女子ゴルフ開幕戦、ダイキンオーキッドレディスは3日目に2位と7打差をつけていた比嘉真美子が「バタバタしながら優勝」した。私は、比嘉が土曜日に大差を付けてトップを独走していたので、余り試合そのものには興味を持たなかったが、出場選手のうち何人かについてはテレビで調子を確認したりして、まあまあ面白かった。全体に、今年は「例年になく華やかだな」と感じたのは、若い選手が増えたためだろう。今年は更に世代交代が本格化しそうだ。LPGAは長丁場なので1試合目から賞金女王がどうのこうの言っても始まらないが、少し選手紹介を兼ねて「今年はやってくれそうな女子プロ」を見てみることとする。
まず若手有望株から
1原英莉花
24位タイと振るわなかったが、存在感はしっかり出ていた。相変わらず躍動感溢れるアグレッシブなスイングは迫力満点だが、その飛距離については解説者の言うには「まだまだ彼女の力はこんなものじゃない」というから恐ろしい。今年は飛距離でもツアーNo.1を目指すと宣言しているので、飛ばしバカの葭葉ルミも「飛ばしだけで話題になる」日は終わったも同然である。穴井詩と渡邉彩香で「飛ばし三兄弟」だったのが、原の登場で飛距離No.1の座も危うくなるやも知れず、「うかうかして」はいられない状態だ。しかし、そんなことより「既に成績が出ている点」で、原のほうが上手である。飛ばすばっかしの葭葉ルミに比べて、原の方は「ピンに絡めたショットを打つ技術」がある。今回は抑えめだったかどうか分からないが、爆発的な飛距離は封印されていた感があると思った。彼女の本当の破壊力は、調子が出てくる夏場と見た。まずは賞金を取ることであり、シードを確実なものにしたい、という思いから「スイングが小さくまとまってしまった」、というのがジャンボの指摘だそうだが、さすがレジェンドだ「見る所が違う」、というのは解説者の言葉。彼女の良い所はメンタルにある、というのは私だけの見方だが、「ポジティブ」になれるのも自分の才能を信じているからこそであると思う。ボギーを打っても平然としている樣は、将来の「王者の風格」を感じさせるではないか。私は密かに「アメリカLPGAで宮里藍以来の世界ランク1位を取る」のは彼女だ、と思っている。今季、良くも悪くも彼女中心の展開が多く見られるとすれば、彼女の実力も本物だと思う。いや〜、楽しみな女子ツアーである。
2松田鈴英
1アンダーの5位タイ、強風・雨の悪コンディションでのTOTALアンダーは立派。ボギーも出ていたが、連続ボギーが無くて安定していた。これは昨年からの流れだが、ゴルフのセンスが相当高いと思う。手を離したり姿勢を崩したりと、スイングを乱すシーンがテレビでもよく見られている通り、ミスショットに対する対応は非凡なものがある。というよりか、打ち方が職人技的なギリギリを狙っているので「打った感覚に人一倍敏感」なのではないだろうか。松山英樹もスイングの乱れが分かりやすいが、その割には「球はまともな場所に落ちている」ことが多い。松田鈴英も「姿勢の崩れに比べると、ボールはそんなに悪くはない」ので、ファンは「ハッ」と驚くが、結果は大丈夫みたいである。思うに、性格が真面目なのではないだろうか。力は充分あるので、後はここぞという時に爆発的なパワーを出す「勝負相手との殴り合い」にメンタルで慣れてくれば、近いうちに優勝も有り得ると思う。彼女の魅力である「飛距離」に関しては、ティーショットでのスイング・スピードを見れば、「こりゃあ飛ぶよな」と納得するだろう。確かQT1位通過だったと思うので、春先に1勝でもすれば賞金上位も夢ではない。
3エイミー・コガ
