明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

KKTバンテリンレディースオープン速報

2019-04-22 21:07:41 | スポーツ・ゴルフ
KKTバンテリンレディースオープンは李知姫の優勝で終わった。李知姫の永久シードの可能性が残った23勝目は、難しい熊本空港カントリークラブだった。そこで彼女は70・69・69と危なげなく勝ちきったのである。勝負を挑んだ若手の期待株「吉本ひかる」は惜しくも 18番パー5でバーディーを奪えず、2位。黄金世代の原英莉花も前半は一時首位タイになって「優勝か?」と私も身構えたが、2つのボギーに14番で痛恨のダボ。最終ホールで意地のイーグルを見せたが時既に遅しで4位タイ、賞金4、625、000円をゲットして優勝は次回に持ち越しになった。アン・ソンジュといい李知姫といい、韓国人ではあるが永久シード30勝がかかっているので素直に「おめでとう」と言いたい。吉本ひかるは18番パー5でバーディーが取れなかったのだから、力不足は明らかだ。それに比べて、李知姫は「イーグル逃しのバーディー」を決めての優勝だから、はっきり言えば「格」が違う。本来なら吉本ひかるがバーディーを決めてプレッシャーを掛け、それを李知姫が逆転イーグルで優勝を「もぎ取る」というようなドラマチックな展開なら、テレビ的にも盛り上がった良い試合になったであろう。その辺の勝負強さは、吉本ひかるには「まだまだ」の部分である。その点、同じ若手でも「河本結」なら何かやってくれるかな、という期待がもてる勢いがある。それにしてもベテラン李知姫、まだまだ健在ということか。18番3打目のバンカー脇からのアプローチはベテランに似つかわしくないノーカンのインパクトでヒヤッとさせられたが、最後のパターを鬼の形相でねじ込んでの優勝はベテランの味というものだろう。勝利が決まった後にグリーン横で大西と話している時の「李知姫のホッとした顔」は、極限の集中力から解放されてようやく一息ついた脱力感で一杯だったのが印象的であった。勿論、余裕なんてなかったろう。取りあえず、あめでとう!

さて、これからはトピックスの紹介。

1松森彩夏リターンズ
長らく画面で見ることがなかった彼女の「ビジュアル系スイング」を今回生のテレビ放送で集中的に見て、改めて「こりゃ、人気出るわけだなぁ」と圧倒された。最終日の放送では36位タイでそれほど活躍したわけではなかったが、9番だったか15番だったか、どこかのホールで左の林に打ち込み、そこから木の下を「フックを掛けて」グリーンの花道方向に打ち出して、見事バーディを取ったショットは圧巻である!(パーだったかも知れない)。もともと脚が長くてスタイルの良い選手が、スイングも綺麗で飛距離も出ちゃうんだから言うこと無しである。おまけに顔が童顔でサバサバ系のお嬢さんとくれば、オジサンでなくとも「ファンになってまうやないかー」と叫ぶのは当たり前だ。彼女は15・16年とシードを取って妹の杏佳とツアーを盛り上げた一人であるが、2017年後半から調子悪くなり、獲得賞金1570万で66位とシードから落ちている。18年は予選落ちが続いて600万そこそこしか稼げず、賞金獲得額も89位に急降下、今年もダイキン・Tポイント・アクサと予選落ち続きの苦しいスタートだった。KKTで初めて2日目17位と上位に顔を出したが惜しくも最終的には36位、それでも予選を通過して賞金を稼いだのは、自信につながる結果である。今年はスイングを改造しているようなので、まだ状態は完全ではないが、持ち前の飛距離が戻ってきてドライバーで正確にフェアウェイを捉えられるようになってくると、上位で戦える力は充分あるので注目である。彼女、ネットの情報ではあの「江連忠アカデミー」出身だそうで、そのせいで調子が悪かったんじゃないか、と邪推もしようというもの。古くは諸見里しのぶ選手に始まり、上田桃子・佐伯三貴・伊澤利光・谷口徹など、一流選手の名前がズラーッと並ぶ人気コーチだ。しかし、ある程度名前が売れてくると何故か選手が離れていく。理由は色々あるのだろうが、要は「指導内容が独善的」過ぎるのではないだろうか(私の考え)。松森彩夏も新しいコーチの元で一からスイングを見直しているというから、ファンとしては良かったと胸をなで下ろしている。私はどうも江連コーチが信用できない。たしか堀奈津佳選手も指導を受けてた一人じゃないかと思う。ツアー2勝したあとスランプに陥り、長らく低迷していて妹の琴音ともども、なんとか復帰しようと頑張っているようだが時間がかかりそうだ。松森は早くもスイング改造の効果が出てきているみたいで、綺麗な軸回転で飛ばしているのでこれからガンガン出てくるのは間違いない。これでまた応援する選手が一人増えたので、来週からのテレビ放送がいっそう樂しくなる。

