明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

ゴルフの真髄4

2018-05-26 22:00:00 | スポーツ・ゴルフ
飛距離を出せる選手とは、どういう選手だろうか。今日のテーマは飛距離である。飛ぶ人と飛ばない人の差は何処にあるのか、また飛距離が落ちた人は何が落ちているのか。これに明確に答えた理論はない。例えば女子ツアー一番の飛ばし屋(去年)の葭葉ルミは、腕立て伏せが一回も出来ないらしい。握力は中学生の平均以下である。しかるにドライバーは270ヤード(本気で飛ばせばもっと飛ぶ)であるから、飛ばしが筋力でないのは間違いない。いや言い方を間違えた、人間には筋肉以外に物体を飛ばす能力を持っている部位は無いから「筋肉の何」が、と問い直す必要がある。筋肉には二種類あって遅い筋肉と速い筋肉である。この速い筋肉が葭葉ルミは人並外れて凄いのだろう、それに違いないのだ。この速い筋肉は天性のもので、鍛えて速くなるというものでは無いそうである、間違いないこれだ!

結論として何とも面白くない結果になったが疑問は解けた。速い筋肉は元々の筋肉の出来もあるが、反射神経が速いというのも一つの理由になるのであるから、日頃から何事もテンション高くパッパッとやる練習というか「癖」を付けておけば、多少は速くなるのではないだろうか。要するにリミッターを少し速く設定すれば、回り回ってスイングスピードも上がる(のではないか)と思うのだ。これで多少は希望が持ててきた。それでスピードが上がらなければ、縁がなかったと諦めるしかない(畜生!)。ところで若い世代の選手達が意外と飛ばしている。原英莉花を頂点にして黄金世代の勝みなみや三浦桃香といった250ヤード越えの選手が結構いるのだ。経験や技術とは関係なく飛ばしの能力が若いうちから発揮されるのは、「筋肉が違う」のだと理解すれば納得するであろう。それでも年齢を重ねるごとに飛距離も落ちてくる。

よく雑誌やネットで「これを読めば30ヤードは簡単に伸びる」と宣伝している飛ばしの秘密的なものを見かけるが、私も何も考えず思いっ切り振り回していた若い頃のほうが確実に飛距離は出ていた。やっぱり思い切って振らなきゃ飛ばないのは確かである。だがそれと正確さを両立させなければスコアには繋がらない。青木瀬令奈が打ち方を変えたら40ヤード飛距離が伸びたというのがあって、それを聞いて皆んな目を三角にして練習場に行った、かどうか分からないが「打ち方」も当然関係はあるだろう。しかし40ヤード伸びたと言っても、240ヤードである。元々飛距離が出ていなかったのだ。飛距離を伸ばすといっても、もともとある飛距離限度以上には伸びないのである。だが自分の飛距離限度が「何ヤードなのか」がわからないので苦しむのである。あなたの飛距離限度は「○○ヤードです」とか調べる機械があればいいのに、と思う。多分その飛距離限度まで飛ばそうとして、必死に練習する人が「飛躍的に増える」と思うのだが。

そして飛距離限度が270ヤードの人には、飛距離限度240ヤードの人は「もう羨望することは無い」のである。だってそうじゃありませんか、背の高い人を背が低い人がいつまでも羨ましがっていると思っていたら大間違いである。背が低い人は低いなりに「別の事で優位に立てる」ことを知っているからなのだ。それがゴルフの面白いところである。ガチで勝負する100m走とは「ゲームの成熟度」が違うのだ。ところで私の飛距離限度は何ヤードだろうか?それが分かれば「練習なんかしないのに」って、さっきと全然話が違うじゃないか!

私も皆さんも、飛ばしは努力することでは「伸びはしない」ことが分かったのである。飛距離を持っていない我々は、結局は、正確に打つことしかない。正確に打つためには、練習あるのみだ、と。やっぱり練習するしか無いようである。今日も練習場に行って打ち込んで来たが、珍しく少し進歩があったので書いておきたい。

正確に打つためには「バックスイングが大事」ということは前回書いたが、今日はそのバックスイングをいつも正しい位置に上げるための方法を発見したのである。それは
1 まず左手を真っ直ぐ伸ばして構える
2 グリップは三觜先生の推奨する尺骨握りで、釣り気味に持つが小指はしっかりキツく握る
3 右手は中指に引っ掛ける感じで軽く添えるように持つ
4 そして右肘を曲げ、短くなった分右肩を軽く下げる。が、背骨は真直ぐのままに保つ
5 バックスイング中は右手を意識から消して、左手のみで上げる
6 ダウンスイングも右肘は曲げたまま振り下ろし左手より下に肘はキープするが、右手首だけは左手首の上に置き、インパクト後に思いっ切り伸ばす
以上である。

私はこれでトップの位置が安定し、当然ながらインパクトでアドレスの所に戻ってくるようになり、打点が定まって飛距離が一定になって来た。是非お試しいただきたい。あと私はインパクトでクラブを持ち上げる癖があるので、右手を上から直線的にぶつけるようにしたら素晴らしい打音でヘッドが走り、弾道が高く綺麗な球筋で飛んでいったのだ。我が意を得たり、である。

それでふと気がついたが、パターも同じじゃないかと思って試してみた。左手を軽く持ち、右手はしっかり小指を締めて振った。やはりそうだ、パターも「上に持つ手で軽く支え、下に持つ手で打つ」というのが正解みたいだ。結局安定したスイングはドライバーからパターまで「左が支点右手が動点、で全部行ける」のである!これって、もしかしたら「大発見」ではないだろうか!

一晩寝てみて明日もう一度試してみよう、それで結果がでたらもう本物である。

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