出ました!私の理想のダウンブロー炸裂!。何と言っても深い前傾姿勢から「更に頭を下げてのハンドファースト」には惚れ惚れしてしまう。だから何だ?と仰る人達には言わせておこう、このハンドファーストインパクトを何とか物にしようと四苦八苦している私からしてみれば、彼女のスイングは「有り得ないくらいの」完璧スイングである。以前大里桃子とテレビ「ザ・マッチ」でプレーしているのを見たが、大里の変則スイングに比べて、綺麗な腕の使い方で一歩も二歩も先んじていた。アイアンショットは、球の出だしが見事なまでに低く力強い弾道で伸びていく「シュアーな」もので、まさに球を操るショットであった。やはりプロテスト1位は伊達じゃないと言うお手本である(QTだったか、とにかくどっちかだ)。今回は超難関の風と雨の中、耐えに耐えての2位フィニッシュは素晴らしいの一言。彼女がスイングが良いだけでなく、プロゴルファーとしての「試合力」も充分にあることを証明する何よりの証拠である。ツアー初戦で早くも才能を実証したのだから、2戦目以降の彼女の活躍は保証されたも同然だろう。あの類まれな完璧なショット力と苦しい中でも決めることのできるパッティング技術、添えに加えて「耐える事が出来るメンタル」は、強いだけじゃなく「日本人にはないカラっとした」ものを感じさせる。私は彼女の才能が最も開花するのは、セッティングが難しいメジャーだと思っている。5月のワールドレディスサロンパスカップが茨城ゴルフ倶楽部で行われると言うから、ちょっと内心期待しているのだがどうだろう。出来るならこの目で彼女のショットを見て見たいものだ。それでいきなりメジャー優勝では出来すぎかも知れない、なんて心配するのも楽しい限りである。それにしても日本人は「沖縄の心だとか15年ぶりの沖縄人の優勝だとか県民の悲願だとか」、やたらと感動話を語りたがるがどうなんだろう。もっとシンプルにスポーツを楽しめないものかと思うのは私だけじゃないと思うけど。
4小祝さくら
最終日最終組では回れなかったが、スコアは2位でコースに出た。最近はもう驚かないが、彼女は去年のルーキーなのだから凄い事である。彼女は歩く時に「首をポヨンポヨン」と動かす変な癖があるが、これが意外と可愛いと(私の中では)評判である。ドライバーは外見に似合わず「飛ぶ」し、アイアンの切れ味は私の見たところは「ツアーNo.1」と言っても過言ではない(ちょっと言いすぎか)。彼女にこれと言った弱点は見当たらない。強いて言えば「ビッグネームの威圧感」だが、これはいかに彼女でも無理だろう、なんせまだ20歳である。いずれ優勝はすると思うが、道産子特有の粘り強さを発揮して「メジャーでの勝利」を期待したい。性格は案外負けん気の強い勝負師魂を内に秘めたブルドッグ、なんてネーミングはうら若い女子にはちょと過酷か。「ブルちゃん」だったら可愛く聞こえるので、アリかもね。
5河本結
満を持してのレギュラー出場である。去年ステップアップツアーで4勝という戦績を引っ提げての今回の華々しいデビューだったのだが、あっさり予選落ちした。本人はさぞかし悔しくて眠れないだろう、と思っているがどうなのか。飛距離は出るタイプで、平均245ヤードはツアーでも上位の数字。だが如何にも経験が少なくて、技の粗さが目立つ。それを飛距離と「イケイケ」のバーディしか見ていないかのようなメンタルの強さでカバーしているので、今回のような悪コンディションでは「心が折れた」のではないだろうか。弱点はアプローチとパターである。パターは予選落ちした2日目を36パットとしたことで分かる通り、皆が30パット台で終えているのに36も打っていてはどうしようもない。ちなみに優勝した比嘉真美子は、同じく2日目に26パットを記録している。これだけで上下10も違うのだから、勝負はパターだというのがよく分かる。ツボにはまれば爆発的なスコアを出す力を持っているのだから、もう少しパターが上手くなればすぐにでも上位に来るのは間違いない。