2イーグル合戦
河本結が9番パー5でイーグルを決めれば、負けじと笠りつ子も渾身のイーグルを沈めて熊本のファンから大喝采を浴びていた。ボギー・ボギー・ダボで優勝戦線から脱落した原英莉花が、最後の18番479Yパー5を「アイアンで3mにピタリ」と止めてイーグルを取ったのは驚いたし見事の一言である。ちなみに同組の酒井美紀は敢然とスプーンで2オンを狙ったが如何せん、距離が足らずにあえなく池ポチャしたのには「可哀想だが無謀だったんじゃないの」と突っ込まざるを得なかった。所詮は正確性を売りにフェアウェイキープ率で上位を賑わしているような「飛ばない選手」が、多少は飛距離が伸びたといってもたかが知れているじゃあーりませんか。案の定、原英莉花の向こうを張って勝負を挑むなんぞ「100年早くねーかい!」と言われるのがオチである。葭葉ルミも穴井詩もイーグルは逃しているので、原の「アイアンで乗せる」というのが如何に凄いか、素人にも分かるというものだ。やっぱり飛距離は魅力だねぇ。

3暫定リランキング発表
堀琴音が62位に顔を出している。5試合やってこの順位だから、最初のリランキングで出場権を得るのは相当無理っぽい。後はQTを何とか上位で通過するしか無いが、それも毎年新人が大量に受験するから難しそうだ。とにかくじっくりスイングを作って、来季試合に出られるように頑張るしか無いとしか言えない。幸運を祈る。ところでQTランクが低く試合にも出れずに、結果獲得賞金も0円という選手は「もとから望みもない」わけだが、なんとか出場できたとしても予選落ちしたために賞金0円の選手は「辛さ」が滲み出る。116位の藤田光里が1試合、95位の服部真夕が3試合、78位の川岸史果が2試合、43位の吉本ここねが3試合、今季ツアーで勝負してるが「賞金0円」という状態である。QT48位以内の選手は優先的にツアーに出られるらしいから、10位の新海美優や19位の瀬戸瑞希・24位の田中瑞希・38位の但馬友なんかも、予選落ちだが試合には出ている。逆に173位の吉野茜やQT失敗組の渡邉彩香・上原彩子・横峯さくら・安田彩乃・藤田さいき・笠りつ子などは賞金を稼いでいるので、何とかいけそうである。河本結はステップアップツアーで優勝のカテゴリーで全試合出場中だが、この調子ならリランキングも確定だろう。私の応援している「エイミー・コガ」も賞金額が1000万を超えているのでほぼ確定である。私の一押し「金澤志奈」も、リランキング24位で頑張っているので、何とか来季はシードを取ってもらいたいものだ。ちなみに賞金51位以下の選手には、イボミ・横峯さくら・キムハヌル・藤本麻子・大江香織・渡邉彩香・三ヶ島かな・木戸愛・大里桃子・ささきしょうこ、など名前を知っている選手達がいるが、まだ序盤だからなどと言ってられないのがリランキングである。早いうちに結果を出さなければ、その時点で出場権がなくなってしまう。101位の香妻琴乃や107位の松森彩夏・108位の三浦桃香・112位の堀琴音・116位の西山ゆかり・120位の川岸史果など崖っぷちの選手達も、「泣いても笑っても」これからが正念場になりそうだ。そして例年のごとく、秋口には熾烈なシード権争いの幕が切って落とされる。果たして今年のシード落ちは誰になるのか、・・・。

何はともあれ彼女達のプレーをしっかり見守って、そして奇跡が起きるのを待つこととしよう!

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