

アン・ソンジュの永久シードの可能性

2018-10-22 21:44:40 | スポーツ・ゴルフ
やはりアン・ソンジュは強かった。というよりも別格と言えよう。予選落ち2回、棄権2回、29位T・22位T・11位T・23T・22位Tと悪くてもこのくらいの安定した成績を出し続けている。後は5位Tが1回、8位Tが1回、3位Tが2回。で、残りは全て「優勝か2位(T)」である。凄すぎるのだ。

今年の成績を順に追っていくと、

○2戦目ヨコハマタイヤレディースで優勝、プレーオフで負けた2位に鈴木愛が入る。
○4戦目ヤマハレディースオープン葛城で優勝、2打差の2位に菊地絵里香が入る。
○9戦目ほけんの窓口レディースで2位、優勝は1打差で鈴木愛がリベンジした。ちなみに2位Tに菊地絵里香が入る。
○中京テレビブリジストン5位、宮里藍サントリーレディースで3位。宮里藍では成田美寿々に敗れている。
○14戦目日本ハムレディースで優勝、2位は2打差でテレサ・ルーと川岸史果。いまやシード落ちすらありえる58位の川岸、一体全体何がわるいのか。
○17戦目ニトリレディースで優勝、大東建託8位・CATレディース3位上位につけていたが、ニトリ以降は全部優勝か2位Tである。日本女子オープンは棄権だったが、2日目が36パットでどこか具合が悪かったのかも知れない。ニトリは2位に3打差を付けて圧勝。他を寄せ付けない強さが出てくる。この日本女子オープンで東浩子・原英莉花が3Tに入っている。

そして今回の優勝である、まさに「出れば勝つ」だ。

○18戦目日本プロゴルフは申ジエ優勝、これは9打差で大差の2位。
○19戦目マンシングウェアレディースは香妻琴乃優勝、1打差に4人がいる混戦で勝ちきれなかった。
○20戦目ミヤギテレビは大江香織優勝、2打差の2位である。
○22戦目富士通レディースは成田美寿々の優勝、1打差で逃したがロッカーで涙を流したらしく、悔し涙を今回晴らしたということで、松田鈴英が3位だった。

こう見てくると、もう2、3勝してもおかしくない戦績である。今や日本女子ツアーでアン・ソンジュと正面から対等に戦える選手はいない、といえそうだ。鈴木愛は怪我の影響から完全には脱していないし、比嘉真美子は一時の勢いがない。成田美寿々は如何せん調子の波が大きくて安定性に欠ける。菊地絵里香は最後の最後で勝ちきれないのでアン・ソンジュがまるで天敵のようでもある。若手は伸びてはいるが勝負を挑むにはまだ経験不足であり、アン・ソンジュにストップをかけるのは「申ジエ、テレサ・ルー、イミニョン、キムハヌルら、外国勢」しか思い当たらない。だが「勢い」が違うのだ。アン・ソンジュは「人間じゃない位頑張った」と言っている通り、「ここぞという時の集中力」が段違いにすごいのである。日本人はパットを外しても「あーあ、外れちゃった」と集中力がきれるが、アン・ソンジュは決してゲームを諦めないのだ。ドライバーは20位から下とそんなに飛ばないが、アイアンが切れ味抜群なのと、アプローチ・パターも上手く、パーが厳しい状況下でも「何としてもねじ込んでくる」あたりが伊達に3度の賞金女王を獲ってはいないという「王者の証」であろう。楽勝なのではない。全力を振り絞って「勝ちをもぎ取っている」ところが逆に「凄い」のだ。

こうなれば、出来れば来年早々にあと2勝して永久シードを決定してもらい、セレモニーなどで盛大に祝ってあげるのはいかがだろうか。もう30勝なんて数字は一人の選手が勝てる時代じゃなくなってきたのである。成田美寿々が7年で11勝、 鈴木愛が5年で9勝とまだまだだ。大山志保が18勝、全美貞が25勝だが、こちらは衰えが目立つ。申ジエが18勝で何とか可能性は有るが、好調が続かないのであと12勝はきつい(毎年2勝して6年もかかる)。それと比べるとアン・ソンジュは怪我さえなければ年に2勝、まだ31歳なので5年位は戦えるとして10勝を上乗せすれば、夢の40勝だってイケるというから「信じられない物凄い選手」なのである。韓国人嫌いの私でも(バスケットのマイケル・ジョーダンやレブロン・ジェームスのように)、アン・ソンジュは尊敬に値する偉大な選手である。これだけの選手はもう2度と出ないと思う、つまり「最後の不世出の天才」とも言える。

やはりベタ足でスイングってのは安定していていいんだろうか、私もアン・ソンジュのようなベタ足打法をやってみようかな。

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