と、まあ「これさえ上手くなれば」は我々でも言えることだから、プロの世界は「そう簡単ではない」のだろう。毎日しかも何年も練習を続けていても、一向に上手くならない選手もいる。そこが強い選手とそうでない選手との差なのだろうか。飛距離は「才能」と人は言うが、パターも同じく「天性のもの」なのかも知れない。とにかく今年一年を戦って見れば、答えは自ずと出てくる筈である。それが吉と出るか凶と出るか、運命の分かれ道。とりあえず女子大生との二足の草鞋を履く「プロゴルファー、河本結」の孤独な戦いを見守ることにしよう。
ここでオマケの番外編として、一言コメントしたくなる選手
21ハン・スンジ
今年彗星の如く現れた韓国の「超癒やされ系の美人ゴルファー」である。これまた韓国から参戦したキム・チャンミと一緒に「BS日テレのゴルフサバイバル」に出ていて、これが実質の日本デビュー。先週途中までで勝負は持ち越しになったが、ゴルフは堅実な印象だ。話題の東北高校出身の飛ばし屋「山路晶」も出ていて、誰が勝つのか愉しみだが、案外と彼女はいい線行くのでは?と思っている。小技が上手いようなので、そこそこの成績は残せるだろう。笑顔が明るくて顔がおっとり、「性格がほんわかでちょっと天然」というキャラなので、一旦爆発すれば大坂なおみ級の人気者になる要素は充分あると私は睨んでいる。だからまずはゴルフの腕前が気になるのだ。飛距離は大した事無いから、日本の短いコースでは「行ける」かも知れない。最初はステップアップツアーから始めるらしいので、CSを見ている人には朗報と言える(というか、私は俄然やる気になっている)。
22脇本華
余りにもスカートが短いので、流石の私も「そのスカート、どうにか出来ないのか!」と怒りの声を上げてしまった。身長が174cmとデカイにもかかわらず「飛距離が227ヤード」と全然飛ばないのが不思議な選手。173cmの原英莉花が「彼女としては飛んでない」のに247ヤードだから、20ヤードは置いていかれている状況である。それでも44位タイだから、それなりの精度は持っているのだろう。背が高いからスタイルも悪くはないのだが、何しろ服装のセンスが「ゼロ」なのが痛い。おまけに全然私の好みじゃない「半魚人タイプ」のご面相であるから、ハイソックスと相まって「どうにも見ていられない」プロゴルファーNo.1である。もし外見を変えるとすればサングラスを「常に掛けて顔を見せないように」し、服はアスリート系のピッチリした体の線が出るようなシャツに「細めのパンツルック」という組み合わせなら、まだマシではないだろうか。私はゴルフにエロさは必要ないという立場である。爽やかなミニスカートは健康的でもあるしスポーティで賛成だが、脇本華のはくミニは「実に見苦しい」。ツアー機構側のお偉方達も注意しないのだろうか、不思議である。ちなみに私が好きなのは「堀琴音のミニスカ」だが、今回は惜しくも予選落ちしてしまった。出場機会も限られているので、出来れば賞金をGETして欲しかったのに残念である。活躍してほしい選手が予選落ちして、どうでもいい選手が「44位」だなんて、ねぇ。世の中、うまくは行かないもんだ。
23熊谷かほ
