明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

ゴルフの真髄・古閑美保プロ

2016-02-29 20:00:50 | スポーツ・ゴルフ

テレビで女子プロをゲストに迎え古閑美保がラウンド&トークを魅せる番組がある。土曜の朝10時からやっている「古閑美保のゴルフチャレンジアスリート」である。古閑美保プロは賞金女王を取った実績もあり勝負にこだわった名プレイヤーであるが、現役を退いているいま、さすがに飛距離はツアーの旬のプレイヤーと比べると飛ばない。が、見るところはそこではない。彼女のスイングは力を込めている「力感」がないにも関わらず、飛距離がアマチュアの我々とあまり変わらないのが見所なのである。
スイングがゆっくりしているように見えるので、インパクトポイントの身体の使い方が非常によくわかる。ゆっくりしているのはそう見えるだけで、スイングスピードは意外とあるのかも知れないが、とにかくゆったりしている。アマチュアのお手本である。話は面白く実践的でゲストも旬のアスリートだけに、ついつい画面に釘付けになるが、古閑選手のインパクト時の頭の位置がボールをしっかり見ているのは感心している。

アマチュアがまず出来ないのがこの頭の位置である。試しに他の選手を見てみるとやはり全員頭が綺麗に残っているので、絶対条件のようだが、アニカ・ソレンスタムは全然見ずに顔をターゲットの方に向けている。顔の向きでは無いのだ。顔でなく頭の位置なのである。ボールをしっかり見ると言うのが必要な条件ではなく、頭がそこにあることが大事なんだ、やっと何かつかめたような感じ。

腰を切って半身になりながら上半身は正面を向いて、、、。言われた通りに出来れば確かに頭はボールの後ろに残る。つまりビハインド・ザ・ボールである。色々あると思うがまずこれだけをひたすら練習してみたい。一度に美しいスイングを身に付けるのは、初めて卓球をやるのに来月オリンピックに出ようと言うのと大して変わらない。私はこの手の「スイング理論書」を信用していないのだ。書いてあるのが正しいのなら、その本一冊だけで十分ではないか。なのに世の中に何十冊も出ていて、毎週雑誌にも飛ばしやアプローチなどひつきりなしだ。でも買ってしまう、人間の業である。

この間、スイング理論書をアマゾンで購入した。IT企業のエンジニアが書いた本だ。ものすごく物理的で幾何学的で物体の運動を説明しているような文章で、人間が力を入れて運動することを考えてないのだが、図解通りやって見ると案外普通にやっている動作に近くわかりやすい。要するにヘッドの軌道をなぞるように力を入れるのではなく、ボディターンとアームアクションを別々に行うことで、いつもの動作になるという科学的な本である。

その通りだと思う。正しい説明である。しかし、スイングの解析は出来ているが、スイングの技術の説明にはなっていない。人間の動作は人間がするので、人間の意識をどう持っていくかを書かないとスイング理論書にならない。そこで私はこの本に習いながら、意識をどういう風に持っていけば良いか、書き加えてみようと思う。ダイキン・オーキッド・レディースもそろそろ始まるので、絶妙のタイミングになったと内心ほくそ笑んでいる。

次回から私の「新スイング理論」を書きますのでご期待下さい。


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