特にゴルフがどうというわけではなく、巨乳だというだけのランクイン。多分これは昨今騒がれている「セクハラ発言として御用」となるパターンだと思うが、とにかく「邪魔」なくらい無理無理のボディが目に飛び込んでくる。ツアーに出るくらいだから勿論めちゃめちゃ上手いのだが、いかんせんベビーフェイスに巨乳の組み合わせで「プレーが記憶に残らない」のが問題だ(あくまで個人的な意見)。お笑いタレントに「パイパイでか美」というのがいて笑わせるネーミングだが、同じ括りで「一緒くた」にされるのでは彼女も憤懣やる方ないであろう。しかし世界を見渡しても「巨乳でトップランク」の選手はいないようだから、ゴルフには「邪魔なんだろうな」と勝手に推測している(僅かにクリスティ・カーぐらいであろうか)。確かに「身体を高速回転する」スポーツには、巨乳は不向きである。その理論から言えば、彼女が大成するのは難しいかも。しかし、好きなゴルフで若いうちに精一杯努力する人生というのは素晴らしいことであり、そういう意味では「私は彼女を応援」したい。スイングはオーソドックスで変な癖がなく、前傾が保たれてフィニッシュも決まっているのだから、あとはスコアがついてくれば・・・と思うのだが、そうは問屋が卸さないというのがプロの世界。せめて30歳くらいまで頑張ってくれたらいいのだが。
24三浦桃香
去年は「つよかわ」と騒がれたが、結局ゴルファーとしての実力の無さが露呈されてしまった。今年はオフの間にだいぶ鍛えたようで、足なんかも太くなっているみたいだが、肝心のゴルフの技術が未熟なので成績が出ない。やはりここはステップアップツアーのほうで少し頑張って、レギュラーで戦える力をつけるのが先決ではないだろうか。いくら可愛いといっても所詮はゴルファーのレベルでの話である。普通の格好をすればチンチクリンのアスリートであることは、ネットの「前夜祭パーティーでの写真」などを見れば一目瞭然でバレバレなのだ。私から今の彼女に何か言葉をあげるとするならば、「レギュラーは諦めてもう一度下から這い上がって来い」、と言いたい。
25S・ランクン
タイ出身の18歳、166cmでB型である。飛距離は平均234ヤード。パターも29パットでまあまあ良い。それで11位タイの成績は立派である。最終日には4連続バーディーもあるなど、スタッツ以上の成績を残していることからも分かる通り、練習より「試合に強いタイプ」と見た。タイは「ジュタヌガーン」に代表されるように、近年グイグイ伸びてきているゴルフ新興国である。彼女が来年のオリンピックにタイ代表として出てくるかと言えば「タイの選手層は厚い」ので難しいとも思うが、ともあれ期待の星であることは間違いがない。日本語も勉強中ということと「血液型がB型」ということで、同じB型の私としては注目している。しかし顔は可愛くないので、人気的にはチョト期待は出来ない。まあ、ゴルフは実力があれば良いので、性格さえB型らしい天然を発揮できれば人気も自ずと出てくるだろう。タイ出身の先輩にはO・サタヤがいるが、こちらは予選落ちした。日本女子ツアーも色んな国の選手が出てくるのは良い事である。韓国だけでなく中国・台湾・タイと広がれば、何れアジアン・ツアーとして「もっともっと大きくなって行く」ことも可能なのだ。放送権なんかでテレビ局と揉めてる場合では無いと思うけどね。
ところで去年、日本のゴルフ界に旋風を巻き起こした「セキ・ユウティン」はどうなっているのか。彼女のスポンサーである三洋化成工業株式会社のサイトを見ると、2019年の契約は妹ともども契約更新をしているらしい。試合の出場情報がネットを探しても出てこないので、どうやら2019年は彼女のプレーは見られないと思ったほうが良さそうである。彼女はパッティングスタイルが特徴的で「クローグリップ」と言うんだそうだが、松田鈴英もやっているので今にメジャーなスタイルになるかも。ちなみに私も真似してやってみたが、元々下手なので上手く行ったかどうかも分からなかった。やはりパターは「繰り返し上手くなるまで練習」してから評価するもののようである。まあパットがどうこう言うよりも、とにかくテレビに映らなければ話にならないので、試合でもレッスン動画でもなんでもいいから「近況」を知りたい。去年はアメリカLPGAに出てたりしてたようだが、今年はさっぱり雲隠れしてしまった。三洋化成もサポートしてるんなら、もうちょっと何とかならないんだろうか、余りにも「やってます」感が強い。こうなったらユーチューブでもいいから、とにかくセキ姉妹、早く出てきておくれよ〜。
以上でした。続編はこの後をお待ちください。
まず若手有望株から
1原英莉花
24位タイと振るわなかったが、存在感はしっかり出ていた。相変わらず躍動感溢れるアグレッシブなスイングは迫力満点だが、その飛距離については解説者の言うには「まだまだ彼女の力はこんなものじゃない」というから恐ろしい。今年は飛距離でもツアーNo.1を目指すと宣言しているので、飛ばしバカの葭葉ルミも「飛ばしだけで話題になる」日は終わったも同然である。穴井詩と渡邉彩香で「飛ばし三兄弟」だったのが、原の登場で飛距離No.1の座も危うくなるやも知れず、「うかうかして」はいられない状態だ。しかし、そんなことより「既に成績が出ている点」で、原のほうが上手である。飛ばすばっかしの葭葉ルミに比べて、原の方は「ピンに絡めたショットを打つ技術」がある。今回は抑えめだったかどうか分からないが、爆発的な飛距離は封印されていた感があると思った。彼女の本当の破壊力は、調子が出てくる夏場と見た。まずは賞金を取ることであり、シードを確実なものにしたい、という思いから「スイングが小さくまとまってしまった」、というのがジャンボの指摘だそうだが、さすがレジェンドだ「見る所が違う」、というのは解説者の言葉。彼女の良い所はメンタルにある、というのは私だけの見方だが、「ポジティブ」になれるのも自分の才能を信じているからこそであると思う。ボギーを打っても平然としている樣は、将来の「王者の風格」を感じさせるではないか。私は密かに「アメリカLPGAで宮里藍以来の世界ランク1位を取る」のは彼女だ、と思っている。今季、良くも悪くも彼女中心の展開が多く見られるとすれば、彼女の実力も本物だと思う。いや〜、楽しみな女子ツアーである。
2松田鈴英
1アンダーの5位タイ、強風・雨の悪コンディションでのTOTALアンダーは立派。ボギーも出ていたが、連続ボギーが無くて安定していた。これは昨年からの流れだが、ゴルフのセンスが相当高いと思う。手を離したり姿勢を崩したりと、スイングを乱すシーンがテレビでもよく見られている通り、ミスショットに対する対応は非凡なものがある。というよりか、打ち方が職人技的なギリギリを狙っているので「打った感覚に人一倍敏感」なのではないだろうか。松山英樹もスイングの乱れが分かりやすいが、その割には「球はまともな場所に落ちている」ことが多い。松田鈴英も「姿勢の崩れに比べると、ボールはそんなに悪くはない」ので、ファンは「ハッ」と驚くが、結果は大丈夫みたいである。思うに、性格が真面目なのではないだろうか。力は充分あるので、後はここぞという時に爆発的なパワーを出す「勝負相手との殴り合い」にメンタルで慣れてくれば、近いうちに優勝も有り得ると思う。彼女の魅力である「飛距離」に関しては、ティーショットでのスイング・スピードを見れば、「こりゃあ飛ぶよな」と納得するだろう。確かQT1位通過だったと思うので、春先に1勝でもすれば賞金上位も夢ではない。
3エイミー・コガ
出ました!私の理想のダウンブロー炸裂!。何と言っても深い前傾姿勢から「更に頭を下げてのハンドファースト」には惚れ惚れしてしまう。だから何だ?と仰る人達には言わせておこう、このハンドファーストインパクトを何とか物にしようと四苦八苦している私からしてみれば、彼女のスイングは「有り得ないくらいの」完璧スイングである。以前大里桃子とテレビ「ザ・マッチ」でプレーしているのを見たが、大里の変則スイングに比べて、綺麗な腕の使い方で一歩も二歩も先んじていた。アイアンショットは、球の出だしが見事なまでに低く力強い弾道で伸びていく「シュアーな」もので、まさに球を操るショットであった。やはりプロテスト1位は伊達じゃないと言うお手本である(QTだったか、とにかくどっちかだ)。今回は超難関の風と雨の中、耐えに耐えての2位フィニッシュは素晴らしいの一言。彼女がスイングが良いだけでなく、プロゴルファーとしての「試合力」も充分にあることを証明する何よりの証拠である。ツアー初戦で早くも才能を実証したのだから、2戦目以降の彼女の活躍は保証されたも同然だろう。あの類まれな完璧なショット力と苦しい中でも決めることのできるパッティング技術、添えに加えて「耐える事が出来るメンタル」は、強いだけじゃなく「日本人にはないカラっとした」ものを感じさせる。私は彼女の才能が最も開花するのは、セッティングが難しいメジャーだと思っている。5月のワールドレディスサロンパスカップが茨城ゴルフ倶楽部で行われると言うから、ちょっと内心期待しているのだがどうだろう。出来るならこの目で彼女のショットを見て見たいものだ。それでいきなりメジャー優勝では出来すぎかも知れない、なんて心配するのも楽しい限りである。それにしても日本人は「沖縄の心だとか15年ぶりの沖縄人の優勝だとか県民の悲願だとか」、やたらと感動話を語りたがるがどうなんだろう。もっとシンプルにスポーツを楽しめないものかと思うのは私だけじゃないと思うけど。
4小祝さくら
最終日最終組では回れなかったが、スコアは2位でコースに出た。最近はもう驚かないが、彼女は去年のルーキーなのだから凄い事である。彼女は歩く時に「首をポヨンポヨン」と動かす変な癖があるが、これが意外と可愛いと(私の中では)評判である。ドライバーは外見に似合わず「飛ぶ」し、アイアンの切れ味は私の見たところは「ツアーNo.1」と言っても過言ではない(ちょっと言いすぎか)。彼女にこれと言った弱点は見当たらない。強いて言えば「ビッグネームの威圧感」だが、これはいかに彼女でも無理だろう、なんせまだ20歳である。いずれ優勝はすると思うが、道産子特有の粘り強さを発揮して「メジャーでの勝利」を期待したい。性格は案外負けん気の強い勝負師魂を内に秘めたブルドッグ、なんてネーミングはうら若い女子にはちょと過酷か。「ブルちゃん」だったら可愛く聞こえるので、アリかもね。
5河本結
満を持してのレギュラー出場である。去年ステップアップツアーで4勝という戦績を引っ提げての今回の華々しいデビューだったのだが、あっさり予選落ちした。本人はさぞかし悔しくて眠れないだろう、と思っているがどうなのか。飛距離は出るタイプで、平均245ヤードはツアーでも上位の数字。だが如何にも経験が少なくて、技の粗さが目立つ。それを飛距離と「イケイケ」のバーディしか見ていないかのようなメンタルの強さでカバーしているので、今回のような悪コンディションでは「心が折れた」のではないだろうか。弱点はアプローチとパターである。パターは予選落ちした2日目を36パットとしたことで分かる通り、皆が30パット台で終えているのに36も打っていてはどうしようもない。ちなみに優勝した比嘉真美子は、同じく2日目に26パットを記録している。これだけで上下10も違うのだから、勝負はパターだというのがよく分かる。ツボにはまれば爆発的なスコアを出す力を持っているのだから、もう少しパターが上手くなればすぐにでも上位に来るのは間違いない。と、まあ「これさえ上手くなれば」は我々でも言えることだから、プロの世界は「そう簡単ではない」のだろう。毎日しかも何年も練習を続けていても、一向に上手くならない選手もいる。そこが強い選手とそうでない選手との差なのだろうか。飛距離は「才能」と人は言うが、パターも同じく「天性のもの」なのかも知れない。とにかく今年一年を戦って見れば、答えは自ずと出てくる筈である。それが吉と出るか凶と出るか、運命の分かれ道。とりあえず女子大生との二足の草鞋を履く「プロゴルファー、河本結」の孤独な戦いを見守ることにしよう。
ここでオマケの番外編として、一言コメントしたくなる選手
21ハン・スンジ
今年彗星の如く現れた韓国の「超癒やされ系の美人ゴルファー」である。これまた韓国から参戦したキム・チャンミと一緒に「BS日テレのゴルフサバイバル」に出ていて、これが実質の日本デビュー。先週途中までで勝負は持ち越しになったが、ゴルフは堅実な印象だ。話題の東北高校出身の飛ばし屋「山路晶」も出ていて、誰が勝つのか愉しみだが、案外と彼女はいい線行くのでは?と思っている。小技が上手いようなので、そこそこの成績は残せるだろう。笑顔が明るくて顔がおっとり、「性格がほんわかでちょっと天然」というキャラなので、一旦爆発すれば大坂なおみ級の人気者になる要素は充分あると私は睨んでいる。だからまずはゴルフの腕前が気になるのだ。飛距離は大した事無いから、日本の短いコースでは「行ける」かも知れない。最初はステップアップツアーから始めるらしいので、CSを見ている人には朗報と言える(というか、私は俄然やる気になっている)。
22脇本華
余りにもスカートが短いので、流石の私も「そのスカート、どうにか出来ないのか!」と怒りの声を上げてしまった。身長が174cmとデカイにもかかわらず「飛距離が227ヤード」と全然飛ばないのが不思議な選手。173cmの原英莉花が「彼女としては飛んでない」のに247ヤードだから、20ヤードは置いていかれている状況である。それでも44位タイだから、それなりの精度は持っているのだろう。背が高いからスタイルも悪くはないのだが、何しろ服装のセンスが「ゼロ」なのが痛い。おまけに全然私の好みじゃない「半魚人タイプ」のご面相であるから、ハイソックスと相まって「どうにも見ていられない」プロゴルファーNo.1である。もし外見を変えるとすればサングラスを「常に掛けて顔を見せないように」し、服はアスリート系のピッチリした体の線が出るようなシャツに「細めのパンツルック」という組み合わせなら、まだマシではないだろうか。私はゴルフにエロさは必要ないという立場である。爽やかなミニスカートは健康的でもあるしスポーティで賛成だが、脇本華のはくミニは「実に見苦しい」。ツアー機構側のお偉方達も注意しないのだろうか、不思議である。ちなみに私が好きなのは「堀琴音のミニスカ」だが、今回は惜しくも予選落ちしてしまった。出場機会も限られているので、出来れば賞金をGETして欲しかったのに残念である。活躍してほしい選手が予選落ちして、どうでもいい選手が「44位」だなんて、ねぇ。世の中、うまくは行かないもんだ。
23熊谷かほ
特にゴルフがどうというわけではなく、巨乳だというだけのランクイン。多分これは昨今騒がれている「セクハラ発言として御用」となるパターンだと思うが、とにかく「邪魔」なくらい無理無理のボディが目に飛び込んでくる。ツアーに出るくらいだから勿論めちゃめちゃ上手いのだが、いかんせんベビーフェイスに巨乳の組み合わせで「プレーが記憶に残らない」のが問題だ(あくまで個人的な意見)。お笑いタレントに「パイパイでか美」というのがいて笑わせるネーミングだが、同じ括りで「一緒くた」にされるのでは彼女も憤懣やる方ないであろう。しかし世界を見渡しても「巨乳でトップランク」の選手はいないようだから、ゴルフには「邪魔なんだろうな」と勝手に推測している(僅かにクリスティ・カーぐらいであろうか)。確かに「身体を高速回転する」スポーツには、巨乳は不向きである。その理論から言えば、彼女が大成するのは難しいかも。しかし、好きなゴルフで若いうちに精一杯努力する人生というのは素晴らしいことであり、そういう意味では「私は彼女を応援」したい。スイングはオーソドックスで変な癖がなく、前傾が保たれてフィニッシュも決まっているのだから、あとはスコアがついてくれば・・・と思うのだが、そうは問屋が卸さないというのがプロの世界。せめて30歳くらいまで頑張ってくれたらいいのだが。
24三浦桃香
去年は「つよかわ」と騒がれたが、結局ゴルファーとしての実力の無さが露呈されてしまった。今年はオフの間にだいぶ鍛えたようで、足なんかも太くなっているみたいだが、肝心のゴルフの技術が未熟なので成績が出ない。やはりここはステップアップツアーのほうで少し頑張って、レギュラーで戦える力をつけるのが先決ではないだろうか。いくら可愛いといっても所詮はゴルファーのレベルでの話である。普通の格好をすればチンチクリンのアスリートであることは、ネットの「前夜祭パーティーでの写真」などを見れば一目瞭然でバレバレなのだ。私から今の彼女に何か言葉をあげるとするならば、「レギュラーは諦めてもう一度下から這い上がって来い」、と言いたい。
25S・ランクン
タイ出身の18歳、166cmでB型である。飛距離は平均234ヤード。パターも29パットでまあまあ良い。それで11位タイの成績は立派である。最終日には4連続バーディーもあるなど、スタッツ以上の成績を残していることからも分かる通り、練習より「試合に強いタイプ」と見た。タイは「ジュタヌガーン」に代表されるように、近年グイグイ伸びてきているゴルフ新興国である。彼女が来年のオリンピックにタイ代表として出てくるかと言えば「タイの選手層は厚い」ので難しいとも思うが、ともあれ期待の星であることは間違いがない。日本語も勉強中ということと「血液型がB型」ということで、同じB型の私としては注目している。しかし顔は可愛くないので、人気的にはチョト期待は出来ない。まあ、ゴルフは実力があれば良いので、性格さえB型らしい天然を発揮できれば人気も自ずと出てくるだろう。タイ出身の先輩にはO・サタヤがいるが、こちらは予選落ちした。日本女子ツアーも色んな国の選手が出てくるのは良い事である。韓国だけでなく中国・台湾・タイと広がれば、何れアジアン・ツアーとして「もっともっと大きくなって行く」ことも可能なのだ。放送権なんかでテレビ局と揉めてる場合では無いと思うけどね。
ところで去年、日本のゴルフ界に旋風を巻き起こした「セキ・ユウティン」はどうなっているのか。彼女のスポンサーである三洋化成工業株式会社のサイトを見ると、2019年の契約は妹ともども契約更新をしているらしい。試合の出場情報がネットを探しても出てこないので、どうやら2019年は彼女のプレーは見られないと思ったほうが良さそうである。彼女はパッティングスタイルが特徴的で「クローグリップ」と言うんだそうだが、松田鈴英もやっているので今にメジャーなスタイルになるかも。ちなみに私も真似してやってみたが、元々下手なので上手く行ったかどうかも分からなかった。やはりパターは「繰り返し上手くなるまで練習」してから評価するもののようである。まあパットがどうこう言うよりも、とにかくテレビに映らなければ話にならないので、試合でもレッスン動画でもなんでもいいから「近況」を知りたい。去年はアメリカLPGAに出てたりしてたようだが、今年はさっぱり雲隠れしてしまった。三洋化成もサポートしてるんなら、もうちょっと何とかならないんだろうか、余りにも「やってます」感が強い。こうなったらユーチューブでもいいから、とにかくセキ姉妹、早く出てきておくれよ〜。
以上でした。続編はこの後をお待ちください。
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